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2004.11.12

中東に関する報道について

 パレスチナ自治政府のアラファト議長について、「容体は悪くなってはいない」「容体は非常に深刻」「まだ生存している」などいろいろな報道が出回りました。そして、どの報道が本当なのかわからずに困惑している間に、いつの間にかアラファト氏は亡くなられていました。
 アサヒコムなど新聞社のニュースサイトの国際記事コーナーを眺めた際、「容体」「死亡の場合」「埋葬地」など重要なキーワードを含む見出しが、情報の錯綜する状態を象徴するように列挙されていたため、どの記事が「本物の」訃報なのか一目で判別できませんでした。見出しの大小によりその日の記事を重み付けしてくれる紙の新聞であればおそらくそのようなことはなかったでしょう。
 一方でWebニュースサイトの場合は、記事はその重みに関係なく時系列順に並べられているため(多少の見出し付けはされていますが)、各記事の関係はある意味対等です。このことにより、紙の新聞であれば見逃してしまうような記事もWebの場合は気になるキーワードさえ含まれていれば目に留まり、読むことができます。これはWebニュースサイトならではの利点だと思います。
 こんなことをつらつら書くつもりはなかったのですが。アラファト氏が亡くなったことで混乱している世界の情況が、どの情報が重要なのかさっぱりわからないWeb上の記事の一群にまるでそっくりだと思ったので、国際情勢など日頃ろくに考えもしないくせについ書いてしまいました。世界はこれからどちらへ向かっていくのでしょう。

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コメント

マスメディアが、かつて持っていた情報のフィルタ機能が、すでに失われてしまったことを認識できます。出来事は一次情報(情報源)からダイレクトに発せられ(時には一般市民によるケータイ報道も)、Googleニュースのようなニュースサイトがピックアップし、Blogが“私”というフィルタを持ったジャーナリズムとなる。RSSブラウザは、パスタフォークに「私の興味の対象」と書いたお札を貼って、情報のスープから、ずるずるずるーっと、欲しい情報だけをすくいあげる。
 かつて、情報と諜報が同義語だった時代、日本には情報の専門機関とその情報専門家養成機関があったようですが....失われて久しい....

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