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2005年6月

2005.06.30

国立国会図書館方針転換

朝日新聞(東京版)6月30日付け3面に次の記事が掲載されていました。

国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換

元ネタはこちら。

当初は網羅的にウェブサイトをアーカイビングし、全て公開するという方針だったのが、4月に募集していたパブリック・コメントで反対意見が多数寄せられたことを受けて、政府や地方公共団体、大学、小中高校、社団法人などのサイトのみに収集サイトを限定する方針に転換したとのことです。
公共機関等のウェブアーカイブについては既にWARPという事業が存在しているわけですが、今回の結論はこの事業と比べていったいどこに新しさがあるのでしょう。WARPの収集対象には小中高校のサイトは入っていなかったと思うので、まるきり一緒というわけではないと思われますが。
しかしながら。反対意見が多かったと言っても。パブコメ募集に寄せられた意見はわずか11件ということでした。上の国立国会図書館(以下、NDL)のサイトを見る限り、この11件に基づき方針を転換したとはあまり思えません。方針転換はもっと上流のレベルで決められた話なのだと思います。それに、そもそも「全部集めて全部見せる」という姿勢自体詰めが甘かったという見方もありますし。
4月27日の記事にも書いたように、「理論武装の甘い自分ごときが送っても」とパブコメ自体送らなかった人間が言う意見ではないかもしれませんが、それでも。NDLという施設も人材も十二分に揃った組織だからこそ、ウェブアーカイブという貴重な情報資産の一角を「保存する」ためにもう少しがんばっていただきたかったです。もしかしたら、NDLの人たち自身がそこまでがんばることを望んでいなかったのかもしれないけれど。外野としては割と残念な結果であります。

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2005.06.29

『ぼく地球』続編刊行開始

 日曜日の夕方出かけた書店で見かけ、つい買ってしまいました。

 ボクを包む月の光 1 / 日渡 早紀. 白泉社 (2005.6)

 『花とゆめ』に連載されていた『ぼく地球』こと『ぼくの地球を守って』を夢中で読んだのはそういえば何年前のことでしょうか。確か、高校から大学にかけて頃だったと思います。上のリンクは文庫版に対するものですが、実際に読了したのは最初に出た新書判です。画集も買ってました。アニメにもなっていましたがそちらは未見です。「転生」や「超能力」をモチーフにはしていましたが、つまりは前世の人格に翻弄された輪を初めとする少年少女がアイデンティティを確立するまでの物語だったと筆者は解釈しています。
 というわけで、本編が完結してから約10年もの歳月を経て、続編マンガの第1巻が発売されました。主人公は、前作の主役を務めた輪と亜梨子の息子である7歳になる蓮(レン)。彼は不思議な守護天使2人組に護られていて・・・というお話です。前作の登場人物もそこここに顔を見せ、全編が懐かしさに包まれています。
 以下はネタバレ。マウスで反転してお読みください。

 あの「輪くん」が若々しい父親に成長し、春彦と酒を酌み交わして語り合う姿が見られるとは夢にも思いませんでした。春彦は春彦で、亜梨子への穏やかな想いを秘めながら小林家の良き相談相手に成長していますし。他の皆も、立派に前世を乗り越えたんだなあ、としみじみ。
 あと、気になるのは前作で活躍したエスパー未来路とその娘である日路子(カチコ)の存在です。未来路とEPIAとの関わりについては1997年に発表された『偶然が残すもの』にも登場していますが、ここに登場した人物が日路子の出生に関わっているのか?など謎は山積み。とはいえあくまで主役は蓮なので、どこまで謎が解明されるかはわかりません。
 ところで作中の輪の年齢は23歳(p60の本人発言より)。ということは蓮は、父親16歳、母親25歳の時の子ども。でも男性は18歳にならないと結婚できないのでは?と小さな疑問が。しかしコミックスのp169で、結婚式の写真と赤ん坊の蓮に寄り添う亜梨子の写真とともに、
「オレとありすが結婚して 蓮が生まれて いや・・・順番逆か・・・」
という発言が。ここから推測すると、蓮を妊娠→挙式?→事実婚扱いで結婚生活突入→輪が18歳になるのを待って正式に結婚 というのが真相と思われます。今後の物語で明らかになる機会があるかもしれませんが・・・。輪への絶大な信頼があったにせよ、思い切ったね、亜梨子、と彼女をねぎらいたくなりました。
 もう一つの謎は、守護天使の正体である紫苑と木蓮の存在。異星人である彼らの転生した姿が輪と亜梨子、ということなのに、何故彼ら4人は同時に存在しているのでしょう?(^_^;) 人格が別個なのは当然として(輪は幼すぎたゆえに前世から引き継いだ記憶をコントロールできず事件を起こしてしまいましたが)、魂は共通だと思っていたので、木蓮が蓮を助けに行ったり紫苑が輪や蓮の人格乗っ取りをしたりするのが大変不思議です。

 『ぼく地球』が当初の予定から延長されたように、今回の『ボク月』もまた予想外に巻数が増えていくのかもしれません。また我が家の書棚があふれる事態になるのではないかと気持ち不安です。一方で、1話完結の連作中編として発表されている物語が、今後どのような大きな輪になってつながっていくのかが楽しみでもあります。とりあえず、おとなしく次巻を待つことにしましょう。

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2005.06.26

【訃報】長新太さん

絵本作家の長新太さん死去(読売新聞)

この方の絵は子どもの頃から絵本『ごろごろにゃーん』とかその他様々な本や雑誌の挿し絵で当たり前のようにそこにありました。自分の子ども時代が何十年前だったかを考えると77歳というお年になられていて当然なのですが、うーむ、そうだったのか、といった気持ちです。いつまでも新作が出てくるような錯覚に陥っていたので。ナンセンスでシュールでユーモラスで古びなくて、一目でこの方の手になるものとわかる絵が印象的でした。合掌。
ところで長新太さん、確か今は亡き『話の特集』(先日創刊40周年記念ムックを書店で見ました)にも描いていらしたなあ、と思って、とりあえずググってみたら、こんなページが見つかりました。

長新太 資料編「話の特集」

たぶん、筆者が見たのは

1986年11月号~1995年 3月号 「チンプンカンプン トンチンカン」101回

のあたりではないかと思われます。ちなみに購入した号はたしか、上岡龍太郎氏のインタビュー掲載号でした。懐かしい。

親ページはこちら。

長新太の世界

のけぞるほど内容が充実してます。

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パスファインダー(Pathfinder)を考えてみる

山中湖情報創造館のブログで取り上げられていた「パスファインダー(Pathfinder)」が気になっています。英語の“pathfinder”という語が直接意味するのは「開拓者」「(ある分野の)草分け」「先導機」とか「道しるべ」といったものだそうですが、図書館におけるパスファインダーとは、

「あるテーマについての資料群を一覧にしたもの」
「特定のトピックや主題に関する資料・情報を収集する際に、図書館の提供できる関連資料のリスト」

を意味するということです。わかりやすい例としては、

愛知淑徳大学附属図書館のパスファインダー
や、図書館雑記&日記兼用の110kAさんが上記記事のコメントで紹介されていた、
Pathfinder Bank(私立大学図書館協会)

などがあります。

さて、もしこのパスファインダーを自分の仕事に適用するならどんな場合か?と考えてみました。

我が館は組織の広報窓口も兼ねているため、よく一般のお客様やマスコミの方から、我が職場で研究素材として取り扱っているとある生物(植物)についての問い合わせをいただきます。例えばその植物の成分や栄養価、はたまたその植物はどうやって育てたら良いのか?などなど。
 一般的な事項については、一般の方はともかく、文章を書くのがお仕事である筈のマスコミの方には、
 まず、そこの図書館に行って事典を調べてきなさい。こちらに尋ねるのはそれからです。
と言いたくなることが多々あります。そうした問い合わせについてはきっとパスファインダーの存在が極めて有効になることでしょう。質問者にとっても、そして図書館員のあんちょことしても便利に使えることと思います。

問題は非常にマニアック、と言いますか深い専門的知識に根ざした回答を必要とする問い合わせを受けた場合です。
 特に研究に関する質問については注意が必要でして、一般の方向けにわかりやすい語彙を使用して記された、しかも最新の研究成果を反映した資料というのは意外に少ないのです。また、うっかり図書館の古い蔵書を参照すると、最新の研究成果と逆の定説が堂々と載っていたりするので、蔵書に全面的に頼るわけにはいきません。そんなわけで、
「この分野についてはあの研究者に訊け」
とばかりに、質問を受けた職員がその研究者の元に直参して模範解答を取りまとめたり、あるいは研究者の了承を受けた上で居室の連絡先を質問者にお伝えして、
「こちらの者と直接お話を」
で解決してしまうことがしばしばあります。
 たぶん、そういう場合に備えて我が館に必要なのは、

「情報源となる人物のパスファインダー」

でしょう。ただ、そうした情報を一般向けに公開するのは、個人情報保護の点で引っかかりそうですし、また、「それじゃ広報窓口は何のためにあるのか?」という問題になってしまうので、残念ながらあくまで内部業務用のパスファインダーになってしまうと思います。
 ということで、もし我が館でパスファインダーを公開するなら、やはり他館でも実施しているような以下のリストになりそうです。

  • 図書館の蔵書で有用なもの
  • 一般からも利用できるデータベースで有用な情報が得られるもの
  • 有用な情報が提供されているウェブサイト

これらを満たした上で、最新情報を常に反映させる作業というのが必要になることでしょう。また、図書館員の経験上「有用」と感じたツールと専門家がそう考えるツールとは微妙に異なると思われるので、専門家や上司のチェックも欠かせなさそうです。そもそも一図書館員がこういう組織の公式見解とも取れる情報をノーチェックで公開して良いのか?とか言う人は絶対存在しますので、そうした意見への対策でもあります。(そうしたしがらみが多すぎてもう・・・)

※ここからは全く余談になりますので読み飛ばしていただいて構いません。

図書館員個人としては、一歩間違うとゴミになりかねない情報(例.研究成果を引用した健康食品のウェブサイトなど)についても周辺知識として集めておきたい、と思ってしまうのですが、そうした情報は表に出す情報とは厳密に区別しなければなりません。

 

実際に、
「研究者がきちんと把握できていないような、そうした不確かな情報は要らない」
と身内の職員から言われたことがあります。小心者なのでその時は黙ってしまいましたが、今度同じことを言われたなら、
「組織の公式発表情報がこういう風に引用されている事例もあるし、また、他の機関で違う視点で試験されている事例もあるのだから決して無意味な情報ではない筈。王道の情報とは別にそうした情報をストックしておく懐の深さも欲しい」
と反論してみよう、と考えています。

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2005.06.22

Zガンダム映画感想

 『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』の当地での上映が今週いっぱいと聞いて、あわてて今日の仕事帰りに見てきました。リアルタイムでの視聴者ではなく、後年ビデオでまとめ見しただけなのであまりガンダムを語る資格はないかも知れませんが、映画版は期待していた以上にわくわくと面白く見ることができました。さすがにガンダムに対する何の予備知識も持たない人がいきなり見るのは辛いかもしれませんが、カミーユとジェリドの因縁など複雑なストーリーが約90分間に巧く整理されてまとめられています。新作カットと古いフィルムのカットとの画質や色調の違いもほぼ違和感なく美しく調整されていました(エイジング処理というそうです)。恐らくは作画監督が異なることによるテレビ版との絵柄の相違についても、人により異論はあるかも知れませんがほとんど気になりませんでした。
 もっとも、長い物語のダイジェストである分、例えばカミーユの屈折や暴走(平たく言えば若さ故の痛い言動)に代表されるキャラクターの激しい感情表現がさらりと流されていたような気がしないでもありません。10月に公開予定の第2部『恋人たち』では複雑に絡まり合った人間関係が軸になると思われるので、そちらにさらなる期待をかけたいところです。第2部に関しては、フォウ・ムラサメの声優さんが旧作の島津冴子さんから別の方に交代されているというのが唯一残念な情報です。キュアホワイトも悪くはありませんが、わざわざ変えなくても、とつい思ってしまいました。

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2005.06.21

Musical Baton

 G.C.W.様の愚智提衡而立治之至也から、Musical Batonなるものが廻ってまいりました。自分には縁のない企画だと思っていたのでびっくりです。
 日頃あまり音楽的であるとは言えない生活を送っている人間が音楽を語るとこんなことになるというのをご笑覧ください。

  • Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
    数えてみたら2.2MBでした。内訳は、以前どこかで拾ってきた駅メロを着メロにしたものと、西武百貨店のサイトで提供されていた「おかいものクマ」のCMソング集。
  •  

  • Song playing right now (今聞いている曲)
    実は家の中であまり音楽を聴かないのです。
    その代わり台所に立つ時毎日何か歌ってます。今日は「ふたりはプリキュア」でした。(^^;)
    別に毎週例のアニメを見ているわけではなく、連れ合いがどこかで拾ってきたflashのBGMがこれだったので1番だけ覚えてしまったのです。
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  • The last CD I bought (最後に買ったCD)
    トロと旅する ラブソング・コレクション(初回限定盤・DVD付)
    ワーナーミュージック・ジャパン - ASIN: B0009EP09I
    『どこでもいっしょ』が好きです。朝の『めざましテレビ』のコーナーも必ず見るようにしていますが、CDを買ったのは初めてです。おまけDVDだけ先に見て、CDはまだ聴いていません。
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  • Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

     

    • さだまさし / 主人公
      「自分の人生の中では誰もがみな主人公」って当たり前の事なんですが何故か勇気づけられて背筋がぴんと伸びます。

    • 浜田省吾 / MONEY
      連れ合いの十数年来のカラオケおはこにして、自分の携帯の着メロです。きっと、私の人生から生涯消し去れない曲となることでしょう。

    • 菅野光亮 / ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」
      いにしえの松竹映画『砂の器』のテーマ曲。中学生ぐらいの頃初めて映画を見て、過去の因縁から栄光の人生へ抜け出そうとして逆に絡め取られてしまった主人公の姿と、主人公が捨てようとした過去の凄絶な美しさにやられてしまいました。

    • 東京スカパラダイスオーケストラ / ルパン三世’78(PUNCH THE MONKEY 2 Lupin the 3rd 収録)
      私が音楽を聴くのはもっぱら運転中です。カーステレオには“PUNCH THE MONKEY 2”がもう随分長いこと常備されており、1曲目のこの曲を聴いては気合いを入れて出勤しています。

    • サザンオールスターズ / チャコの海岸物語
      中学~高校時代にサザンをよく聴いてました。確かこの曲のヒットがきっかけで聴き始めたはずです。音楽と直接は関係ありませんが、ビッグバンドのメンバーとして、リーダー桑田氏の奥様として、家庭では母親として、音楽の最前線に身を置きながら癒し系キャラを保ち続けている原坊は格好いいと密かに思い続けてはや20年近くになろうとしています。
  •  

  • Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
    この企画のルールらしいので、1回でもコメントまたはTBを送ったことのある以下の方にお回しいたします。 こういうのが苦手な方・抵抗がある方は無視していただいて結構です。よろしくお願いいたします。
    #そもそもここを読んでいなかったらどうしよう・・・。

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2005.06.18

続・じっくりレファレンス

 

前回、「とある用語が一般に使われるようになった起源」を調べるレファレンスに取り組んでいる話を書きました。調査には用語集などの冊子体の他に『雑誌記事索引』『新聞・雑誌記事横断検索』などの記事データベースを使用した(中央館に協力を依頼した時調査してくれたものを含む)のですが、その際、「この用語が一般化したのはおよそ○○年から△△年の間」という前提条件に縛られてしまい、△△年以前に検索範囲を絞り込んだ上で検索を行っていました。
 ところが、昨日になり、あることにハタと気づいてしまいました。あわてて年代範囲を△△年より後に設定した検索を実行したところ、やはりヒットしました、先行研究文献。
 先行文献の内容は、問題の用語が『雑誌新聞総かたろぐ』などの目録ツールや、用語の使用される分野の専門誌に登場する頻度や使用例を計量分析するという方法で、その結果から用語が現在と同じ意味合いでかつ一般的に使われるようになった時期を特定するというものでした。加えて、某雑誌の記事がきっかけとなりその用語が一般に普及したという事実についても、同様の方法により証明していました。―その某雑誌とは、前日に筆者が問い合わせを行い回答をいただいた雑誌と同じものでした。

 つまり、先行文献を見れば一発で証明できたことを、その存在を取りこぼしていたために半分近く二度手間な調査作業を行って依頼者をお待たせし、加えて中央館にも手間をかけてしまったわけです。依頼者には「良い文献をさがしてくれた」と喜んでいただけましたが、図書館屋的には改めて自分の未熟者ぶりを思い知らされる結果となりました。まだまだ修行が足りないですね。

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2005.06.16

じっくりレファレンス

 先週末から、うちの館には珍しく、「とある用語が一般に使われるようになった起源」に関して突き止めるという本格的なレファレンスに取り組んでいました。とは言え、当館には専門分野の二次資料は普通にあるのに、『イミダス』など分野を問わず使える二次資料がほとんどないので、提携する他館の助けを借りながらの調査となりました。
 調査を絞り込んでいく過程で、とある雑誌の出版社に直接問い合わせなければならない事柄が発生し、だめもとでメールをお送りしたところ、実に誠実で丁寧な回答の記されたFAXが送られてきたのは感謝すべき事です。日頃我が職場でマスコミや出版社の方から研究の成果に関する問い合わせを受ける際、研究者への配慮に欠けると思われるふるまいをするマスコミ等も見受けられるため、時に不信感を抱くこともありましたが、今回のように誠意のあるお返事というのは大変ありがたいです。やや遅い時間帯でしたのでとりあえずFAXで礼状を送るにとどめてしまいましたが、明日改めて電話でお礼を申し上げたいと考えているところです。

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筑波大図書館情報メディア研究科新講座開設

 以下は覚え書きです。6月14日の『常陽新聞』1面に、

 筑波大大学院図書館情報メディア研究科は来年度から、図書館流通センター(TRC)から三年間にわたり、総額七千五百万円の寄付を受け、図書館経営寄付講座(仮称)を開設する。

という記事が掲載されていました。この寄付講座は「財団委託やPFI、指定管理者制度など最近の図書館を取り巻く厳しい環境の中で、優れた図書館専門職員の養成、デジタル・ネットワーク社会にふさわしい公共サービスの担い手としての図書館管理運営の理論形成を目指す」ものであり、既に図書館やIT企業等に勤務している社会人を対象に構想されているとのことです。つまり、図書館の経営・マネジメントにおいてリーダーシップをとれる人材を育成するということなのでしょうか。
 教員2名も任期付きで公募するそうですが(筑波大学:教員・職員募集)、三年の期限が過ぎた後の講座はどうするのかなど詳しいことはわかりません。

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2005.06.12

レゴバーゲン&ブログデザイン変更

 気分転換にブログのデザインを変更してみました。心なしか各メニュー内の改行が多少詰まって、間延びした感じがなくなったように思いますが如何。

 ところでバカローグ0205LEGOlogの情報によれば、またレゴの夏バーゲンが7月23日―24日の2日間、東京は浅草橋の東商センターで開催されるとか。レゴワールドクラブの会報で告知されていたとのことですが、我が家はだいぶ前に会費を払わなくなってしまったので初めて知りました。
 最近連れ合いのレゴに対するモチベーションが下がり気味ですし(レゴへの愛はあるのですが作品に取り組めない)、もうクレジットのレゴカードは廃止になってしまったのでバーゲンでのスペシャルなお得感も薄いし、加えてTVチャンピオンのレゴ王選手権が放映された影響で混みそうだし、どうしようかなー、といった感じですが、気にはなっております。

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2005.06.11

ココログの不具合

 最近土日になるとやる気が出ない状態に陥ることが続いています。やることはいっぱいあるはずなのに、自分で勝手にその「やること」に押しつぶされているのかも知れません。でもネット巡回はできる。不思議です。
 全然関係ありませんが、そういえば時々ココログの更新が妙に重くて時間がかかります。また、このブログの各記事の最下部にある、記事の日付やカテゴリやコメントやトラックバックを表示する部分が時々壊れます。
 例えば、これを書いている今はこんな風になってます。

    HASH(0xb1d8d5c)| コメント (0)| トラックバック (0)

 新しく記事を追加更新すれば正常な表示に戻ることはわかっています。しかしシステム上もう少し何とかならないのかな?といぶかっているところです。現在はココログベーシック(基本登録の状態)で契約していてそろそろ使える機能の限界を感じてきたため、オプション機能の多いココログプラスに契約変更しようかと思うこともあるのですが、この状態が続くようなら当面は控えておこうかと思ってみたり。
 まあ、14日にメンテナンスが実施されるようなので、とりあえずはそれに期待したいと思います。あまり内容のない記事ですみませんがとりあえずこれにて失礼いたします。

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2005.06.09

研究者にとってのオープンアクセス

 昨日、職場の上役から、『科学新聞』の5月20日号および5月27日号に、
 「座談会・オープンアクセスで何が変わる?」(参加者:黒川清氏(日本学術会議会長)、北澤宏一氏(科学技術振興機構理事)、尾身朝子氏(東海大学教授))
という記事が掲載されていると教わったので、ざっと読んでみました。各日見開き2枚という、新聞の特集記事としてはかなりのボリュームです。
 記事の内容については、研究を実施する立場、あるいは学術雑誌に投稿される論文の査読や評価を行う側の立場で語られている座談会なので、一介の図書館員としては正直言って感覚的に少々わかりにくい点があったのも事実です。しかし、オープンアクセスの実現により研究者に対しもたらされるメリット・デメリットについて研究者自身がどのように考えているかを知るには良い記事だと思います。
 例えばオープンアクセスによって論文の読者範囲がぐっと広がる一方、Googleなどサーチエンジンでヒットした論文は、掲載誌のレベルと無関係な評価の場にさらされる。従って、これからの研究者には玉石混淆の中から論文の質を見抜く価値観の向上が求められる、という見解には、図書館員の立場で考えさせられるものがありました。これは極端かもしれませんが、図書館員としては、伝統と定評と権威のある雑誌に載っている論文や、PubMed Centralに掲載されている論文は、一定以上のレベルを保ったものばかりであると信じたいのに、そんな判断基準は研究者にとっては無意味になり始めているのかも?と今更思ってみたり。やはり購読誌の選定に当たっては、お金の許す限り研究者の皆様のご意見は聞き捨てず真面目に拝聴しよう、と当たり前の事を改めて自戒する筆者なのでした。

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2005.06.08

人生の決断?

 仕事関係でちょっとした役を引き受けてもらえないかという依頼を受けています。依頼元には日頃からお世話になっていますし、また、そこの活動にも関心があるので、基本的にはお手伝いしたいと考えてはいます。しかし、ある新規の活動を立ち上げるために一からアイディアを出す役ということらしいので、少しだけ荷が重かったり。あまり重く考えない方がいいよ、何もないならむしろ今のうちに自分の意見も出せるじゃない、とフォローしてくれる声もありますが、私的には「プチ人生の決断」を迫られていると言ったところです。

 プチじゃない人生の決断を迫られる場合に備えて常々心に置いておこうと考えているのは、様々な問題を比較判断した結果、人生のある面の平穏のために違う面で残酷な選択肢を採らなければならない場合もあるということです。
 しかしながらその一方で、自分の決断により他者の命運が左右されるかもしれない場合は、事態の解決にこだわるあまり視野が狭くなり、結果として他者の気持ちを置き去りにするようなことはできるだけ避けたいとも考えてしまいます。矛盾しているようですがどちらの考えも両立したい、しかもできれば後者にウェイトを置きたい、というのが本音です。もっとも両立しようとして破綻するのは嫌だとか身勝手なことも考えてたりしますが。どんな選択肢を採るにせよ(自分を含めた誰かがやるせない思いをするにせよ)、結局は少しでも自分にとって後日の悔いが残らないような決断が最善なのかもしれません。

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2005.06.06

雑誌の図書館関係記事

 図書館に関する記事を載せている雑誌を同時に2冊見つけたので、買ってきました。

 1冊目は『東京人』no.216(2005年7月号)の小特集「こだわりの専門図書館」。約17ページの記事中半分が代表的図書館の紹介で、半分は「私の利用術。」ということで識者や文化人がそれぞれお勧めの図書館について語るという内容でした。
 前半の図書館紹介では「丸善本の図書館」など7館が取り上げられていましたが、紹介内容が文系に偏っているのがやや不満。「船の科学館読書ルーム」と「秩父宮記念スポーツ図書館」以外は文学・映画・マンガといった文系ジャンル中心になっており、まあ、『東京人』という雑誌の対象読者が関心を抱いている主なジャンルはそちらでしょうし、それにページ数が限られているので仕方ないかもしれませんが、せっかく「専門図書館」をタイトルに掲げている以上、もう少し幅広い分野を取り上げていただきたかったです。

 ただ、後半の利用術紹介の方は割と読むところがありました。専門図書館特集なのにお勧めの公共図書館について述べている津野さんの文章は意図がよくわかりませんでしたが、他の方の文章は、明治時代の東京の風俗文化についての資料を読める図書館や、「沖縄と植民地下の台湾の歴史」に関する資料が充実した図書館、あるいは映画史研究家が長年貴重な資料の収集に活用してきた図書館を紹介するなど、それぞれの物書きとしての努力の秘密の一端を見せてくれていて、なかなか興味深く読むことができました。
 もっとも、一番身近に感じたのは、古書店の目録に記載されている明治期の高価な貴重資料の購入を決める前に国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で該当資料の内容をチェックするという、林丈二さんのお話でした。あのライブラリーにはこんな活用法もあったのかと目からウロコが落ちました。ただ、林さんの文章には「国会図書館のサイト」としか述べられていなかったので、ライブラリーの名称とかURLを編集部で補足しておいて欲しかったと思います。(国会図書館のトップページURLはありました)

 もう1冊は『小学六年生』58巻4号(2005年7月号)に見開き2ページで掲載されている「めざせ! 図書館マスターへの道!!」。浦安市立図書館の取材協力で、実際の浦安の司書の方がモデルとして登場し、「調べものの極意」について説明するという形式の記事でした。知りたいキーワードはまず事典を見る、分類番号を目安に探す、などの基本的な資料の調べ方を解説しながら、節目節目でとにかく「司書さんに聞く」「声をかける」など、困ったら「調べものをするプロ」である司書を使え、と強調している文脈に深くうなずきながら読みました。
 仕事上、調べ学習の子どもを含む一般の方から専門家に質問を橋渡しする機会が多い身としては、こういう「調べ方教室」というのは歓迎です。もちろん専門家に回答を仰ぐというのは一つの疑問解決手段ではありますが、特に子どもについて「君、何も自分で下調べしていないでしょ?」「指導の先生にも確認をとっていないのでは?」と言いたくなるような調べ学習をしている場合がよく見受けられましたので・・・。

 なお、「図書館マスターへの道!!」の次ページからは、「ホームページ検索必勝法」のマンガ形式説明が4ページにわたり掲載されていました。こちらにも「個人情報はひとりで勝手に入力してはいけない」「入力する必要がある場合は、保護者の人と一緒にしよう」など、ツボな注意書きがあって役に立ちそうです。そうか、個人情報保護はこう言って教えればいいのですね。

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2005.06.03

2005年の誕生日

 反応が遅れましたが、旧日本兵発見のニュース、どうもすっきりしないまま終わってしまいましたね。あれは本当にガセだったのかとか、例え誰かがあの名前の出た方たちの身元情報を利用しようとしたとしても、昔は確かに名前の出た方たちはあの組織に在籍していたのではないかとか、つい色々と勘ぐってしまいます。マスコミさん、真相はどこですか?
 どうでも良いことですが昨日は誕生日でした。今まで実年齢の他に「自称年齢」を名乗ることは考えていませんでしたが、そろそろ自称年齢を打ち止めにする日が近づいてきたかもしれません。
 それでも一応、普段めったに行かないステーキハウスでディナーをいただいてお祝いはしました。このステーキハウス、前にも一度だけ夕食時に入ったことがありましたが、その時と同様、決して満席にはなっていませんでした。にもかかわらず、少なくとも17年前から同じ場所で営業を続けています。ステーキという比較的単価の高いメニューだから十分ペイしているのかもしれないし、また、親会社の経営が順調だからこのような一店舗ぐらい余裕で抱えておけるのかも、などと想像してはいますが、結構謎です。そんな謎とは関係なく、ステーキは極めて美味でした。また一大イベントの時には是非利用したいと思いました。
 来年の誕生日まで、また1年元気でいられますように。

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図書館のクールビズ(COOL BIZ)

 今月から行政主導で「夏の新しいビジネススタイル『クールビズ』」なるものの実践が始まったようです。我が職場にも軽装を奨励するお達しが届きました。

 このクールビズ、働きやすくかつ来客に対して礼を失さない服装ということで、以前一部で話題になった図書館員の服装論争と通ずるものがあるみたいで、あちこちの図書館系ブログでも取り上げられています。ただ、行政主導のキャンペーンの定着というのはなかなか難しいものがありそうです。毎日インタラクティブの記事の掲載写真に見られるようなデザイン提案などを見ると可もなく不可もない、今ひとつインパクトが弱いような印象を受けます。
 一方インパクトはあるものの、どこか半目ぐらいずれているような印象があるのは「かりゆしウエア」と呼ばれる、沖縄での着用奨励から始まり、霞ヶ関でも着用され始めているビジネススタイル。
(参考:アサヒコム2005.6.1付け記事沖縄県衣類縫製品工業組合 かりゆしウェアについて
地域発で前向きな販促キャンペーンが組まれている製品に対してあまりどうこう言うのも無粋とは思いますが、この服装は南国の強烈な陽光と温暖な気候の下でこそ映えるものであって、そのまま霞ヶ関に適用することにどうも違和感を覚えてしまいます。もちろん夏場の服装としては決して悪くないですし、色やデザインも楽しいのですけれど。
 それに中央官庁の場合は、トップの大臣だけではなく議員さんや幹部が率先して着てくれないと定着はしづらいでしょう。そうした方々自身が着用していて心地よいと感じ、同時に部下たちの着用を許容できるかに、事の成否がかかっているのではないでしょうか。

 ところで図書館員のクールビズな服装についてです。一人の職員が事務仕事と接客仕事とを同じスレッドで扱うことの多い図書館という職場においては、夏場に限らず四季を通じてまず本人が「動きやすい・働きやすい」と感じることが大前提ではありますが、他方、あくまでおのおのが所属する館の雰囲気を壊さず、お客様が声をかけやすいスタイルであってほしい、と筆者は考えています。そういう意味で、雰囲気に合わせて着こなすことができるならかりゆしウエアも悪くないのでは、と思います。
 手近な所のクールビズについては、同業者である連れ合いとも少し話してみましたが、概ね次のような点で一致しました。

  • エプロンは否定しない。要は接客態度いかんなのではないか。
  • ネクタイ着用は本人が苦痛でなければ良いのでは。
  • サンダル履き(特に男性の)は、だらしなく見える。でも足は臭くならない。

 ちなみに連れ合いは、Yシャツ+ネクタイ+エプロンという最も暑そうなスタイルを貫いています。本人は決して無理しているわけでなく、彼自身のポリシーに従ったごく自然なスタイルであるということです。筆者は以前にも記した通り、ややカジュアル系の服装にスタイリストエプロン(腰下エプロン)を着用。上半身が汚れやすいのが難点であるものの、夏は比較的涼しいです。いざというときは上着も着られます。職員識別用の名札は着用が推奨されている(連れ合いの所では義務?)ので、忘れない限りつけるようにしています。

 色々ごちゃごちゃと書きましたが結局何が言いたいかと申しますと、無理をしてはいかんけれど、お客様に対する節度は守った方がいいよ、ということに尽きたりします。エプロンをつけて働くのは自分にとって自然なことですが、エプロンがだらしなく見えるような働きぶりは見せたくない、と思いながら仕事する毎日であります。

 ―と、ここまで書くのに2時間近くもかかってしまいました。どうも文章を書くのが遅くていけません。もっと素早く、たくさんの文章を書きたいのに、まだまだ修行が足りないようです。

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2005.06.01

続・知られざる雑誌

 先ほど30分ほどかけて書きかけた記事を、途中でバックアップのためCTRL+Cでコピーしようとしたところ、間違ってCTRL+Vを押してしまいました・・・orz。やや投げやりに書き直しです。
 昨年3月17日付け記事「知られざる雑誌」で雑誌『缶詰時報』を取り上げた際、

 不思議なレギュラー記事としては、「魚肉ソーセージコーナー」というのがあります。目次を見て矢も楯もたまらず記事の内容をチェックしたところ、なんと、魚肉ソーセージの生産量などの統計表に加えて魚肉ソーセージの販売などに関する最新動向が掲載されていました。なぜ魚肉ソーセージだけ特別にページをもらえるのかが謎です。チーズかまぼこやサラミソーセージは無視してもいいというのでしょうか?

という疑問を呈しておりました。
 その後謎が解けることもなく1年以上が経過していましたが、今日になって、『魚肉ソーセージ』という何とも脱力を招くタイトルの雑誌の存在を耳にしました。このWebcatの書誌(リンク先参照)がまた、誌名とヨミと変遷情報しか記されておらず、発行元などがまるきり不明という脱力っぷりなのですが、何と国内で17館もの図書館で所蔵されています。それはともかくWebcatの前後誌情報をたどっていくと、どうやら以前は「日本魚肉ソーセージ協会」という団体から発行されていた模様です。
 ではこの団体の正体は?と思い、Googleで検索したところ、トップにいきなり「日本缶詰協会の歩み」が引っかかりました。日本缶詰協会と言えば、『缶詰時報』の発行元。青い鳥はすぐそばにいたようです。

 このサイトの年表の2002年(平成14年)の項によれば、

6月   魚肉ソーセージ部会設置(社団法人日本魚肉ソーセージ協会6月解散)
12月  (社)日本魚肉ソーセージ協会の残余財産(9,499,355円)の寄付を受ける。

とのこと。つまり、解散した日本魚肉ソーセージ協会の資産および事業を引き継いだのは日本缶詰協会であり、おそらくはかつて『魚肉ソーセージ』誌で提供されていた統計資料や業界最新動向の一部を引き継いで掲載しているのが、『缶詰時報』の「魚肉ソーセージコーナー」であると推測されます。『魚肉―』誌の現物を見ていないのであくまで推測ではあるものの、思いがけず1年以上前の謎を突き止めることができました。ごく小さな胸のつかえが下りた気分です。

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