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2005.05.26

東京都立図書館の「迷宮入り」

 日外アソシエーツの「レファレンスクラブ」の最新ニュースで知ったのですが、ずっと以前の記事でも書いた東京都立図書館の「しらべま専科(レファレンス事例データベース)」で、海千山千の司書が解決できなかった質問、言ってみれば迷宮入りになった事例を集めたGiveUp事例」というのが公開されていました。
 試みに掲載されている質問のうち出版情報、言葉、所蔵情報から1件ずつ選び、Googleにかける、自分の職場のOPACにかけるなどしてみましたが当たり前のように解決できず。うち井伏鱒二氏の自選全集出版を取り上げた新聞記事に関する質問についてはNiftyの「新聞・雑誌記事横断検索」も試してみました。その結果、朝日新聞の1985年11月13日付け東京版夕刊2面掲載の記事と、1985年10月10日付け東京版朝刊1面掲載の天声人語で、この時の自選全集収録時に結末部分が改稿された小説「山椒魚」について触れられている(いずれも井伏氏のコメント付き)ことはわかりましたが、
該当するタイトルそのものの記事は見あたりませんでした。

 各事例にはそれぞれ「レファレンス事例詳細」として、調査に使用したツールや聞き込み先など調査の詳細が公開されています。上の井伏氏の記事の事例などを見ると、これだけ調べ尽くしても解決を見ることができない場合があるのだということがよくわかります。もしこうして詳細を公開することにより、「調べ方がぬるい」「こんなツールがある」等の新たな意見が出てくれば渡りに船でしょう。解決のあかつきにはぜひ他のレファレンス事例とは別枠で改めて紹介していただきたいものです。正直、司書の端くれとして解けない謎が存在し続けるのはかなり心に引っかかるので・・・。

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