« 中島らもさん永眠 | トップページ | 経済学的視点から見た図書館 »

2004.07.28

NPO運営図書館の賃金

 もうすぐシャワーを浴びて朝食の支度をして出かけないと。その前にちょっと気になる話題を見つけたのでメモ。
 図書館雑記&日記兼用によれば、群馬県の某市(詳細不明)のNPOが運営している図書館の職員(会員)の時給は644円だそうです。群馬県の最低賃金と同額ということは、かなり低い部類に入るのではないかと思われます。そうだよね、いかに楽しい仕事でも、生活できなければしょうがないよね、と、NPO運営のデメリットな部分を見せられたような思いです。ただ、筆者の110kAさんも記されているように、「それでも私は図書館の仕事がしたい」と考える方はたくさんいらっしゃるわけで。どんな苦しい目にあっても図書館屋がなお図書館にこだわってしまうこの情熱の正体ってなんだろうとふと考えてしまいました。
 情熱というほどではありませんが、「たとえ今の仕事を辞めたとしても生涯何らかの形で図書館には関わっていたい」と考える人間が約1名ここにもいたりします。もっともこれは、お腹の底で「今の仕事?いつでも辞められる」というスタンスでいることの裏返しかもしれませんが。

2004.7.31追記
 図書館雑記&日記兼用に、上記「某市」について、たぶん群馬県太田市であるとの追加情報が掲載されていました。同市のボランティアに関するページからリンクされているNPO・ボランティア団体の一覧を見る限り、図書館や福祉施設での補助業務の他、街づくり提言、外国人親子の生活支援、障害者のガイド、パソコン教室など幅広い分野においてNPOやボランティア団体の活動が展開されているようです。図書館業務に携わっている団体「NPO太田図書館サポーターズ」のPR文に、
「市とサポーターズ団体とが対等なパートナーシップに基づいた協同関係をつくり・・・」
と記載されているのが印象的です。リストにある他の団体のPR文に同種の記載は見あたりません。長野県上田市の団体「図書館の将来を考える会」の第16回定例学習会(2004年2月25日開催)の記録に掲載されている、太田市立図書館の視察メモによれば、平成15年度当時の賃金は「時給580円(土日は680円)」だったようです。16年度に644円(週の平均額?)ということは、それでも前年度より少しは引き上げられているのでしょうか。
 たぶんこういう問題は図書館だけでなく他の公共施設で活躍するNPOやボランティアにも関わることでしょう。だからこそ、行政当局側がそれら団体に業務を丸投げして経費を節減して、はーすっきり、ではなく、「対等なパートナーシップ」を結び、対等な立場でこまめに意見を交換していくことが大事なのだと思いました。

|

« 中島らもさん永眠 | トップページ | 経済学的視点から見た図書館 »

コメント

トラックバックありがとうございました。

自分でも、なんで図書館を目指すのかと改めて考えても、情熱の正体が分からないんですよ。
正職員にはなれなくて、働く日数の少ない(=安月給)、昇給なし、研修なし、1年契約という、嘱託という選択をしてしまいました。これも、MIZUKIさんの言う「どんな苦しい目にあっても図書館屋がなお図書館にこだわってしまうこの情熱」なんですよね。こういう人材がワラワラいるから、図書館員は低賃金でもいいんだ、と思われてしまうのですよね。
でも、スタッフとして雇うのなら、それでいいとは思うんです。いわゆる「非専門的職務」を担当するスタッフであれば。ただ、その場合でも身分保障はして欲しい。生活していけない賃金など問題外。賃金・身分・待遇と仕事の内容があっていないのが、今の問題なんですよね。

投稿: 110kA | 2004.07.31 17:06

まるやま@山中湖です。
ここにコメントしてよいものやら...
こちらは、指定管理者制度 第一号公共図書館『山中湖情報創造館』をやっております。現状および将来にむけて、なんらかのアクションを起こさないと、日本の図書館は本当に危機的な状況になってしまうのでは...と危惧しております。こうしたブログやら、BBSやら、MLやらが、力になれば...と考えておりますが....いつか、どこかで、オフ会などはいかがでしょうか。
では、では。
**** MARUYAMA Takahiro *********

投稿: maru3@yamanakako | 2004.08.01 18:43

まるやま様、コメントありがとうございます。
以前(2004年5月)にも、そちらの地域資料デジタル化研究会の方から書き込みをいただきました。
公共図書館畑の者では全くないのですが、図書館関係のニュースについて細々とチェックを続けています。

先ほど久々に(すみません)情報創造館のサイトをチェックしたところ、いつの間にかBlogやメーリングリストといった交流の場が開設されていたので驚きました。
BlogはさっそくRSSリーダーのチェックリストに加えさせていただきました。自分がBlogを書き始めたのはここ5ヶ月ほどのことなのですが、書けば書くほど、思いがけないところに横のつながりができていくおもしろさというのを感じております。

そのうちオフ会というのも良いですね。(^^)
いずれ実際にそちらを訪れることができると良いな、と思っています。

投稿: MIZUKI | 2004.08.01 23:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22112/1069408

この記事へのトラックバック一覧です: NPO運営図書館の賃金:

« 中島らもさん永眠 | トップページ | 経済学的視点から見た図書館 »