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2005年7月

2005.07.31

四角いところをまるく掃け(ケロッ!とマーチより)

 前の記事にも少し書きましたが、ここのところ『ケロロ軍曹』にはまっております。
 発端は2週間前。わが家を訪れた連れ合いの友人が持ってきたアニメDVDがきっかけでした。
 ストーリーの骨格は、地球侵略に来たはずのカエル型異星人(ケロン人)がいろいろあって地球人の家庭に居候することになり、おかしな侵略作戦を繰り広げるなどして毎回騒動を巻き起こす・・・というものですが、内容の中心をなしているのはガンプラ話や1980年~90年代アニメのパロディ。体裁は小・中学生向けマンガ(アニメ)なのに、ストーリーの小道具の元ネタがどう見ても30歳代半ば以上向けというのがアンバランスで面白いと思いました。女性キャラがビジュアル的に可愛い(美しい)だけでなく、次々巻き起こされる異常事態に堂々と渡り合える強かさを持ち合わせているのも良いです。(参考:ケロロ軍曹 - Wikipedia
 というわけで、通常版コミックス既刊10巻を一気買いする勇気はなかったので、とりあえず「特別編集版」(『よりぬきサザエさん』みたいなもの)と称する以下の3冊を購入してしまいました。

ケロロ軍曹 Green / 吉崎 観音. 角川書店, 2004.3
ケロロ軍曹 Red / 吉崎 観音. 角川書店, 2004.3
ケロロ軍曹 Pink / 吉崎 観音. 角川書店, 2004.3

 そして、アニメは毎回録画開始(昨年度放映の第1期の方が面白かったという話ですが、そこそこ楽しめます)、通勤BGMは第1期主題歌「ケロッ!とマーチ」をリピート再生、という日々が続いてしまっております。また朝の半出勤拒否的なけだるい気分に気合いを入れるのにぴったりなリズムなのです、これが。

 ここのブログを使って図書館の話やら趣味の話やらをごっちゃに語っているので、分離した方が良いのかも?とたまに思うこともあります。しかし図書館も趣味ももはや自分の血肉と化してしまっており、簡単に分けることはできないなあ、というのが現状です。別に分けた場合、複数のIDを管理するのが面倒くさくて嫌、というのもあります(*1)。なので、しばらくは硬軟取り混ぜてここで書いていこうと考えています。(*2)

*1 ぬいぐるみネタだけはやりたいことが別だったのでやむをえず分離しました。
*2 硬い話だけだとネタが続かないという事情もあります。(^_^;)

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2005.07.27

図書館を束ねる非司書の事務屋さんへ

 割と最近mixiというSNSに出入りするようになり、図書館系のコミュニティ(Niftyのフォーラムみたいなもの)をチェックしていますが(専門外の話題も多いのでかなりROM状態)、そこに記事を書き込んでいる方に派遣社員とか非常勤職員の方が実に多いように思います。たまたまそうした雇用形態の方に書き込みが多いだけなのかもしれませんが、たぶん、実際に司書資格を取った人の就職口としても増えている雇用の形ではないかと推測されます。
 もちろんどのような雇用形態であっても就職口が確保されるのは良いことと思います。しかし問題は恐らくそうした方に現場での決定権がないということ。司書は派遣あるいは非常勤のみで、正職員は全て事務方であることから、現場で問題が起きても最終解決が正職員にゆだねられてしまい解決されないケースもままあるようです。(指定管理者制度の下ではそうしたケースはないものと信じたいですがそのあたりの情勢はわかりませんのでここではひとまず横に置きます)
 昨今の流れから、司書=公務員である必要は必ずしもないと考えてはいますし(自分の首を絞めることは承知)、正職員が司書でありさえすれば問題が解決に結びつくという話ではありませんが、図書館という施設を適切に運用していくには、権限を持つ側にその自覚がないと難しいと思います。
 司書資格自体は大した印籠にならないくせに、それを持っているのといないのとでは悲しいかな「図書館を職場にすること」に対する感覚が違いすぎるのでしょう。何もしなくてもお給料はもらえるわけですし。
 そういう正常な仕事感覚もない職員のために、図書館という場が「そうした感覚でも働けるもの」「司書はルーチンワークをこなしてさえいればよく、図書館運営の基幹になる事項の決定権は不要」という認識で自治体など親組織に理解されるのは、あまりいい傾向ではないな、と考えます。図書館って確かに今まで「そういうもの」と見なされることが多かったかもしれませんが、ちょっと今の世の中の流れで「そういうもの」と認識されてしまうと後々つらいですね。
 ここに書いてもどうしようもないのだけど、せめて、正職員(特に事務屋さん)は非常勤さんや派遣さんの主張に耳を傾けて欲しい。予算とか権限の限界でどうしようもない場合もあるだろうし、100%は理解できないかもしれないけれど、理解し、少しでも解決しようと努めて欲しい。個人的に図書館至上主義には反発しますけれど、町に図書館があってそれが便利に利用されることって町を活性化するには意外と大事なことですし、それに図書館の「これから」について具体的事例をもって考えられるのは今実際に図書館にいる人間だけなのですから。

 SNSという閉じた世界のことを外向けブログに書くのは禁じ手かも?と思い、あまり書かないようにしていましたが、ちょっと今回は見ていて耐えられなかったので長々と吐き出させていただきました。
 今日こそ最近はまった「ケロロ軍曹」の話でも書こうかと思ったのに・・・。

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2005.07.24

東京出張物語(2):レゴ無念!そして地震

 7月23日土曜日。前夜体調を崩して寝込みましたが、何とか回復しました。午後は昨日参加したのと同じ業界団体の理事会にお招きを受けていたので、本当なら午前中は東商センターのレゴバーゲンに立ち寄り、それから理事会に直行、の予定だったのですが、午前中混雑した会場で昏倒し、午後の会合に欠席、というおバカな事態だけは避けたかったので、バーゲン参戦は断念。昨日鬼門となった高速バスも、せめて往路は避けることにして、常磐線にゴトゴト揺られてゆっくりと上京することになりました。ああ、レゴ、レゴ・・・。何故自分はバーゲンの前後になると倒れてしまうのでしょう。特に夏。

 なお、金曜の出張と違い、土曜の東京行きは正式には「出張」ではありません。だから、代休は出ません。念のため。

 さて、無事理事会での新入り挨拶も終了、やはり今期から別の委員会に召喚された職場の先輩とぷらぷら帰路につき、途中の地下鉄駅で別れて、東京駅に到着。昨日目を付けていた八重洲地下のおでん屋さんに立ち寄り、低アルコールビールを友におでんを賞味していた16:30過ぎ、いきなりやや大きめの揺れが発生。おでん屋の調理方のお姉さんが震えていて気の毒でしたが、まあ、揺れはさほど大きくないな、震度3かせいぜい4ぐらいかな、と思いつつ、地下街を冷やかし、バーゲンに行けなかった腹いせ(?)にクリブリで小箱パトカー(#7236)を購入した後地上へ脱出。ああ、電車は点検で止まっているのか、大丸のエレベーターも点検中か。せっかく東京に来たのだし、大丸で遊んでいこう、と思い、エスカレーターで上階まで移動、1時間ほど遊んでいました。
 大丸でも十分遊んだし、そろそろ帰ろう、と高速バス乗り場に向かったところ、高速入口閉鎖、高速バス運行中止、のお知らせが。それでは常磐線はどうだ?と思い改札の電光掲示板をチェックすると、常磐線はもちろん、山手線、京浜東北線、東京メトロなど、自分の帰宅ルートに属する交通機関が軒並み閉鎖しているではありませんか。さてどうしよう、と、自宅に電話したり、たまたま今日の東京行きを知っていた実家からの電話を受けたりしつつパニクってましたが、どうも高速の入口閉鎖は解除されだしたらしい、との情報が自宅からもたらされたことなどから、とりあえず高速バスの到着を待つことに決定。
 幸い20分程度行列した頃にバスがやってきたため、それに乗って無事帰宅することができましたが、その後の報道を見たところ、特に震源に近い千葉県では交通マヒが長引き、TDLを訪れていた多数のお客さんが立ち往生するなどの事態が起きたようです。東京では足立区の被害が大きかったらしく、それで沿線の常磐線の復旧に時間がかかったと推測されます。そうした震源区域の図書館に被害はなかったのか、情報が待たれるところです。

 それにしても、震度はやや大きい程度だったのに、交通機関への影響は実に大きかったですね。エレベータも多く停止状態が続いたとか。休日のため、点検出動態勢がやや弱くなっていたのも一因のようです。あながち不況による「人減らし」とか「合理化」と無縁ではないような気がします。

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東京出張物語(1):学術雑誌の引用データについてお勉強

 金曜日はとある業界関係の団体主催のセミナーに参加のために東京出張でした。某外資系データベースベンダーの方のお話で、内容は“ISI Web of Science”を使用して学術雑誌同士の引用・被引用関係を分析し、学術分野別に雑誌の相関マップを作成するというものでした。
 そのマップから読み取れることはいくつかあって、まず、インパクトファクター(以下、IF)の高い雑誌がある学術分野でコアジャーナル(相関マップにおいて同分野の中心に属する雑誌として示される)であるとは限らないというのがありました。一例としてあげられるのは、NatureやScienceやPNASが特定の分野に属しているか?ということです。逆に、ある学術分野のコアジャーナルのIFが高いとは限らないわけです。従って、ある学術分野におけるコアジャーナルは、雑誌の引用・被引用関係の「絶対数」であるIFだけでなく、マッピングによって割り出された各雑誌への「集中度」も分析した上で割り出されるのが望ましい。他にもISIでは“Average Citation Rates”(出版年ごと、分野別に算出した平均被引用数)、“Percentiles”(出版年ごと、分野別に算出した百分率による目安)など、雑誌の相対評価を行うための指標を用意しているので、図書館の購読雑誌等の適切な評価に役立ててほしい、ということでした。
 書いてみてわかりましたが、自分的に目からウロコで感銘を受けるお話ばかりだったにもかかわらず、きちんと脳内で消化し切れていません。ベンダー主催のセミナーでは実際に相関マップの作成実習があるそうなので、機会があれば是非受講してみたいと思います。

 実は最初、このセミナーを受講する予定はありませんでした。何故受講することになったかと言うと、今月からセミナーの主催者である業界関係団体に縁あって一委員という形で関わることになったのですが、その委員会の初会合がセミナー終了後に開催されることになったので、じゃあ、会合に出るついでに受講してしまおう、という考えで急遽出ることになったのでした。・・・ごめんなさい、こんなに役立つセミナーなら、最初から真面目に参加表明しておくべきでした。

 肝心の委員会にも、もちろん出席いたしました。目上の方がほとんどだったので緊張しまくり。かの団体は、当初大きい目標を持って設立されたにもかかわらず、様々な経緯を経たのちに、現在は親睦団体的な役割を果たすのみとなっています。そこを何とかしたいということで少しずつテコ入れ策が施され始めており、どうも筆者のようなへっぽこが召喚されたのもその一環のようです。諸先輩方のご意見を伺い、自分もほんのちょっと発言して、委員会の当面の活動方向がちらりと見え始めたところで、今回の会合は終了。

 緊張の糸がほぐれ、後はバスで家に帰って軽く外食でもして寝るだけ(^^)と思っていたら、世間が夏休みである故か、バスは渋滞に巻き込まれ、東京駅出発から自宅到着までに
2時間以上かかりました。へろへろの状態でそのまま外食に出たためか、軽めのメニューを選んだのに食事中に眩暈と吐き気を催してダウン。何とか帰宅してベッドに直行しましたが、重なる年齢と基礎体力不足とをダブルで痛感した出来事でした。

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2005.07.22

北大にて“HUSCAP”公開

 スラッシュドットジャパンや人づてなど複数の情報源で知ったのですが、北海道大学学術成果コレクション (HUSCAP: Hokkaido University collection of scholarly and academic papers)が実験版ではありますが公開されていました。学術機関リポジトリ公開用ツールとして推奨されているDSpaceを使用しています。
 元記事でも言及されていますが、Creative Commonsで利用許可している資料が複数あり。大学の学術機関リポジトリについては先日も申し上げたように複雑な思いを抱いておりますが、公開されること自体は良いことだと思うので、こういうニュースがネット内とはいえ大きく取り上げられるのは歓迎です。“HUSCAP”(ハスカップ)という名称も、うまく北海道らしいのを考えたなあ、と感心。
 ところでHUSCAPのトップページ左上に住まっているインコっぽい緑の鳥さんが気になって仕方ありません。NIIのマスコットプワンちゃん&ピヨ太郎については、NIIのWebに登場してからしばらくして正体が明かされましたが、この鳥さんについて正体が明かされる時は来るのでしょうか。かわいいもの好きとしては心待ちにしたいところです。

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2005.07.18

国立国会図書館の「児童ポルノ」閲覧制限措置

昨日(7月17日)の朝日新聞に掲載されていた記事。

「児童ポルノ」閲覧制限 国会図書館、摘発対象指摘受け(アサヒコム)

国立国会図書館(以下、NDL)では、1999年の児童ポルノ禁止法施行に伴い内規として、同法違反が裁判で確定、あるいは係争中となっている資料の閲覧・コピーを禁止していたにもかかわらず、該当する写真集を閲覧・コピーできる状態にしていたことが今年4月に朝日新聞社の指摘で発覚。これを受けて、当該資料を利用禁止にするとともに法務省に条件に合致する資料リストの提供を求めたところ、そうしたリストは存在しないと断られただけでなく、「逆に、児童ポルノにあたる構成要件は法で明示していることから、『図書館で判断できるはず。もし児童ポルノを提供しているとわかれば、摘発対象にもなりうる』と、自主的な対応を迫られた」(記事より)ため、今月中にNDLで自主的にリスト作成を開始し、「該当すれば内規に従って利用禁止、そうでないものについても、今後、違法性を問われるおそれがあれば何らかの制限を検討する」(記事より)ことになったそうです。

この記事を読んで、「法務省、もっと仕事しろ」と思ったのは自分が図書館の人間だからでしょうか?法務省側のコメントによれば、

(記事より)
> 法務省刑事局の風紀担当は「有罪認定されないと判断できないという言い分はおかしい」と話す。

ということですが、NDLが「制限には議論のあるところだが」それでは実態に追いつかないから実施する、と言っているように、法の俎上に載せられていないものに対し図書館という立場で「法に触れる(可能性がある)」判定を下すのはかなり苦しいことだと思うのです(NDLには確かに法務担当部署が存在しますがそれとこれとは別の話)。また、NDLの判断は恐らく全国の図書館における資料提供に影響を及ぼすわけで、そうした意味でも苦渋の決断だったのだろうと推測します。そういうことを法務省はちゃんとわかった上で言っているのかなあ?とつくづく疑問です。もし、「おまえ(筆者)がわかってないよ」というご指摘があればお願いします。

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2005.07.16

小ネタ(最近の話題から)

 最近の話題から小ネタを数点。

  • 仏語問題で訴訟、石原知事は「文句は仏政府へ」(読売新聞) の件。
     「フランス語は数を勘定できず国際語として失格」「例えば91は『4つの20と11』と数える」(上の記事より)ということですが、日本語だって91は「きゅうじゅういち」、つまり「9つの10と1」じゃないか、つまりあまりフランス語のことをどうこう言えないじゃないか、というのがわが家の見解です。確かに、なぜフランス語において90を「9つの10」とする言い方がないのか?という疑問は残りますが、それはフランスなりの歴史的事情が何かあるのでしょう。ちなみにわが家は2人ともフランス語を教わったことはありません。
  • 今テレビの「王様のブランチ」の「女王様のお買い物」で「ブリンブリンガール」なるものを取り上げていました。要はアメリカのセレブ風を目指した光り物コーディネートらしいのですが、ファッションだけ見ていると、よく言う「大阪ファッション」とどこが違うのかわかりません。
  • ムラサキさんのブログ(あえてURLは記さないでおきます)に、新品のPCに登録した単語が“_| ̄|○”だったという話が載っていました。自分は果たしてどうだったかと思い起こすと、今使っているPCは前のPCから単語を引き継いでしまったので特に何もしませんでした。昔々初めてPCを買ったとき最初に登録したのは・・・自分の本名だったと思います。最近は一太郎にユーザ登録したこともありATOKで日本語変換して出てくるようになりましたが、昔のPCで変換して素直に出てくることはめったになかったので。ただ、今の1代前のPCで最初に登録したのが「ヒカルの碁」(参照:Wikipedia)とか「ピーナッツ娘。」(参照:Wikipedia『幕張サボテンキャンパス』)だったとかそういう事はしました。

 数時間後に友だちが家に遊びに来るというのにまだ掃除が済んでおりません。現実逃避にいろいろ書いてましたが、いい加減働こうと思います。それでは。

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がんばれ専門図書館

 自分は所謂専門図書館というところにいるわけですが、この業界って非常にモデルケースが少ないと思うのです。もちろん専門図書館協議会という業界団体があり(うちの職場は入ってませんが)、様々なお役立ちセミナーや研究集会も開催しているのですが、やはり図書館業界全体から見て「先駆的」と言われることをやってるのは国立国会図書館とか大学図書館とか、図書館員が「何か新しいことをやる」ことが認められる土壌のあるところだと思うのです。
 大学図書館と専門図書館というのはそもそも客層が違っているため、業務の動かし方からして異なっています。例えば利用者指導一つにしても、専門図書館では「使い方」さえ教えればよいのだけれど、大学図書館の場合は学生を「教育」することを念頭に置いて考える必要があるわけで。つまり、先生方に利用していただくだけでなく、学生が学問を修めるためにいかに図書館を活用してもらうかを前提にした利用者教育が求められています。
 また、昨今の大学図書館界を代表する最新のプロジェクトとして「学術機関リポジトリ構築ソフトウェア実装実験プロジェクト」というのがありますが、これはNIIという情報学研究の専門機関と大学とが大学の活性化、ひいては学術研究の振興という目的があってこそタッグを組めたのだと考えています。かたや専門図書館には親組織から学術振興という役割はあまり求められていません。求められているのは企業としての利潤追求の支援であるとか、特定の産業を振興するための研究の支援であるとかそういう役割であることが多いのではないでしょうか。また、専門図書館というのはNIIと決して良い関係ではないと思いますし。
(NIIが専門図書館に常日頃抱いていると思われるいらだちについては、先日身近で大変怒りを覚える出来事として耳にしたのですが、他館のことでもあり終わった話なのでここでは触れません)

 こんなことばかり書いているとひがんでいるようにしか見えないかもしれませんが決してそうではありません。例えば学術研究振興の旗振り役として最新技術を駆使してがんばる、という役割が求められていないとしても、専門図書館には専門図書館にしかできない仕事があると信じています。企業や公共の研究機関が学術研究に寄与する役割というのもこれからは無視できないものがあると思いますし。それに、旗振り役にはなれないかも、という思いを抱きつつ、それでも最新技術を身につけ活用しようと努力している人間が、現実に専門図書館業界には何人も存在しています(自分はその技術のしっぽの切れそうな毛にしがみつくのがやっとです)。マイナーな立場って悲しいなあ、と思いつつ、それでも専門図書館業界にはねばり強くがんばってほしいという希望を捨てないのはそんな理由からです。

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2005.07.11

自動ブックスキャナ

黒澤公人の図書館システムの100年(1960-2060)」の記事「すごいぞ。自動スキャニング装置」によれば、本を上向きに広げた形で自動ページめくり装置でページを繰りつつ1,200ページ/1時間の高速スキャンを行い、しかも画像を補整した上でTIFF, JPEG, PDF形式で出力を行うことができるという自動ブックスキャナAPT1200というのが発売されたということです。
キルタス社というアメリカのメーカで作られているのを日本の代理店が販売しているそうです。詳しくは以下のサイトに掲載されています。
http://www.kirtas-tech.com/
http://www.pro-tech.co.jp/

恐らく人間が本をぎゅーと開いてスキャナにかけてまたページをめくって・・・という作業を行うよりは遙かに本のために安全だし能率的なのだと思います。(目一杯180°に本を開くのではなく120°位の開き加減になっているのがたぶんポイント)
しかしどうしても想像してしまう光景としては、

(パラッ)

(ボロッ)

「あ゛ー、酸化したページが崩れる!」

というのだったりするわけで。(^^;) たぶんそんなことが起こらないよう設計されているのだろうとは思いますが。
機械のお値段は知るのが怖いです。いつか手軽にどこの図書館でも購入して利用できるような価格になることを願っています。

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図書館員の広報イメージ戦略

自分にしては随分長いこと(5日間も!)ブログを更新していませんでした。いや、PCにはほぼ毎日触れていたのですけど、何故かモチベーションが下がりっぱなしで、まとまった文章を書こうという気が起こらなかったのです。こことは別に書いているキャラクターものメインのブログなど、写真が中心だというのにそれすら1回更新するのがやっとで。しかも土日にやろうと思っていた家事もほとんどこなせず(家事の貯めすぎという説もありますが:-p)。どれもこれも、梅雨明け間際の辛い蒸し暑さのせい、ということでお茶を濁しておきましょう。

さて、本題です。先日職場に届いた『情報の科学と技術』の55巻7号(2005.7)に、早稲田大学図書館の方が執筆されたこんな記事が載っていました。

仁上幸治:学術情報リテラシー教育における広報イメージ戦略―司書職の専門性をどう訴求するか―

この雑誌は普段もっと「司書」や「サーチャー」といった枠を超えた「情報スペシャリスト」向けの記事が多いと感じていたので、上記のような「司書」とその「専門性」をテーマにした記事が載るのはそれだけで珍しいと思いました。内容としては概ね次のとおりです。

 

テレビドラマに登場する図書館員は何故か皆、「親しみにくい」「融通が利かない」「単純定型作業を地道に反復しているだけ」「司書はお手軽な資格」というマイナスイメージで設定されている。それは図書館員自身が抱く自己イメージとは裏腹に、現実の視聴者が理解している図書館現場の実情を反映しているに過ぎない。そういったイメージを打破するために、図書館員は新しいイメージを創造しなければならない。そのためには次のような多面的なアピールが必要。
図書館員自身による旧来の小役人的イメージの逆を行く図書館広報の立案・実施。講習会の運営・指導および講習会配付資料のホームページ公開による「司書の仕事」のアピール。情報探索ツールの羅列から一歩前に出たパスファインダの作成。利用者満足度アンケート調査での積極的姿勢アピール。図書館に教員別のリザーブ図書棚を設け、授業の進行状況と連動させて複本数や貸出期間を調整するなどして学生の自習を支援するという教員への協力、などなど。

つまりは図書館の外に向けて「図書館員はこれだけ仕事してるんだぞ」と宣伝するためには、まずは組織の中の人に図書館を活用していただくべくイメージ変革を図ることが大事だということなのだと思います。実はそんなに目新しいことを言っているわけではないのに(著者の方すみません)、おおそうですね、要は小さな事からコツコツと、それでいて堂々と組織の中に食い込んでいけばいいんですよね、と、どこか希望を持たせるものが今回の記事の中にはありました。
しかしここで問題になってくるのは、図書館員の多くは「凝り性」だということです。つまり、せっかくがんばって仕事をしたとしても、それが組織の中の人たちに活用されない限り「独善的」「自己満足」に陥る危険性も高いと思われるわけで。それを防ぐためにも、記事本文中にも触れられているように自館の他の職員と協力して組織的に取り組み、また、利用者と向き合いその意見に耳を傾けることが重要になってくるのでしょう。やはりスキルアップと人間関係の両輪あって成り立つ仕事なのだと思います。
図書館員が専門性を高め、かつアピールするには本当、目新しいことなんて何もない。ただ職業人としての正しい基本を積み重ねていくだけ。なのにどうしてこんなに難しいのでしょう。そんなことを考えさせられた記事でした。

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2005.07.06

パスファインダーについて勉強

 先日から気になっているパスファインダーについて少し勉強しようと思い、他館から以下の本を借りましたがちっとも読み進みません。

パスファインダー・LCSH・メタデータの理解と実践
鹿島 みづき著 / 山口 純代著 / 小嶋 智美著 / 愛知淑徳大学図書館インターネット情報資源担当編. 愛知淑徳大学図書館 (2005.2)

 この本を読むためだけに残業するのもアレですし、家に帰ったら帰ったでついネットを見て遊んだり、関係のない雑誌を眺めたり、体調がいまいちで早寝してしまったりとどうも能率が上がりません。おまけにA4判、175pという割とデカめの本を持って自宅と職場の間を往復するうちに本の端っこがすり切れてくる始末。借り物なのに。

 それでも少しずつ読むうちにわかってきました。パスファインダーとは思いつきで作れる類のツールではないことが。また、作るとしても誰を対象に作成するのか?という問題があります。特定分野の図書や雑誌が主な蔵書であるうちの館に直接来館する方に、初学者はほとんどいません。
 もっとも、マスコミ関係―テレビ番組や出版物の下請け制作会社など―からの問い合わせは割合寄せられます。彼らのうち半数は我が職場を「特定分野のネタ元」としか見なしていないようです。とある研究成果の陰に蓄積されている人間の努力に対し敬意を払うことのない輩に対して、パスファインダーの存在がどれほどの意味をなすのか?などとつい考え込んでしまいます。
 パスファインダーの発祥の地というのはMITという大学の附属図書館で、恐らくメインのサービス対象は学生さんだったと推測されますが、それではこのサービスを研究員は利活用する機会があったのか?など、本に書いていないことばかりが気になります。何かベクトルが間違っているとは自分でも思いますが。

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