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2005.06.29

『ぼく地球』続編刊行開始

 日曜日の夕方出かけた書店で見かけ、つい買ってしまいました。

 ボクを包む月の光 1 / 日渡 早紀. 白泉社 (2005.6)

 『花とゆめ』に連載されていた『ぼく地球』こと『ぼくの地球を守って』を夢中で読んだのはそういえば何年前のことでしょうか。確か、高校から大学にかけて頃だったと思います。上のリンクは文庫版に対するものですが、実際に読了したのは最初に出た新書判です。画集も買ってました。アニメにもなっていましたがそちらは未見です。「転生」や「超能力」をモチーフにはしていましたが、つまりは前世の人格に翻弄された輪を初めとする少年少女がアイデンティティを確立するまでの物語だったと筆者は解釈しています。
 というわけで、本編が完結してから約10年もの歳月を経て、続編マンガの第1巻が発売されました。主人公は、前作の主役を務めた輪と亜梨子の息子である7歳になる蓮(レン)。彼は不思議な守護天使2人組に護られていて・・・というお話です。前作の登場人物もそこここに顔を見せ、全編が懐かしさに包まれています。
 以下はネタバレ。マウスで反転してお読みください。

 あの「輪くん」が若々しい父親に成長し、春彦と酒を酌み交わして語り合う姿が見られるとは夢にも思いませんでした。春彦は春彦で、亜梨子への穏やかな想いを秘めながら小林家の良き相談相手に成長していますし。他の皆も、立派に前世を乗り越えたんだなあ、としみじみ。
 あと、気になるのは前作で活躍したエスパー未来路とその娘である日路子(カチコ)の存在です。未来路とEPIAとの関わりについては1997年に発表された『偶然が残すもの』にも登場していますが、ここに登場した人物が日路子の出生に関わっているのか?など謎は山積み。とはいえあくまで主役は蓮なので、どこまで謎が解明されるかはわかりません。
 ところで作中の輪の年齢は23歳(p60の本人発言より)。ということは蓮は、父親16歳、母親25歳の時の子ども。でも男性は18歳にならないと結婚できないのでは?と小さな疑問が。しかしコミックスのp169で、結婚式の写真と赤ん坊の蓮に寄り添う亜梨子の写真とともに、
「オレとありすが結婚して 蓮が生まれて いや・・・順番逆か・・・」
という発言が。ここから推測すると、蓮を妊娠→挙式?→事実婚扱いで結婚生活突入→輪が18歳になるのを待って正式に結婚 というのが真相と思われます。今後の物語で明らかになる機会があるかもしれませんが・・・。輪への絶大な信頼があったにせよ、思い切ったね、亜梨子、と彼女をねぎらいたくなりました。
 もう一つの謎は、守護天使の正体である紫苑と木蓮の存在。異星人である彼らの転生した姿が輪と亜梨子、ということなのに、何故彼ら4人は同時に存在しているのでしょう?(^_^;) 人格が別個なのは当然として(輪は幼すぎたゆえに前世から引き継いだ記憶をコントロールできず事件を起こしてしまいましたが)、魂は共通だと思っていたので、木蓮が蓮を助けに行ったり紫苑が輪や蓮の人格乗っ取りをしたりするのが大変不思議です。

 『ぼく地球』が当初の予定から延長されたように、今回の『ボク月』もまた予想外に巻数が増えていくのかもしれません。また我が家の書棚があふれる事態になるのではないかと気持ち不安です。一方で、1話完結の連作中編として発表されている物語が、今後どのような大きな輪になってつながっていくのかが楽しみでもあります。とりあえず、おとなしく次巻を待つことにしましょう。

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