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2006.05.25

『エリザベート』感想(5/21夜)

 当日のキャスト:トート=山口祐一郎、フランツ=石川禅、ゾフィー=寿ひずる、少年ルドルフ=笘篠和馬、ルドルフ=パク・トンハ

 2日連続の観劇です。途中で眠るんじゃないかと不安でしたが、どうにか乗り切りました。
 禅さんのフランツはやはり感情表現はやや抑えめです。しかし後半の「夜のボート」の場では、何でこんなに言葉を尽くしても通じないんだよ!という静かな嘆きが聞こえてくるようでした。
 そして「悪夢」の場のラスト。禅フランツはほとんどぼろ雑巾と化しています。個人的には綜馬フランツの情感細やかな演技の方が好みですが、唯一ぼろ雑巾度では禅フランツの方が印象に残りました。
 ちびルドは今期初めての笘篠君。整った顔立ちとひたすらけなげな演技が可愛かったです。
 パクさんのルドルフも今期お初。浦井ルドルフが一所懸命落ち着いたアダルトを演じようとしていたのに対し、パクルドルフには年齢相応の静かなパッションがほとばしっていました。ダンスは明らかに浦井君のしなやかな身のこなしに軍配。しかし両親とすれ違っていく青年のせつなさの表現はパクルドルフの方がやや勝っていたように見えました。

 そして山口さん。実は前日に観て驚いたのですが、9日の公演の時よりも身体が細くなり、頬もそげていました。私は実際に観ていませんが聞くところによると滝のように汗を流していた日もあったらしく、「一部の40~50代男性に現れる心身の症状」が原因ではないか、という話もちらりと耳にしました。それが真実かはご本人や近しい人しか知り得ませんが、あの迫力ある歌声と端正な舞台姿を保つために、我々観客には計り知れないところで戦いを続けているに違いないと、つい思いを巡らせてしまいます。
 エリザのカーテンコールはいつもなごやかな雰囲気に包まれています。この日などは、無理やり手つかみバイバイに抵抗するシシィの首にうりゃー、とばかりにつかみかかる黄泉の帝王の姿がありました。そんなパフォーマンスを観ているうち、もしかしたら体調を心配すること自体プロフェッショナルに失礼かも知れない、という考えが頭をよぎりました。エリザ観劇も後残すこと1回。ここはできるだけ作られた夢を楽しませていただくことにしよう。そう思いながら劇場を後にしました。

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