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2006.01.13

『青色図書館』を読んで

 読書日記1月8日付け記事で紹介されていたコミックス『青色図書館』(林みかせ著, 白泉社)を早速買って読んでみました。

 私設図書館でのアルバイトを始めた高校生の少女とその館長を務める青年を主とする、どこか対人関係に不器用さを抱えた登場人物たちが、本との出会いや小説の執筆など「本の世界」を通じて人との心のつながりを深めていくというのがこの物語の骨子です。
 描く人によっては人間心理を掘り下げすぎて重くなりがちな展開を、柔らかな透過光のような可愛い絵柄でさらりと仕上げていて、これぞ少女マンガ、といった佳編でした。

 図書館関係者は、この作品の比較的重要なシーンでニューアーク式の貸出カード(利用者名が履歴として記載されているカード)が出てきているのを見て、ああまたか、と嘆いてしまうかも知れません。プロの作家でもある館長の同業の友人が、自分の著書が図書館で色々な人に読まれ、かつ修繕もされて大事に扱われていることを知ることにより、作品を読んでもらう至福に目覚めスランプから立ち直っていくという何段階かのエピソードのひとつなのですが、こうしたカードが主な読者である若い世代に「当たり前」と思われると辛いかも、と思う一方、この作品が図書館を人と人との心のつながりの場として設定していることを重視してここは目くじらを立てずにそっとしておきたい、という想いの方が強いです。そこは結構複雑なのであります。

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コメント

今ごろすみません。風邪引いて寝込んでたobaです。

「ニューアーク式の貸出カード」の件は、誰か指摘するかもしれないなあ、とは思ったのですが、さすがはMIZUKIさんです。
個人的には、祖父の代から続く私立の図書館、ということで、カタログはパソコンに入れ直していても、貸出し管理はニューアーク式、というのは案外ありかもなあ、と思ってしまいました。

あと、これは余談ですが、amazonなどで、ユーザの購入履歴やユーザのレビューを活用したサービスを展開しているのを見ていると、ニューアーク式が持っていたプラスの側面(どれだけの人が読んでいるということや、どんな人が読んでいるということがわかったり)というのも、新しい視点で見直さないといけないのかも、という気もしたりしています。

oba様、こんにちは。
いや、そちらの記事を拝見して「誰かに突っ込んでほしい」オーラが漂っておりましたので、これは読まねば、と思って買ってしまいました。良い本を教えていただきありがとうございました。
amazonについては、匿名性を保った上で本およびその読者のネットワーク化を図っているというのが面白いですね。図書館でも、匿名性さえ保てるならそういうシステムがあると、図書館を利用するのに違う楽しみが増えると思います。

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