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2006年5月

2006.05.29

今さら、読み聞かせの話

 世間で「図書館」と言えばそのほとんどは公共図書館のことで、某SNSでもそっち関係の議論が沸騰しています。議論を読む分には面白いのですが(でも最近あまり長文だと頭に入れるのが辛い)、議論が進むごとに、自分がいかに公共図書館について何も知らないか、ということを思い知り愕然としております。市町村財政についても、その活動の実態についても。

 例えば、先日の日本書籍出版協会のサイトに掲載された「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」を読んで、
「うわー、これって確かに法律に忠実なんだけど、全部実践するには図書館やボランティア団体、さぞ大変だろうなあ」
「これじゃあ実質的に作品を使うな、って言ってるのに等しいよなあ」
と思ってました。

 ところが、図書館屋さんのブログを読むと、必ずしもそういうわけではなさそうです。

実際に日本書籍出版協会のHPで内容を読んでみると、現在うっとこの図書館では既に実施していることばかり。「ええっ!」というような見解ではないようです。

新 どんぶらこっこの毎日:「読み聞かせ」に細かい注文 著作権めぐり作家ら より引用)

 …で、よくわかっていないのは、こうした対応が公共図書館界ではごく普通のことなのか、それともその館に所属する司書の意識によって格差があるのか?ということ。また、しかるべき著作権料の支払いが必要になる場合もあるのだと思いますが、そうした場合はどういう費目で支払っているのか?あるいは問い合わせてみて著作権料の支出が必要そうな場合はもうその本は使わないのか?とか。
#まあ、知ったからと言って、多分「ふーんなるほど」で終わってしまうのだとは思いますが>自分(^_^;)

 できれば、お話会を定例行事としている図書館(ボランティア団体に委託している場合はその団体も)は、今回のガイドラインとそれへの対応方法について、自治体の枠を越えてでも他館と情報交換してはっきりさせておいた方がいいんだろうと思います。ただ困っておはなし会の内容を制限してしまうだけではやっぱりまずいでしょうから。

 追記。絵本の著者側の考え方のひとつが、次のブログに掲載されています。これを読むと、そもそもの著作権法の存在意義ってつまりそういうことなのだとわかるかと思いますす。
マトリョーシカな日々:著作権のこと

 余談ですが自分も学生の頃、お話会の学生ボランティアサークルというものに所属し、市の図書館のお話会の一部を担当するなどしていました。しかしこうした権利関係を処理した経験というのはなかったです。果たして今の学生さんはきちんと処理されているのでしょうか?

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2006.05.27

履歴バトン

 愚智提衡而立治之至也のG.C.W.さんから「履歴バトン」なるものをいただきましたので、謹んでお受け取りいたします。(参照:愚智提衡而立治之至也:履歴バトン

1.回す人5人を最初に書いておく。
 5人もいないのですが、

 図書館退屈男さんへ。
 図書館雑記&日記兼用のいとかさんへ。
 思いつきの覚え書きのあまたさんへ。
 或る団塊Jr女子の読書録のムラサキさんへ。

 たまにはバトンを回してみます。
 受け取りは気が向いたらで結構です(^^)

2.お名前は?

 MIZUKIと申します。

3.おいくつですか?
 四捨五入すると40代。

4.ご職業は?
 図書館司書、の筈ですが、近頃図書館では仕事しておりません。
 根がずぼらなもので、サポートとかマネジメントって自分のニンではないと確信しているのだけど、お仕事なので人真似しながらぼちぼちやっております。

5.ご趣味は?
 本の読み散らかし(片づけろ!と陰の声が)。
 某百貨店のクマのぬいぐるみを自宅に連れてきて住まわせること。
 あと、最近ではミュージカル観賞。初めて本格的に観てから1年も経っていないのに、かなり大変なことに。今のところ東宝の翻訳ものしか観ていませんが(しかも山口祐一郎さん出演のものメイン(^^;))、最近ウーヴェ・クレーガー氏(ウィーン版『エリザベート』のトート閣下)なども気になりだしております。

6.好きな異性のタイプは?

 愛情の手向け甲斐のある人。
 辛い時にさりげなく心を支えてくれる人。

7.特技は?
 いつでも、どこででも寝られること。
 つまらないことを覚えること。しかし、肝心な事への物覚えは非常に悪い。

8.何か資格持ってますか?
 司書
 データベース検索技術者2級(旧制度)
 初級システムアドミニストレータ
 普通自動車運転免許

9.悩みが何かありますか?
 自分が何かと手が遅く、理解も鈍いこと。カバーしようと心がけてもそう簡単には向上しないものですね。

10.お好きな食べものとお嫌いな食べものは?
 好きな食べもの:リンゴ(特にふじ)、チーズ、チョコレート、そして納豆。最近実は餃子好きであったことも判明。
 嫌いな食べもの:卵納豆(あんな粘りのないもの!)、鶏手羽(嫌いというより骨ばってるのはちょっと…。鶏肉自体は大好き)

11.貴方が愛する人へ一言
 生きてると確かに嫌なこともたくさんある。だけどきっと良いこともたくさんあるから、一緒に生きていきましょ?

12.回す人5人を指名すると同時に、その人の他者紹介を簡単にお願いします。
 図書館退屈男さん:図書館システム系な話題満載。ややマニアックだけど、わかる人には必ずわかる内容だと思います。
 110kAさん:直にお会いしたことはありませんが、お若いのにしっかりされていてコンピュータにもお強そうな方です。
 あまたさん:これまで筆者が様々なものにはまっていく時、結構な確率でこの方の存在がありました。
 ムラサキさん:実はかなりの努力家なのだとお見受けします。指名先ブログとは違う場所で反応いただいてももちろん結構です。

 ――以上、「履歴バトン」でした。

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2006.05.25

『エリザベート』感想(5/23夜)

 当日のキャスト:トート=山口祐一郎、フランツ=鈴木綜馬、ゾフィー=寿ひずる、少年ルドルフ=塩野魁土、ルドルフ=パク・トンハ

 いよいよ私的エリザ楽日を迎えました。
 夢を見よう、と思いつつ、それでもオープニングでゴンドラに乗って上手から登場した山口トートの凄絶な美しさに息をのんでしまいました。確かこの日は昼夜2公演をこなしているとは言え、頬はより一層こけ、目元もややくぼみ気味。なのに歌声のバズーカぶりは変わりません。ダンスはよく取りざたされるようにかなり省力化(笑)されてますが、それすら許せてきます(寛容すぎ?)。
 本日のフランツは綜馬さん。つくづく感情の揺れを表現するのが上手い方だなあ、と思って観ていました。政治犯の母親に対峙した時の迷い。現状を打ち破るものが欲しくてシシィを選んだ筈なのに、妻と母との間で揺れ動く優柔不断ぶり。取り返しの付かない過ちを犯してしまい、母に決別を告げる際にもなおこの皇帝陛下は迷っています。「夜のボート」の場では、妻に受け入れられない嘆きよりも諦めのムードに包まれているのが良いです。
 そして一路シシィは今日も光り輝いていました。シシィを皇后としていただくのはちょっとどうかと相変わらず考えてしまうのだけど、今期のシシィは「ただのわがまま女」と断じるには抵抗を覚える程の存在感を保っており、初めて、自由を求める魂を抑制できず苦しむ一人の女性として向き合うことができたように思います。魂の苦悩と挫折を経て、ルドルフの棺に取りすがる黒衣の彼女の壮絶な美しさと言ったら!
 最期のシシィとトートのキスは結構短め。ルドルフとのそれより短い気がします。まさか一路さんへの遠慮?とか変なことを勘ぐってしまいましたが、それでも絵のように美しい終幕には変わりありません。
 今期のエリザ観賞はこれで本当にラストです。「最後のダンス」の山口トートのバズーカ歌声も、マント翻しも、1幕ラストのシシィの豪奢な白ドレスも、2幕のドクトルから正体を現すトートの白い胸元も、初日近くは影が薄かったのに徐々に存在感を増してきた革命家トリオも、ナイフをもてあそぶトートの上品な色気も、ミルクに娼婦にHASS!にと変幻自在の活躍を見せるヘレネ姉さんも、そしてトートダンサーズの大活躍も、全て胸の奥に焼き付けました(何だかんだでトートが多い(^^;))。世間からは「何故何度も(結局5回通いました)観に行くのか?」と不思議がられましたが、後悔はしていません。これで心おきなく現世に戻れます。

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『エリザベート』感想(5/21夜)

 当日のキャスト:トート=山口祐一郎、フランツ=石川禅、ゾフィー=寿ひずる、少年ルドルフ=笘篠和馬、ルドルフ=パク・トンハ

 2日連続の観劇です。途中で眠るんじゃないかと不安でしたが、どうにか乗り切りました。
 禅さんのフランツはやはり感情表現はやや抑えめです。しかし後半の「夜のボート」の場では、何でこんなに言葉を尽くしても通じないんだよ!という静かな嘆きが聞こえてくるようでした。
 そして「悪夢」の場のラスト。禅フランツはほとんどぼろ雑巾と化しています。個人的には綜馬フランツの情感細やかな演技の方が好みですが、唯一ぼろ雑巾度では禅フランツの方が印象に残りました。
 ちびルドは今期初めての笘篠君。整った顔立ちとひたすらけなげな演技が可愛かったです。
 パクさんのルドルフも今期お初。浦井ルドルフが一所懸命落ち着いたアダルトを演じようとしていたのに対し、パクルドルフには年齢相応の静かなパッションがほとばしっていました。ダンスは明らかに浦井君のしなやかな身のこなしに軍配。しかし両親とすれ違っていく青年のせつなさの表現はパクルドルフの方がやや勝っていたように見えました。

 そして山口さん。実は前日に観て驚いたのですが、9日の公演の時よりも身体が細くなり、頬もそげていました。私は実際に観ていませんが聞くところによると滝のように汗を流していた日もあったらしく、「一部の40~50代男性に現れる心身の症状」が原因ではないか、という話もちらりと耳にしました。それが真実かはご本人や近しい人しか知り得ませんが、あの迫力ある歌声と端正な舞台姿を保つために、我々観客には計り知れないところで戦いを続けているに違いないと、つい思いを巡らせてしまいます。
 エリザのカーテンコールはいつもなごやかな雰囲気に包まれています。この日などは、無理やり手つかみバイバイに抵抗するシシィの首にうりゃー、とばかりにつかみかかる黄泉の帝王の姿がありました。そんなパフォーマンスを観ているうち、もしかしたら体調を心配すること自体プロフェッショナルに失礼かも知れない、という考えが頭をよぎりました。エリザ観劇も後残すこと1回。ここはできるだけ作られた夢を楽しませていただくことにしよう。そう思いながら劇場を後にしました。

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2006.05.24

『エリザベート』感想(5/20)

 ということで、予想はつけられていたかと思いますが、土曜日の夕方は『エリザベート』の某カード会社貸切公演を観賞してきました。

 当日のキャスト:トート=山口祐一郎、フランツ=石川禅、ゾフィー=寿ひずる、少年ルドルフ=塩野魁土、ルドルフ=浦井健治

 同じ俳優さんたちの日々の歌や演技の調子の微妙な違いをかぎわけることはまだできていません。例えばこの日は「私が踊る時」で山口さんの節回しが微妙に違っていた(作詞までは行かない)らしいんですが、その時には全く気づきませんでした。
 禅さんのフランツは今期初見。綜馬さんのフランツと比べると、母親の愛も皇帝の権力も、生まれた時からあって当たり前なものとして揺るぎなく受け止めてるイメージです。そのため、ちょっと情が薄いかな?と感じられるシーンもあり。例えば母親との決別で綜馬フランツが手にキスするのに禅フランツはしない、など。ただ、何でも手中に出来るのが当然だったのに、シシィの心の深い部分はついに理解できず思い通りにも出来ないという焦燥感は、より強く伝わってきたように思います。一方、綜馬フランツの方はシシィを理解しようという努力をしていても、皇帝という立場や母親が重石になって結局何も出来ないというイメージです。表面的な結果は一緒なのに、そこに至る過程の違いが透けて見えて面白かったです。
 寿さんのゾフィー皇太后は今期初観劇。元娘役の初風さんと異なり、男役の声色でドスのきいた重厚な歌声を聴かせて下さいます。所作も力強い印象で、寿ゾフィーなら人任せにしなくても自力でルドルフに剣術ぐらい仕込めそうな雰囲気でした。強さの中に時々感情の揺らぎを垣間見せる初風ゾフィーと、心をひたすら鉄に閉じこめる寿ゾフィー。表現は異なれど、最期に行き着く孤独が共通なのが感慨深かったです。

 貸切公演日の目玉は、終演後のバックステージツアーやノベルティグッズ、サイン色紙、主演役者さんへの花束贈呈&記念撮影権等が当たる抽選会。これは当然のように外れましたが、記念撮影会を観るだけならできました。別に誰かさんが首にパネルをぶらさげたりノボリを持ったりすることもなく、とてもノーマルな内容だったのは意外。やはり一昨日からの婚約報道もあってあまり一路さんを道連れにおちゃらけたことはできないという配慮が働いたと思われます。
 そして主演お二人の舞台挨拶もあり。山口さんが普通に話し始めるだけで客席からくすくす笑いが起きるのは何故でしょう。絶対何かやらないわけがない、でも自粛?と思ってたら、やはり、
「○○カードの皆様におかれましては、2人の祝賀記念公演に…」
ととばしてくれました。そして一路さんが真面目なご挨拶でしめるといういつものパターン。

 素晴らしい時間を過ごすことができた、と帰りの電車に乗ったところ、昼間出席していた発表会に参加していた連れ合いや職場の先輩方がぞろぞろと(^^;) 当然筆者の夕方の行状は丸わかりに。人生そんなものです。

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2006.05.23

土曜の出来事(久々に少しだけお仕事話)

 土曜日は朝から世田谷の大学で某図書館団体の用務でした。あまりしゃべりが得意ではないのに、会の中では比較的若手&役割も軽めということで、総会の進行役とやらを務めることになり緊張。やっぱり途中で段取りを間違えたりして冷や汗をたらりとかきましたが、何とか会議は終了。
 ほっとして仕出しのお弁当をかきこんだのもつかの間、引き続いて午後からは同じ団体の発表会に参加しました。最初は仕事関係の大先輩である課長さんの講演。ご自身の職場である図書館の活動紹介をテーマにお話しされていましたが、お人柄の反映された丁寧で的確な説明にただ聞き入っておりました。続いては会場になっている大学図書館の課長さんのお話。過去の図書館活動の基礎を築いたばかりか、第二次世界大戦時の空襲時に命がけで蔵書を守り抜いた先達の功績で守り抜かれた図書館が、今や人員削減の波で後進の育成もままならないとのことで、いずこも同じと共感しました。3番手は大学・職場共通の後輩の、彼女が構築を担当しているデータベースを紹介する発表。大舞台で少し緊張気味でしたが、明晰な語り口とわかりやすい説明ぶりに、いよいよ若者の時代がやってきたか!と実感。

 発表会はその後も続きましたが、自分はこの時点で会場を後にしました。何しに行ったかは次の記事にて。

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2006.05.19

トートとシシィの婚約

 最近、図書館などのニュースの捕捉自体は定期的に続けているのだけど、それを論評するのに脳が回らない状態が続いています。せいぜいはてなブックマークでチェックするぐらい。
 なのに、こんなニュースには脊髄反射。

 『エリザベート』から大物カップル 内野聖陽一路真輝 結婚を発表 (2006年5月19日)

 そうですか、ご結婚ですか。昨年の秋に『エリザベート』にはまり、内野トートはついに未見のままでしたが、トートの誘惑に対するシシィの生き生きした突っぱねっぷりがそれは見ものであったと友人たちから聞いていました。今年になってからエリザの玉石混淆情報を求めてググっているうちに、どうもお二人がおつきあいされているらしい、という昨年2月頃の女性週刊誌すっぱ抜き記事を拾い、「をを、そうだったのか!」と衝撃を受けていましたが、よもやご結婚にまで結びつくとは。
 今期のエリザの千秋楽はきっと盛り上がるんだろうな、と想像すると、楽のチケットを取れなかった(ハナから取るのを諦めていた)ことが非常に悔やまれます。将来的にエリザがどうなるのかは全く見えませんし、一路さん以外のシシィという選択肢も出てくるのかも知れませんが、今はとにかく祝福したいと思います。

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『エリザベート』感想(5/9)

 なかなか落ち着いて記事を書けない日が続いています。人からの借り物のDVDもほとんど見ることができていません。
 気になることは他にもあれど、今更ながら、5月9日昼の『エリザベート』を観賞してきた感想です。これを書かないと気持ちが先に進めない…。

 9日は今期二度目の山口トート閣下との邂逅。キャスティングは4日の時と子役まで全く一緒で、フランツ=鈴木さん、ゾフィー=初風さん、少年ルドルフ=塩野君、ルドルフ=浦井さん、でした。

 4日に見たときは一路さん、少女時代の声が上ずり気味で良く出ていなかったのですが、今回は順調に歌われていました。側転はやはり無し。事情については色々憶測されているようですが、何れにしてもシングルキャストの舞台を連日務め続ける体力には感服します。
 今回の公演では、武田真治さんのトートは1回も観る予定がありません。チャンスが全くなかったわけではありませんが、巡り合わせが良くなくて結局山口トートのみ観劇予定です。武田トートは、シシィを手に入れるため地上にやってきた「男性」として、かなり露悪的にアクティブかつ色気たっぷりに演じられていると聞きました。例えばルドルフとの死の接吻の後、唾を吐くそぶりを見せるなど。山口トートにはまず見られない役作りだと思うので、見ておいても損はなかったかも知れませんが、山口さんも決して負けていないぞ、と思います。特に「悪夢」の場面でナイフをもてあそび唇にすっと滑らす仕草の冷たい色気など、背筋にぞっと来るものがありました。本当は「悪夢」では生者と死者の見事な群舞をチェックすべきなのだと頭では思いつつ、ついトート閣下の演技と、ルキーニに無事ナイフが渡るかばかりをウォッチしてしまいます。
 本筋とは無関係にずっと気になっているのは、ほとんどの役者さんのワイヤレスマイクは耳かけなのに、浦井ルドルフのマイクだけ前髪(?)に留めてあるということでしょうか。ルドルフが登場するとつい、彼のデコに突き出しているマイクに注目してしまいます。折角浦井さんの歌が落ち着いていて良い雰囲気なのに、もう少し身を入れて聴け、と自分でも思うのですけれど。

 エリザ観劇のメーター残量も半分近くまで進んできました。いよいよ後半戦かと思うと一抹の寂しい思いも感じたりしますが、がんばります。

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2006.05.13

黄金週間・食の祭典(その2)

 ちょっと間が空いてしまいました。引き続き連休中の出来事です。

 特に遠出する旅行の予約も入れていなかった5月6日でしたが、連れ合いが千葉県船橋市の「ららぽーと」最寄りのホテルに問い合わせたところ、空室ありとのこと。しかもホテルの隣にはスーパー銭湯「ららぽーとの湯 常盤殿」あり。急遽、「残りの休日をのんびりお風呂&買い物三昧で過ごす計画」が発動され、荷物をまとめて夕方船橋に向かい、ホテル入りしたのは20時頃のことでした。
 チェックインして荷物を運び入れると早速ホテルの真向かいのららぽーとへ夕食に出向きました。4Fのレストラン街で迷ったあげく韓国料理の「ジャンモ」に入り、ちょっと高揚した気分も手伝って3,000円のコース料理を注文。出てきた料理は、キムチ盛り合わせ、チャンジャと韓国海苔、トック(白玉粉で作ったような韓国の餅)と青菜の炒め物、サラダ、チヂミ、アサリの味噌鍋、石焼きビビンバ、冷麺、そしてアイスクリーム。これだけ書くとごく普通の献立のようですが、問題はこれらのメニューの半分以上の味付けが辛く、逃げ場が無かったと言うこと。人並みに辛さへの耐性はある筈なのですが、最初温かいゆず茶だけで優雅に食事を楽しもうとしていたのに、途中で耐えられずドリンクバーを追加注文し、お茶をがぶ飲みする羽目になりました。
 この水分摂取が災いしたのか、お腹はどんどん膨らみ、ビビンバを食べ終える頃には自分の食道の上3分の1位までコリアンワールドで満たされる状態になっていました。吐き気に襲われてトイレに駆け込みましたが「勿体ない!」の一念で逆流を最小限に留め(食事中の方すみません)、テーブルに戻り冷麺以外を何とか完食。苦しかったですが、でも大変美味しい料理でした。
 不思議だったのは、あれほどお腹いっぱいいただいたのに、翌朝の胃もたれというのがまるで無かったこと。恐らく、料理の大半が野菜、そして炭水化物(粉もの)で、タンパク質や脂が少なかったことに拠るのかも知れません。韓国料理凄すぎです。

 5月7日は朝食後、生憎の雨の中を近くのねずみの国へ発たんとする複数のファミリーを尻目に、お昼前までホテルでゆっくり過ごし、ホテルの2軒隣にあるショッピングモール「ビビットスクエア」へ。それなりにお客が入ってはいるのですが、大型連休の最終日曜日にしてはやや閑散気味。所々にテナントが撤退した空き店舗も見られ、このモールの今後にやや不安を覚えました。「LEGO clickbrick」や書店を冷やかした後、牛タン屋「とろんしゃん」にて上牛タン膳に出汁とろろの昼食を済ませ、いよいよららぽーとへ。
 「ルピシア」でほうじ茶など茶葉を大量買いし、「マザー牧場」のブルーベリーソフトクリームをいただき、「212K」で前々から探していた金属製のトーストラック(イギリスでトーストを立てて並べるあれ)を発見し、「ボークス」のショールームや「ゲーマーズ」といったマニアなショップもチェックするなど思う存分店内を歩き回って「アフタヌーンティ・ティールーム」で休憩しているともう18時。再び「これっと九州 沖縄」などで買い物をした後、イーツデリの「風林庵・ニアベトナムフォー麺」で軽くフォーの夕食を取り、ようやくホテルに戻りました。
 お風呂にゆっくり浸かって一日の汚れを洗い落とし、ホテルの部屋で缶梅酒をいただきながら、買い込んだ雑誌等に読みふけり、2泊目の夜が過ぎていきました。

 翌朝は10:30頃チェックアウト。天候が良くないこともあって、真っ直ぐ自宅方面を目指しました。途中で柏に立ち寄り、そごう柏店の「リストランテ銀座ポルトファーロ」でパスタセットの昼食。既に平日ということで、メインのお客はご年配の奥様方。量は多からず少なからず、穏やかで上品な味わいのパスタでした。柏を少しだけぶらついて、つくばの自宅に到着したのは夕方のことです。

 こうして改めて書いてみると、本当にインドアで食べてばかりの休日でした(笑)。記事のタイトル通り、まさに「祭り」状態です。恐らく体重計に乗ると、想像を絶する数値を目にすることになるのではないかと考えるだけで恐ろしいので、まだ体重を量ることができていません。この翌日は連れ合いは出勤、自分は良い度胸なことに更にもう1日お休みをいただき、東京に某ミュージカルの観劇に出かけたのですが、その話はまた次回。

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2006.05.11

黄金週間・食の祭典(その1)

 5月4日の観劇後はそのまま連れ合いの実家に宿泊。5日はお昼前まで滞在し、午後は池袋のサンシャインシティへ。「どんぐり共和国」でジブリグッズには目もくれず雑誌『MOE』がらみのキャラクターグッズ、リサとガスパール、ペネロペ、ダヤン、ムーミンに耽溺。
 その後同じビル内のナムコ・ナンジャタウンへ移動。池袋餃子スタジアムで3店ほどハシゴして餃子を食べまくり。「銀座天龍」のジャンボ餃子が意外にさっぱりと美味でした。
 餃子の後は東京シュークリーム畑へ。「菓子工房プロヴァンス」の「プリンのかくれんぼ」は、シュー皮の中に隠れたぷりぷりのプリンをスプーンですくって食べるタイプ。「ケーキ屋ケンちゃん」の主題歌を思い出した自分の年輪に思わず固化。「ろまん亭」のパイエクレアはマスカルポーネクリームの甘さが優しかったです。「あしながおじさん」のバナナシュークリームは自宅に持ち帰り翌朝ゆっくりと賞味。上品な甘みとサクサク皮のバランスが絶妙でした。
 もうこれ以上食べられません、な状態になってナンジャタウンを退場し、水族館でアイドルキャラのパクパクサカナとオウオウアシカグッズでも探そうかと思いましたが既に閉館直前だったため泣く泣く諦め、連れ合い運転の車で帰宅。こんなに満腹になることはもうしばらくあるまい、と思っておりましたが、まさかその思いを覆す事件が翌日起きようとは知るよしもありませんでした。(次回に続く)

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2006.05.06

『エリザベート』感想(5/4)

 連休のまっただ中にまたミュージカル『エリザベート』を観劇してきました。昨年9月以来の再演で、5月4日昼、山口祐一郎さんのトートの初日です。
 ストーリーについては上の東宝のリンク先と、以前に書いた記事にも記されているので、割愛します。内容は、ダブルキャストで新たなトート役として武田真治さんが起用されたこともあり、もしかしたら山口トート版の演出に前回から何らかの変更があるのかも?と思いましたが、前の出演作『レ・ミゼラブル』から今回の初日まで2週間程度しか時間が確保されていなかったこともあるのか、大きい変更はなかったようです。以下の感想について、かなり山口フィルタが入りますがご容赦下さい。

 前日に武田トートの初日を観た友人情報によると、「お召し替えが多かった」「赤いベストには驚いた」「不良のヘッドをやってるぼんぼんが、若さに任せて年上の女性にちょっかい出してるけど拒否されてる感じ」というなかなか楽しい演出だったようですが、山口トートは以前と変わらずに「人ならぬ者」の雰囲気を全身にまとい、衣装も黒ずくめで、朗々たる声で観客を魅了していました。音響効果でエコーがたっぷり効かせられていましたが、あの声ならあんなにエコーは要らないだろうに、と思いました。

 1幕で印象に残ったのは、「退屈しのぎ」の場の、皇后エリザベート(一路真輝さん)がハンガリーにて幼い娘を喪う場面で、トートが口の端をゆがませて浮かべる笑みの表情。基本的には「死の運命にある者を連れて行って何が悪い」と言いたげな冷笑なのですが、瞳はどこか哀しみをたたえて揺れています。昨年の初見時には冷徹さしか感じ取れなかったのに、今回初めてトート閣下の複雑な内面に触れることができました。この場面に1点だけけちをつけるとすれば、「闇が広がる」の導入部の歌声が怖いことでしょうか。声色を変えている上に、エコーが効きまくっているのでなお鳥肌が立ちまくりでした。
 2幕前半の聴かせどころはエリザベートとトートのデュエット「私が踊る時」。山口トートはダンス時にあまり小技を効かせず無駄な動きはしないのだけど、エリザベートをじわじわと着実に死への誘惑で追いつめていく。一路シシィは心を揺るがせつつも毅然と突っぱねる。そんな心理戦が楽しいナンバーでした。
 「微熱」の場で身をやつした侍医の姿から一転、マントを翻して正体を現す時のケレン味も良いです。歌い出す直前の「それがいい!エリザベート、待っていた!」でくるくる変わる艶のある声色には、1幕とは違う意味で鳥肌が立ちました。
 「闇が広がる」を初めとする皇太子ルドルフ(浦井健治さん)との一連の場面では、はっと気づくとルドルフと一緒に運命の糸に引きずられており、従ってあまり細かいトート・ウォッチングをできていません。ルドルフについては、昨年観たのはパク・トンハさんだったので、浦井さんは初見。友人達の評判は悪くはなかったけれど絶賛する話も聞かなかったため、実はさほど強い期待を込めてはいませんでしたが、歌声に伸びがあり、ダンスも割と綺麗、演技もルドルフの陰翳に富んだ性格をさりげなく表現、それに容姿に華もあるしで、意外に「使えるヤツ」と思わせるものがありました。…彼に対して相当に失礼なことを言ってますね、私。

 ルドルフの死後は場面も時代も次々に転換して、トートからルキーニへのナイフ(ヤスリ)投げも決まり、あっという間にエンディングへ。カーテンコールは結構長くやってくれました。何度目かのコール時に一路さんがゾフィー皇太后役の初風諄さんを抱きしめ、初風さんが涙する場面もありました。昨年の公演ではご病気のため休演されていただけではなく、恐らくは演技プランも変えての復帰後初の舞台でいらしたため、様々な感慨をお持ちだったのではないかと想像しています。実際、初演版CDでしか初風さんの演技を知り得なかった筆者が抱いてきたイメージは、「素っ頓狂な面もあるが鋼のように強い母親」というものでしたが、今回の舞台を観て以降は「鉄の鎧に喜怒哀楽を閉じこめて生きてきた母親」に変わりつつあります。
 また、ここまで記してはいませんでしたが、皇帝フランツ・ヨーゼフを演じた鈴木綜馬さんも良かったです。というより、今回トートの次にウォッチしていたのはこの方かも知れません。先月のレミゼの時も思ったのですが、ご自身の演じる役の美点も欠点も深い懐で全て受け入れ、その人物に真っ直ぐに向き合って演じているのが鈴木さんの良いところだと考えています。
 それから1点、あれ?と思ったのは一路さんの演技の変更ですね。少女時代の場面で昨年は確か側転をするなどもっと動きが活発だった筈なのに、今年はそうではありませんでした。単純に演出上の変更なのか、それとも別の事情があるのか、気になります。

 長々と記しましたが、5月の劇場詣ではこれが最後ではありません。来週もまた同一キャストの公演を観る予定です。そのために連休明けの仕事復帰が少し遅れますので、舞台からもらった元気を糧に、腹を据えてしっかりしなければ、と覚悟を決めているところです。

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2006.05.04

違う違う、そんな風に僕は―!

愚智提衡而立治之至也: 違います

図書館原理主義者が,行政において公共図書館が他の文化施設に対して優位を保つために考え出した,役所内での膨張主義あるいは覇権主義路線の手段が「貸出至上主義」だったんですよ.こう書いても,決して『市民の図書館』を貶めたことにはならないと思います.

 役所という場所は予算を取った者勝ちです。だから「貸出至上主義」も「図書館原理主義者」も役人的には全面否定できません。むしろ図書館が生き残るための革命の謳い文句(別に『至上主義』って当事者が言ったわけではないけど)としては当時は最高だったんでしょう。
 その後貸出数の向上が図書館の業績を示す数値から、目的の一つになってしまったのは本末転倒だと思います。「博物館,美術館,体育館,文化ホール」と比べて図書館だけが文化的に保護されるべき特別な場所という認識もかなりどうかと思いますし。

 世間から見ると、働きの悪い役人の税金の無駄遣いはなくせ、というのが共通認識でしょう。ただ、公共予算を司っている為政者側から見ると、利用者の役に立ってるんだか立ってないんだか、無駄なのかそうでないのかはわからないけれど、節約していることが市民に最もわかりやすい予算として、「図書館ほか文化施設の人件費」を選んでいるに過ぎないんじゃないかと思える時があります。
#もちろん文化施設も行政の一員には違いないのだけど、少なくとも予算配分を司ってはいないので…。

 こうした為政者側に図書館が対抗する手段としては、実のところ「貸出冊数」や「来館者数」といった白黒のわかりやすい具体的数値を示すことがメインになってしまうのは致し方ない面もあるのではないかと思うのです。個人的には、そうした数値とともに利用者の立場に立った理念を突きつけるのを理想にしたいところですが、実は最近そういう綺麗な理屈が通用しそうもないターミネーターみたいな為政者の事例を割と間近で見聞きしてしまったので、さて、そういう人に対面したらどう戦ったらいいんだろう?と時々考え込んでしまいます。所詮は自分も準・役人なので、あまりやわらかあたま(笑)なアイディアが出てこないのが辛いところ。そういう方には一言「利用者をなめるなー!」と言ってすっきりしたいけれど、それだけでは何も解決しないですし。
 それでも、とりあえず、役人だろうとそうじゃなかろうと、たいていの人は自分が微力を尽くしている(一部尽くしてない人もいるかも知れないけど)職場が無くなるのは嫌だと思うので、悪あがきだろうと遅きに失したと言われようと何しようと一通り戦うのは職業人として正しい姿だと思うのです。そしてできれば、土俵際で粘りきって豪快な上手投げで逆転勝ち、というのが理想なのですが、甘いですか?

 ところで今回のタイトルの元ネタが分かる方は……いらっしゃらないかも知れませんね。ちなみに図書館とはあまり関係ありません。遠くへ、遠くへと、願った日々。

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