« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »

2005年11月

2005.11.30

“「東京」を観る、「東京」を読む。”展

土曜日、「東京人」観察学会主催の展示会“第1回“「東京」を観る、「東京」を読む。”展”(リンク先:PDFファイル)に出かけて参りました。
 “「東京人」観察学会”では、東京という移ろいゆく都市の風景を撮影した写真を素材に社会考察を行う「集合的写真観察法」という手法を用いて、1994年以来「写真+タイトル+解説」という形で、大学のゼミに所属する学生たちが作品を発表し続けています。よくわからない方は観察学会のウェブサイト(上のリンク参照)で過去の作品が公開されていますので実際にご覧いただくのが早道かと思われます。

展示会場では今年度の作品の実物を拝見しました。今回は例年に比べて全体的にやや突っ込みが足りないような印象を受けました。「個性が薄すぎる」とも思いましたが、こちらの感想は全く的はずれであったことが後に判明します。

展示会を観る前に、同時開催の講演会“「東京」と「東京人」を写真によって読み解く”も聴講させていただきました。今回の観察学会の作品展はプロの写真家である柿沼隆氏が東京を撮影した作品とのコラボレーション展示として企画されたものであり、講演会にも柿沼氏がゲストとして参加されていました。
 講演会では、柿沼氏と観察学会それぞれの、様々な東京の現代の姿を撮影した作品から、そこに見られる社会状況の分析を行うという試みが行われていました。例えば、警告ポスターや監視カメラに頼らなければ犯罪を抑止できなくなった社会病理を表現した2004年度の作品「コミュニティの衰退 -監視社会化を引き起こす根本原因-」の後に柿沼氏の撮影した現代の子どもの笑顔の写真、そして土門拳氏撮影の昭和20年代の腕白坊主の写真を比較対照することにより、地に根の生えた生活感を我々が切り捨ててきてもはやノスタルジーの中にしかそうした生活感を見出せなくなった社会状況を浮き彫りにする、といったスタイルで、数枚の写真からこんなにも多面的な社会分析を行えるものかと感心し、そして考えさせられた会でした。

講演会・展示会を全て見終えた後、連れのおまけとは言え、何と図々しくも観察学会のゼミ懇親会にお邪魔させていただくことになりました。ほとんどの時間は、大量の料理とお酒をあっさり消費していく若者たちのパワーに圧倒されるばかりでしたが、その中でも何人かの若者が話しかけてくれ、会話することができました。
 彼らの説明から、観察学会の作品を作る上で、写真を撮影するのは各個人が行うものの、その後写真をセレクトし、タイトルや解説文を練り上げるのはあくまで集団討議で行われることを知りました。また、写真の撮影者は思い入れを避けるために自分が撮った写真の討議からは外されるとのことです。―つまり、それら作品にとっては個性から脱却することが重要であり、「個性が薄い」ことを批判するのは勘違いもはなはだしかったわけです。しかも観察学会のサイトの「はじめに」にを読むと、こうした作品の作られ方がしっかり解説されておりました。・・・すみません、勉強不足でした。
 しかし、何だかんだで「社会学」とはどういうものであるか、その一端に触れることのできた大変有意義な1日でありました。

 ところでついででしたので、あまり時間もありませんでしたが、大学の図書館も軽く見学してきました。新しい図書館で、内装も綺麗、机には情報コンセントも完備、という誠にうらやましい環境でしたが、ただ1点気になったのは学術雑誌のカレントなタイトル数があまりに少ないということ。まあ、本当にコアなものは研究室でも買っているだろうし、オンラインジャーナルも活用されているのだろうけれど、総合的な学問を取り扱う学科の図書館なのだから、もう少し冊子体が揃っていても良いのでは?と思いました。とにかく時間がなかったので、書庫や学習室の充実ぶりをきちんとチェックすることができなかったのがかなり心残りです。
 ・・・ということで、図書館の話が少ないのですが、一応この記事のカテゴリには「図書館」を付しておきます。意地のように(^^;)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.11.25

Webデザインとわたくし

 体調が良くないせいか、あまり元気が出ない状態が続いています。組織が改編されようとしている自分の職場の将来に向けて、半端な経験値しか持たない人間がどう立ち回っていったら良いのかなど考えるべきことは色々ある筈なのに。

 また、職場で組織改編に伴うWebデザインリニューアルの計画がありまして、それは理由あってかなり無理のあるスケジュールで進めざるを得ない状況です。その理由について個人的に完全に得心がいっているわけでないので、仕事自体をつい斜めに見てしまいがちになってしまっております。
 それでも同じリニューアルのプロジェクトに携わっている他の人たちは真っ直ぐに問題点に向き合うためにWebの技術を勉強し、問題の解決に向けて様々な意見を出し合っています。自分の器の小ささをこれほど恥じたことはめったにありません。今からではとても間に合わないかも知れませんが、せめて自分を後ろ向きでない方向に転換できるよう、もう少しだけWebについて勉強しようと思っているところです。ということで、1年前に職場で買って置いて書類の山に埋もれていた『WEBデザインワークフロー』とやらを取り出してみたり。もっともこの本はWebデザイン設計の上での「考え方」を示したものなので、いわゆる最新技術の適用方法などというのは書いてなかったりするのですが。

 とりあえず、明日はちょっとした用事で東京に泊まりがけで出かける予定です。用事の合間に時間が取れれば、とある学校の新しい図書館を見学することができるかもしれません。楽しみです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.11.22

さらなる欲求

 昨日の「欲求バトン」で何か書き落としていたなあ、と思い出せずにいましたが、今日になり思い出しました。
 去年の冬、大事にしていた革手袋の片方だけ落としてしまいました。夏の間はきれいに忘れていましたが、最近の冷え込みはかなりきついものがあります。
 特に我が職場は来週にならないと暖房が入らない上、事務室の日当たりがあまり良くないので、昼間などは屋外より寒いという状態になっています。今夜などはウェブサイト更新のためやむを得ず残業していたところ、皮膚を刺すように激しい寒さに襲われました。背中とお腹に使い捨てカイロを装着していなければその場で凍死していてもおかしくなかったでしょう。一応、北海道や東北ではなく北関東なのにこんなに凍れる(しばれる)なんて。
 と言うわけで、今週を生き抜くために真剣に手袋導入を考えているところです。なるたけ残業せずに済むよう昼間頑張ることにしましょう。

 もう1点欲しいのは腕時計。何故かと言うと、ごく最近まで何の不自由もなく使っていた腕時計にある日突然激しく手首がかぶれるようになってしまったのでした。今までも真夏の汗をたくさんかいた日にはごく軽くかぶれることがありましたが、近頃は普通の日でも腕にはめるとかゆくなってきます。
 チタン製ならかぶれないと聞いたので、少々高くても、と思い始めてはや1ヶ月以上。なかなかじっくり品定めするチャンスに恵まれませんけれど、ぜひ手に入れたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.11.21

欲求バトン

ばろなごんさんのところから「欲求バトン」という直球な名前のバトンをいただきましたので書いてみました。自分はもう少し欲が少ないかと思っていましたが、書き出してみると意外に欲深なことがわかって楽しかったです。

というわけで、どうぞ。

Q1.今やりたい事
(1)最近めっきり出てきたお腹を引っ込めること
(2)マンガ喫茶で1日だらけること
(3)こたつをセットすること
(4)朝から晩までかけてチーズや塩辛をつまみに日本酒orワインを1升(ワインは1ボトル)、吐かない程度にちびちびいただき、軽く酔ったら眠って起きてまた飲んで・・・を繰り返すこと
(5)宝くじを当てること

Q2.今欲しい物
(1)家族と自分の健康
(2)わが家の寒い洗面所兼脱衣所を暖める暖房機器
(3)お酒に強い肝臓(下戸であることで人生半分損してると思います)
(4)こたつテーブルの上を占める雑物を片づける場所
(5)寒さに負けないやる気

Q3.現実的に考えて今買っても良い物
(1)HD・DVDビデオレコーダー(デジタル放送録画可能なもの)
(2)スマートフォン
(3)iPod
(4)足温器
(5)『ハウルの動く城』のDVD

Q4.現実的に考えて欲しいし買えるけど買って無い物
(1)『ルパン三世』アニメDVD全巻(1st, 2nd, PART3シリーズ)
(2)歯列矯正
(3)家庭用プラネタリウム
(4)ポーズトロ(『どこでもいっしょ』のネコ)
(5)『探偵!ナイトスクープ』の観覧券(必要経費:はがき代+大阪への往復旅費)

Q5.今欲しい物で高くて買えそうに無い物
(1)予算も政治力も幅広い館種への目配りもある図書館団体
(2)マイホーム(書庫付き)
(3)人間洗濯機
(4)プラズマハイビジョンテレビ
(5)残りの欲しい物は「全てブラウン管の中」(by 浜田省吾)です。

Q6.タダで手に入れたい物
(1)知恵と力と勇気
(2)いくら食べても太らない身体
(3)わからず屋さんにぶち切れない寛大な心
(4)まぼろし谷への旅行権(まぼろし谷=ふくやまけいこ『まぼろし谷のねんねこ姫』に出てくる、ねんねこ姫の出身地)
(5)銀河鉄道無料パス(嘘)

Q7.恋人から貰いたい物
(1)穏やかで温かな日常。もう十分もらってはいますが。

Q8.恋人にあげるとしたら
(1)誠心誠意
(2)健康

Q9.このバトンを5人に回す。
すみません、ここで止めておきます。

Q10.このバトンを無視したら?
どなたか拾って下さい。拾われたらトラックバックなどいただけるとうれしいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.20

TVチャンピオン感想&トクシュブタイ

 久々にレゴ話を書かせていただきます。「欲求バトン」もいただいておりますが、もう少々お待ち下さい。

 テレビ東京系の番組『TVチャンピオン』で11月17日に放送された(東京地区)「第2回レゴブロック王選手権」を見ました。
 既に他のレゴブログでも書かれているのでごく簡単に感想を述べさせていただきます。

 まず何よりも言いたいこととしましては、ちくわ笛対決を15分も見せられるなら、もっと第1ラウンドを見たかったということです。あれだけそうそうたるメンバーを揃えておいて、1作品だけの対決でデンマーク行きを決めるのはもったいありません。
 決勝ラウンドについてですが、女王さちこさんの立体造型感覚はやはりさすがだと思いました。あの地球儀みたいな球形のビルドって、実際にレゴ社のビルダー採用試験に使われている(と、以前『世界ウルルン滞在記』で言っていたような)ぐらい難しいのに。しかもあんなに巨大な球を。
 他の決勝ラウンド出場者の方の作品も素晴らしかったですが、中で印象に残ったのは、エミール・チンさんの作品。TECHNICパーツを多用したアートな造型に加えたさりげないメカニックの作り込みなど、日本人の作品にはあまり見られない感覚でした。

 未放映地域もあるかと思うので、結果については記しませんが、決勝ラウンドは結果よりも作品の作り込み過程をじっくり見せてくれていてなかなかいい感じだと思いました。そのうちまた第3回をやっていただきたいものです。

 もう1点レゴネタ。なんか、Exoforce(トクシュブタイ)とかいう、日本の戦隊物をフィーチャーしたっぽいシリーズが新発売されるようです(レゴ社の公式サイト)。
 日本のアニメをアメリカの人が精一杯ハンドトレースで真似たような絵柄を見て、
「元ネタは『鎧伝サムライトルーパー』か?」
と思ってしまったのは私だけでしょうか。いや、人数が1名少ないですし、別に彼らはロボットの操縦をしていたわけではありませんが・・・。

 あちこちのレゴブログでは「こんなもの」(0205LEGOlog)とか「おれは買わんぞ!^^」(LegoWheels通信!)とか言われちゃってます。確かに「牙」とか「虎」とか無意味な漢字がロボットのボディに印字されてるのとか、ミニフィグの顔が中途半端にアニメ顔なのはどうかと思います。でもヅラだけはちょっと欲しいかも、あれを既存のにっこり顔ミニフィグにかぶせたらきっと面白かわいいだろうなあ、と心が揺れ動いてしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.16

皇室、図書館、そしてカメ。

 ちょっと前から今日にかけてのニュース。とりとめなくてすみません。

紀宮さまと黒田さん、ホテルで結婚披露宴(読売新聞)
前にも申しましたが宮さま(今は昔で言うところの臣籍に下られましたが)と1ヶ月半違いの同学年です。普段皇室に対してはどちらかと言えば不敬な人間なのですが、何故か「皇后陛下が寒さに包まれた挙式前夜、紀宮さまを気遣ってしょうが湯やくず湯を飲ませられた」などのエピソードを見聞きした後、気づいたら涙ぐんでおりました。自分と重ね合わせることはこれまた不敬なのかもしれませんけれど、ああ、結婚前夜って独特のしんみり感があるんだよね、ここのお家も一緒なんだね、などと考えてしまったわけです。
きょうもつんどく中」の記事でも触れられていましたが、昨夜のNHKニュースでご学友の女性が「宮さまのウェディングドレスは彼女が好きなアニメのヒロインのドレスをモチーフにしたものだ」との発言をされていて、その発言のバックには『ルパン三世 カリオストロの城』の止め絵が!生地などまるきり同じイメージというわけではなさそうですが、言われてみればかなり近いような気がします。よもやこのような場面でクラリス姫に再会しようとは。

国立大図書館:予算増、職員の確保求め声明(MSN毎日インタラクティブ)

国立大図書館など92施設でつくる「国立大学図書館協会」(会長、西郷和彦・東京大付属図書館長)は15日、図書館の予算や職員の確保を求める声明を発表した。「研究を支える学術資料の経費が圧迫されており、放置すれば国の知的基盤が揺らぐ」としている。(後略)

とのことです。こういう声明は確かに誰かがやるべきなのだと思いますが、何となく、自分のところの所属館さえ良ければいいのか?という気がしないでもありません。公立・私立の大学も立場は一緒ですし、また、文部科学省所轄以外にも学術情報を扱っている図書館はあるわけですし。確かにうちの職場はNIIさんにほとんど貢献してませんが、何とか結託する方法はないものかと思ってみたり。
―ああ、第3期科学技術基本計画とやらに上手く便乗できればいい話ですね。そうですね。

図書館の辞典や全集など162冊が盗難? 兵庫(アサヒコム)
恐らくは転売目的なのでしょうけれど、モラルの低さより、図書館蔵書として色々装備されてる本を堂々と売ろうという下手くそぶりに言葉もありません。でも実はただの書痴だったりして。

[エリア拡張][ホットスポット] 日野市の図書館など計5か所であらたにサービスを開始(RBB TODAY)
現在図書館界において別の意味でホットスポットになっている日野市立中央図書館他で無線LANスポット設置。うちの近所の図書館にも設置されると便利になるかもです。ただ、セキュリティ対策はくれぐれも万全に。

中古本のブックオフ、ネット販売参入へ(アサヒコム)
このニュースと言い、BOOK TOWN じんぼうと言い、古書や古本入手の敷居自体は随分一般人向けに低くなったと感じます。それでも本当にコアな古書マニアの聖域には一般人は決して立ち入ることができないんでしょうね。由緒正しい古書店の常連も一種のセレブだと思います。

世界最高齢のカメが175歳の誕生日を迎える(ロイター)
1835年にダーウィンが捕獲したというカメ。ダーウィンと面識のあるカメ。日刊スポーツの記事によると1830年11月に孵化したことが鑑定で判明しているとか。好物のハイビスカスの花でできたケーキで祝福。こういうなごむ話、好きです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.14

CCライセンス使用開始

 思うところありまして、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのライセンスを使ってみることにしました。まあ、ここのブログが図書館などでプリントアウトして使われる機会はめったになさそうではありますが、自分の書いた物に対する姿勢ぐらいは表明しておいても良いかと考えましたので。
 というわけで、ブログ画面左下部にライセンスのマークを掲げてみました。CC-JPのサイトで発行されたソースをそのままココログのマイリストのメモ欄に貼り付ければ良い・・・はずなのですが、どうもうまくいきません。設定画面で「メモの表示」を「テキスト」にすれば良いことに気づくまでにだいぶ時間を要しました。

 多少のボケはあったけれど無事設定できて安心、と喜んでいたら、CC-JPのブログに、これまで日本でCCのホストを管理してきた国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)がホスト活動を終了するというお知らせが。

  CC-JPに関する重要なお知らせ

 クリエイティブ・コモンズの活動規模が拡大してきたこと、また、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの日本法準拠版導入という当初目的を達成したことから、今後の活動は弁護士らを擁する新たなチームに委ねられるそうです。
 今後CC-JPの活動がどのように変貌・成長していくのかはわかりませんが、意義のある活動ですので、より一般向けに、できれば法律面でのサポート体制も充実させつつ普及してほしいと願っております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.11

誰のためのパクリ

 もう3日前の出来事ですが、
 飛鳥部さんの小説を回収 類似表現が多数(Yahoo!ニュース)
 ご報告(原書房)
の一連のニュースを知りました。

 まず、原書房のお詫び報告にある「許可を得ずに一部表記を引用」という表現はいただけません。「一部引用」自体は著作権法の範囲内で許された行為です。筆者は問題の小説を読んでいませんしこれからも読むつもりはありませんが、この問題について取り上げたまとめサイト(飛鳥部勝則氏「誰のための綾織」における、三原順氏「はみだしっ子」との類似点比較)や他のブログを読む限りは「エピソードや表現の盗用」という方が正しいでしょう。お詫び文のような書き方をすると、「パクリ」や「盗用」や「全文引用」だけでない「無断引用」全般が犯罪であると勘違いする人もいるので止めた方が良いと思います。

 しかしそのいきどおり以上に畏怖を覚えたのは、盗用した作家氏にも、そしてそれを見つけた読者の心にもどっぷりと染みついていたであろう、三原さんの作品表現の強烈な影響です。確かにあれは一度はまると抜け出すのは容易ではありません。20年近く昔の筆者はそれを経験しました。

 高校から大学時代にかけて、一時期マンガの自作に手を染めていた時期があります。絵柄もプロットもついにど素人の域を出ることはありませんでしたが、その頃の絵柄やセリフ回しの端々には小学校高学年~中学生の頃読みふけった『はみだしっ子』の影がちらついていました。
 ここでいけなかったのは、同時期に川原泉さんの作品にもはまりこんでいたこと。一時期はシリアス場面では三原的ちょっと大きめお目々、ギャグ場面では川原的点々お目々のキャラクターが、三原・川原作品をまぜこぜにして時にはパクった場面設定で川原風おとぼけ口調で語るというとんでもない状態に陥っていたことがあります。

 正直な話、『はみだしっ子』の作中で極限状況において仲間が引き起こした殺人(しかも本人は幻覚状態だったため罪の自覚なし)を1人で背負い込み貫いたグレアムの心情を、大人になった今も十分理解できたわけではありません。しかしながら、未だに考えてしまいます。殺人の遺族がその罪を赦すことが必ず罪人の解放につながるのか?ということや、当初は仲間を守るためだった筈の行動がいつの間にか仲間を置き去りにしているという矛盾の重さなどを。

 作者の没後10年を経た今も、『はみだしっ子』だけではない三原作品の濃密な人間描写やハードなストーリー、そして難解なネームにノックアウトされっぱなしの方は多いのではないでしょうか。今回の事件を知って、一層そう思いました。

 だからこそ、三原作品がそのように比類なきインパクトを有しているのを理解しているからこそ、今回の作家氏に「盗作」はやらないで欲しかったと強く思います。表現することを生活の糧にしている創作者が偉大な先達の手のひらから抜け出せなかったというのはあまりに悲しいことです。三原さん自身が先人の多様な影響を経て独自の立ち位置を築いた方なだけに余計にそのように感じるのかも知れません。

 ちなみに、筆者が所有していた新書判の『はみだしっ子』コミックスは実家に置いてきてしまい、現在消息不明となっています。文庫も出ていることですし、新しいのを買おうかな?とちょっと思ってみたり。(置き場所は考えていません・・・)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.11.10

Mドーナツ情報総まとめ

 Mドーナツの記事(既に伏字に全く意味はありませんが、あえてこのまま)でいただいたコメントを、忘れないうちにまとめてみました。

 各項目の後ろにコメントをいただいた方のお名前を示しました。元の文を多少はしょったり言葉を付け加えたりしています。

  • Mのドーナツの品揃えは時間毎に違い、だから全品が常に店にあるわけではない。(あまたさん、かんちゃん)

  • ちなみに朝は、基本的なドーナツしか置いてない。(かんちゃん)

  • 朝イチは前日からの繰越分がある。(OSAMUさん)

  • JR郡山駅前とIY郡山店内の店舗はベーカリー方式。(G.C.W.さん)
    駅前のお店は割と小奇麗。深夜も営業していて飲んだあとには便利。
    ちなみに@nifty:デイリーポータルZ:知らない町でいつもどおり2ページ目に登場するのがこの駅前店のようです。

  • 新潟某所のジャ●コのMもベーカリー方式。ただし同じ市内にある、ヨー●ドーのMと、独立店舗のMはショーケース。(かんちゃん)

  • 山形県のイ●ン三川SCにあるMもベーカリー方式だそうです。
    イ●ンジャス●系は、ベーカリー方式が多い?(かんちゃん;2005.11.20追記)

  • 後ろで待っている人に気兼ねしないでゆっくりドーナツを選べるのがベーカリー方式の良さ。(すいすいさん)

 現在のところ以上です。皆様ありがとうございました。(2005.11.20情報追加)

 ところで、これだけ多くの方に愛されているMドなら、絶対ファンサイトがある筈、と思い立って探したところ、やはり多数のサイトが見つかりました。

Misdo Visitors HomepageMister Donut in Japan 内)
2005年10月29日現在で管理人様が何と1,390ものショップを訪問し、1,647ショップの情報が掲載されているページ。
店舗建物の形態や、どこのショップがセルフ(ベーカリー)方式かまで記されている充実ぶりです。よもや建物の形だけでこんなにバリエーションがあるとは。回転木馬付きのお店なんて知りませんでした。
ちなみに我が近所の店舗は「N-オリジナル」という最もスタンダードなタイプのようで。・・・あれ?でも大昔ドライブスルーもやっていた記憶があるのですが??

ミスドファン
元ショップアルバイターの方が運営されているかわいらしいサイト。バイトさん視点のネタが満載で、バイトさん(働きさん)専用掲示板まであります。
言い間違い語録には大きく頷いてしまいました。実際商品名ややこしいですし。改めて、バイトさんも大変なんだなあ、と思いました。

 こうしたコアなファンの方々に対しては、ただただ感服するより他に術を持ちません。
 そして、どんな店舗形態であっても、頑張れ、Mドのバイトさんたち!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.11.09

ソーシャルブックマーク的覚え書き

 Mドーナツについて皆様コメントありがとうございました。ぜひ後で整理して別記事でアップさせていただきたいと思います。

 以下、覚え書き。まとまりがありません。ソーシャルブックマークとか使ってればこういうとき便利なのかな。

 文芸家協会など5団体、図書館の充実求める声明(読売新聞)(NEWS@nifty)
 DORAさんのところでもコメントされていましたが、かなり胡散臭いです。というか、著作者への補償金制度の確立とか持ち出してる時点で魂胆が見え見えなので、こんな応援のされ方をしても図書館屋としてはうれしくないぞ、と。

 CiteULike
 連れ合いが教えてくれたサイト。要は研究者向けのソーシャルブックマークみたいなもので、学術論文へのリンクを保存した上他の登録(無料)ユーザとシェアできるそうです。結構色々な機能が付いているようですが、昨日は説明を聞いている間に眠ってしまったので(筆者は難しい話を聞くといつもそうなので嫌になってます)、もうちょっと勉強しないと、と考えているところです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.11.07

ドーナツ屋さんは何故に混む?

 わが家の近所の某ドーナツ屋さん(仮称:M)の店舗が理不尽に混むことは前に書きました。

 この店が混む要因としては何よりもまず、このお店の恵まれた立地条件が挙げられます。
 1)幹線道路沿い
 2)広い駐車場
と、居酒屋さえもが客の自家用乗り物での来店に対応していないと生きのびていけない、と言われるこの街の飲食店において最低限備えているべき二大条件は満たしています。
※居酒屋から運転して帰る不謹慎者も皆無ではありませんが、法律の厳しくなった昨今では代行運転サービスが繁盛しているようです。

 それに、ドーナツという食品自体が既に「お子様方、ウェルカム」な嗜好性を持っていることは言うまでもないでしょう。しかもMの景品には手帳など心そそるアイテムが揃っています。

 しかし、店員の動きを眺めていても、特に動きが悪いというわけではありません。客のマナーも上出来です。
 それでは何故に混むのか?以下の注文から品物受け渡しまでの段取りから検証してみます。

 1)客はショウケースを見ながら注文するドーナツを選び、カウンター内の店員に1種類ずつ口頭で伝える。
 2)多くの客は店内お召し上がりよりお持ち帰りで注文する。
 3)ドーナツ代金が支払われた後、店員がドーナツの箱詰めおよびコーヒーなど飲み物のカップ注入を行い、客に手渡す。

 まず、1)について。ショウケースを見ながら注文を1種ずつ伝えるのは洋菓子店などで普通に見られるやり方ですが、Mは自分の店が町のケーキ屋さんではなくファストフードであるということをもう少し自覚した方が良いように思います。一応レジにも下敷き型メニューはありますが文字が小さくあまりユーザフレンドリーではありません。
 また、並んでいる客からはショウケースが離れているのでレジ上部のメニューが頼りであるにもかかわらず、レジ上部メニューには飲み物とドーナツ以外の飲食メニューしか記されていないのでした。

 続いて2)。お持ち帰り客が多いということは、店員が注文を訊いてかがんでショウケースからドーナツを拾ってはトレイに入れ、また訊いてはトレイに入れるという作業を繰り返すということです。しかも見ていると皆さんかなりの数(10~20個)をまとめ買いしています。
 逆に言えば、店内お召し上がりの客はお持ち帰り客の注文中もずうっと待たされるわけです。しかもMにフロア専門の店員というのは存在しません。カウンター内の店員の手が空いたときに食器の片づけなどの対応をしています。

 それから3)については一見スムーズに動いているように見えますが、実は箱詰めの合間にも厨房から追加のドーナツが品出しされてきます。品出しの対応は接客しているのと同じ店員が行うので、店員がショウケースに商品を追加している間は箱詰めやコーヒーサーブが中断するのでした。

 以上の考察結果から、我が近所のMに必要なのは以下の配慮であると考えました。

  • もっとレジ上部メニューを充実させ、行列客から見やすいようにする。
  • 更に、行列に下敷き型メニューを回覧/配付して注文内容を決めておいてもらう。まとめ買い客には注文票の記入サービスがあるとありがたい。
  • これはMのポリシーから外れるかも知れませんが、ベーカリー方式にして客自身にトングでドーナツを拾わせる。
  • フロア係を置いて、店内飲食希望の客は別途テーブルに案内する。
  • ついでに品出しは専門の店員が行う。接客・箱詰めは1、2名の店員が行えば十分。

 これだけでも随分待ち時間が違うと思うのですが・・・やはり客のわがままでしょうか。
 #「そんなMはイヤだ」という批判があるかも知れないことはさておき。

 ただし、「行列ができること」がステイタスと化しているならもう筆者に言うことは何もありません。ゆっくり座ってドーナツを食べたい時には家から車で15分の所にある別のMに出向くことにいたします。

| | コメント (11) | トラックバック (2)

2005.11.06

歌声は二度と

 本田美奈子さんが亡くなられたそうです。(NEWS@nifty記事
 アイドル時代はさほど関心がなく、ソプラノの歌声とか細い身体にまとった「1986年のマリリン」などのヘソ出し衣装に強烈なミスマッチ感を覚えていたぐらいです。そんなわけでどちらかと言えばキワモノアイドルとして認識していたので、「ミス・サイゴン」でミュージカルデビューしたときは意外でした。

 その後十数年、着々とキャリアを重ねた彼女の舞台は見たことがありませんでしたが、確か昨年偶然見た『たけしの誰でもピカソ』に出演されており、アイドル時代とは全く異なる柔らかな歌声を耳にして、ああ、すっかりミュージカルの世界に足場を築いたんだなあ、と感心したものです。
 また、最近『モーツァルト!』や『エリザベート』の鑑賞をきっかけに少しずつミュージカルへの興味がわいてきたところだったので、彼女が回復して舞台に復帰した頃にまた、評判を呼んでいる歌声を聴く機会もあるかも、今は白血病の治癒率も高くなっているし・・・と思っていましたが、もう叶わなくなってしまったようです。
 スポニチの記事に、
「治ったらまた一緒の舞台と思っていたのに、残念というより悔しくてたまりません。なぜこんなにも早く…。」
という市村正親さんのコメントが掲載されていました。きっと多くの共演者の思いを代表するものでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

イベント対応の仕上げはドーナツで

 土曜日は朝から夕方までイベント対応でした。
 このイベントについて、今年限りで終わって欲しいと願っているのか(実際対応は手間ではありますけど)積極的宣伝をしたがらない上の組織の方にうちの上司が働きかけて、うちの宣伝ウェブページへのリンクを張ってもらったりミニコミ誌に載せてもらったりと、乏しい資金力で可能な宣伝は行いました。それでもやはり、同じ日に市民文化祭をやっていればみんなそちらに行きますよね(^_^;)。

 結局、午後に団体さんが30名程度いらしただけで、1日の合計来場者数はプラス6名程度という結果に。でも1組だけ「ホームページを見て来ました」という方がいらしたのはうれしかったです。例え1時間半に1本のイベント循環バスから降りるのが0~1名程度だとしても、作り損にはならなかったんだな、と。

 そんなわけでとても暇だった筈なのに、終わってみたら奇妙な疲労感が。やはり自分の(汚い)デスクの方が100倍はくつろげるなあ、と実感いたしました。我が職場は通常土日休業なので、余計に身体のリズムに違和感があったのかもしれません。
 こんなに疲れたときはどっかでコーヒーでもいただいて・・・と思ったのですが、筆者の通勤経路にはそういう時にこぢんまりと小一時間くつろげるような(『こ』が重要)喫茶店というのが存在しません。スタバはありますがショッピングモールの中なので駐車場に入るだけで行列必至ですし。ファミレスもこういう時1人でくつろぐには向いていませんし。

 ということで、結局ミスドでコーヒーとドーナツをテイクアウトして自宅でいただくという選択肢を採りました。ちなみにうちの近所のミスドはなぜか異常に(ドーナツ100円セールの時はとりわけ)行列しております。当初の目的とは本末転倒な気がしながら、それでも30分並びました。
 家で家族にぐちりつつ、のんびり新聞をめくりながらいただくコーヒーとドーナツは大変に美味しかったです。並んでいる間にあのミスドが理不尽に混む原因についてさんざん考えを巡らしたので、またここに書きたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.03

事実は覆せないのですが・・・。

 昨日、とある遺伝子性代謝異常を抱えた幼い患者さんの食事献立を担当されている栄養士さんから、
「ある食材について、その患者が摂取制限されている成分の含有割合が少なく、かつ積極的摂取が推奨されている成分が多く含有されているものを知りたい。その食材の該当成分を一覧できる研究データはないか?」
との問い合わせをいただきました。
 うちは図書館ですが、同じ部署内に一般の相談担当窓口も置かれています。こういう研究データについては通常、レファレンス担当者ではなく相談担当者の扱いとなりますが、電話を受けた際たまたま相談担当者が不在だったため、筆者が質問を受け付け、回答を手配することになりました。

 データ自体は、その食材の成分に詳しい先生に照会したところすぐに一覧表を譲っていただけたので、依頼を受けて1時間程度で依頼者にお送りすることができました。

 しかし、しかしです。そのデータ、依頼者の要求を満たすものではありませんでした。データには、対象になった食材のいずれの種類も、制限すべき成分が少ないものは摂取推奨成分も少なく、逆に推奨成分が多いものは同時に制限すべき成分も多く含まれてしまうという事実が示されていました。
 また、生活習慣病など普通の病気であれば、適量なら気にする必要もない成分ですが、遺伝子疾患となるとうちの先生も慎重にならざるを得ません。ましてやうちは医療機関ではありませんし。
 何とか幼い患者さんに少しでも豊かな食生活を、という目的でのデータ提供依頼でしたが、別の食材で対処していただくより仕方がなさそうです。

 窓口相談の仕事も、図書館の仕事も、「業務の範疇内で、できるだけ正確な、依頼者が『使える』情報を提供する」というのが目的の一つであり、情報の取捨選択の過程で情にほだされるようなことがあってはならない、とはわかっているつもりですが、たまにこういう人の生命の行く末に深く結びつく依頼があるとちくっと来ます。
 一般向けの医療情報サイトで見る限り、その代謝異常症の治療は生涯に渡り厳しい食事制限を要するもののようです。せめて患者さんの健やかな成長を願うばかりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

なか見!立ち読み!

 取り急ぎ、ニュースの覚え書きです。

Amazon Japanが「なか見!検索」機能開始スラッシュドット ジャパン
(→ なか見!検索(11月1日スタート))

アマゾン 「バーチャル立ち読み」機能を公開bogusnews

 スラドの記事内にもあるように、Googleばかりに気を取られていたらAmazon、いつの間にこんなものを、といった印象です。全部の出版社の書籍が見られるわけではないとか、検索結果画面の「引用」文が文字化けしているとか、まだ課題はありそうですが、すごいものを作ってくれたなあ、と思います。

 しかしながら筆者的には、どちらかと言えば後者の機能の方が実に楽しげに見えたりします(^_^)。
 もしこの機能が実在していたなら、ぜひとも「店員」になって「ハタキでバタバタ」したいです。もちろんお客としてシュリンクラップを破る行為にも惹かれますけれど。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.11.01

頭痛と微熱

 どうも日曜日から何だか頭がずきずき痛いなあ、ストレスかなあ、などと思っていましたが、あまりひどいので月曜の午後、職場備え付けの体温計で熱を測ると36.9℃とどうも微熱気味。何だか鼻もぐずついています。

 「こ、これはまずい!今週は職場のイベントの準備もしないといけないし、土曜日はそのイベントで休日出勤なのにここで風邪をこじらせてたまるか!」
と、頭痛薬を飲んでイベント用のポスターやらパンフのカラーコピー用版下やらをプリンタでがーがー刷りまくり、上司に申し送りも済ませ、よし、これで明日は休んでもOK!という状態にしてから、定時直後に早々に帰宅いたしました。

 帰宅して、炊きたてごはんと途中で買ったお総菜―大根と豚の角煮の煮物、豚汁など肉々しいメニュー―をかきこみ、デザートにシュークリームまでいただいて、ひたすら布団に伏していたのが功を奏したのか、今朝はすっかり平熱に戻りました。大事を取って午前中はお休みにしましたが、これから出勤の予定です。

 実はとあるお友達ブログのコメントで、Excite Bit コネタの記事「何℃になったら微熱というのか?」に載っていた「37℃未満は微熱ではない」という医学的事実にまつわる話題で盛り上がったばかりでしたので、体温計に36.9℃と出たときは思わず笑ってしまっていました。37℃未満であろうとなかろうと、身体が辛いものは辛いのです。辛いときは無理せず休むのが正解なのだと実感した今回の出来事でした。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »