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2004.05.10

Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)

 近所の書店を探し回って見つけることのできなかったコミックス『誰も寝てはならぬ 1』(サラ イネス著)、結局bk1で購入し、昨日メール便で届いたのでさっそく読了しました。
 内容は、デザイン事務所を経営するバツイチ&バツ3の「エエ年こいた男二人」(コミックス帯より)とその周囲の人々が繰り広げる恋愛模様、とだけ記すと一見オシャレかつドロドロに見えますが、実際は主役の男性二人がコテコテの大阪人なので、登場人物のほとんどが東京のオシャレな街で働くデザイナー、お天気キャスターなど業界人にもかかわらず、BGMに常に吉本新喜劇のテーマが流れているような味わいです。
 同じ作者の『大阪豆ゴハン』のときから思っていましたが、登場人物がかなりな人生の修羅場(※)をくぐっていながらこれだけほんわかした展開を保てるのは、やはり大阪風味の独特の語り口に加えて、日本人離れしたオシャレなキャラクターデザイン(どこかのWRCで見たような方も多少いますが)の醸し出す妙味でしょう。

※ちなみに『豆ゴ』のキャラクターは主役4姉弟のうち長女は離婚経験の後再婚、次女は結婚詐欺被害者、次女に絡んでくるメインの男性は妻の異常な浪費が原因でやはりバツイチという設定でした。また、『誰も』の主役の一人ハルキちゃんは、飼い猫への執着→妻の嫉妬→妻が当てつけに女性と浮気 というあまり例を見ない修羅場を経てバツイチとなり、心に深手を負っています。

 ところでこの本のタイトルでGoogle検索したところ、オペラの「トゥーランドット」の劇中歌に同名のものがあると知りました。歌の原題である“Nessun dorma”がコミックスの裏表紙にも記されております。クラシックには造詣がないので存じませんでしたが、複数のストーリー紹介サイトの情報をつなぎあわせた限り、どうもこのオペラのテーマは、恨みに閉ざされた冷酷な心をも変化させるほどに強い「愛」のようです。コミックスのテーマは「愛」というより「恋愛」の要素が濃いかもしれませんが、一癖もふた癖もある登場人物たちがどこまで愛の力(笑)で変化してくれるかが楽しみです。

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最近読んだ本、こんな感じ。 今週のモーニング「誰も寝てはならぬ」サラ イネスも [続きを読む]

受信: 2004.06.13 22:36

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