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2006.12.13

モラルの話

 本日あちこちで話題沸騰のニュース。

 図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 これ自体は昔からある問題だし、モラルの低い人の存在も今に始まったことではないです。しかしこの記事に出てくるモラルのかけらもない若い女性の話を読むと、昔はごく普通に家庭と社会で生活しているだけで自然に身についていたものが、意識して身につけよう(つかせよう)としなければつかないような生活習慣になってしまったんだなあ、とつくづく感じ入っております。
 このニュースを見てふと思い出したのですが、10年以上も昔の一時期、PC-9801版の「プリンセスメーカー2」(略称:プリメ)にのめり込んだ時期がありました。プレイしたことのある方はご存じと思いますが、このゲームは養女に習い事やアルバイトを通じて、プリンセスとして嫁がせるのに相応しい「気品」「色気」「知能」「芸術」「体力」「モラル」などの各種能力ポイントを身につけさせなければなりません。このうち「色気」「知能」「芸術」「体力」は比較的容易に身につくのですが、残りの2つ「気品」と「モラル」をアップするのには苦心しました。特にモラルは、教会でのわずかな給金のアルバイト(ほぼボランティアに近い)や、授業料の高い神学の勉強を重ねる以外にほとんど習得手段がなく、しかもモラルを高めすぎるとプリンセスどころかシスターになってしまったりするので、ああでもないこうでもないと試行錯誤した覚えがあります。

 本当は、現代社会で自分以外の人間やその他の生き物と共存するためのモラルについても、「プリメ」のように信仰を通じて学べれば良いのかも知れません。でも現実に生きる人々のモラルは、神仏に仕える道を選んだ聖職者達を除いては、社会の中で人との関わりを持って揉まれる中で、何が良くて何が良くないかを知る機会を得ることにより育てられるのだと思います。
 そう言えば「プリメ」でも、直接のモラルポイント獲得に結びつきこそしませんが、ライバル達との切磋琢磨や武者修行でのお尋ね者との渡り合い、妖精達との交流などが欠かせないエピソードとなっていました。あのエピソードは、人との関わりというのは実に面倒なものだけど、逃げずに向き合いましょう、というメッセージだったに違いない、というのはうがち過ぎでしょうか?そうそう、反抗的になりかけた「娘」に対しては、バカンスなどで時間をかけた親子の交流と適度な説教も有効でしたね。
 ところでうちのプリメの「娘」はプリンセスには何度かなりましたが、とうとう「女王」にはならずじまいでした。どうやらモラルはともかく、気品がかなり不足していたようです……。

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コメント

私ゃこの記事を見て、逆に「なんでそんなことをして良いと思うのか」という方を切り抜いた女性に聞いてみたかったです。
嫌味とか説教とかでなく、どういう価値観を持っていると図書館の本の記事を平気で切り抜くという行動になるのかなと純粋に不思議でした。

ただ、実際にこういう人がいるからニュースになるのではありますが、多くの利用者はモラルが有りますし、こういう行動をとるのはもしかしたら心に病気がある人で、そういう人は「一般」と考えたらいけないのではないかなとも思うわけです。
(学生が切り抜くのはゲーム感覚、主婦は節約の裏技で、ちょっとは悪い事はしていると思っていると思う。)

投稿: あまた | 2006.12.13 09:42

そうですね、記事にあるような論外の非常識者は一つの自治体や学校にそうそうたくさんいるものではないからネタになるのでしょうね……。そう信じたいです。

一番たちが悪いのは、
「自分らが払った税金で買った物を好きにして何が悪い」
とか居直る輩でしょう。
とある2chのまとめサイトでは、
「おまえが切り抜いた本を買い直すことでまた余計に税金がかかるんだ」
とか何とか反論されてましたが(^^)。

投稿: MIZUKI | 2006.12.13 19:05

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