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2008.01.19

郷愁の『アーシアン』(2008.1.20追記)

 『ヤッターマン』の新作アニメのOP・EDだけ(ニコ動で)視聴してげんなりしています。新作版を担当したミュージシャンには恨みも何にもありませんが、音楽からして旧作のあの世界観とは違うものが、新作には求められているんだろうと実感しました。でもオバさんは旧作の山本正之先生歌唱版(同じくニコ動で聴けます)の爽快な疾走感と壮大なバカバカしさについ執着してしまうのです。あと、EDはやっぱり三悪でないと。三悪に、全国の女子高生には見せられない無様さを毎週さらす哀愁は必須だけれど、同情や憐れみを煽るような寂しいEDは要らないです。

 ――さて、もう15年以上も昔に夢中になって読んでいたのに、恐らくは当時の連載誌できちんと完結しなかったという理由から、最終巻が未刊となりそのままになっていた漫画『アーシアン』が、近年完結版としてまず新書判で再版され、更に創美社コミック文庫でも出始めたので、つい1~4巻までまとめ買いしてしまいました。
 前半のストーリーはかなり覚えてましたが、最終話近くのストーリーはほとんど記憶がありません。ただ、文庫4巻は最終話の1本手前で終わっているので、恐らく5巻に最終話の後日譚と番外編(時間軸ではプロローグに該当)が掲載されて完結なのだろう、ということは分かります。

 しかし今になって読んでみると、文庫4巻のラスト4話位でかなり駆け足で強引な展開になっており、細かい設定が破綻している上、絵柄もペンタッチこそ流麗ですが不安定になってしまっています。思えばこの辺から高河ゆんは休載も多くなって、アーシアンの番外編も中断、やがて新書館にも描かなくなり、自分も自然と読まなくなっていったなあ、と思い出しました。同時期に描かれていた『源氏』もフェイドアウトしてしまいましたし。
 自分が高河作品から離れてしまったのは、絵柄が変化して好みではなくなったというのもありますし、元々恋愛至上主義の作品世界も手放しには好きになれなかったというのもあります。これは個人のワガママな好みの問題なので、高河さん自身がどうこうという問題ではありません。
 確かそろそろ文庫5巻が発売された筈。ネット社会の悲しさで、番外編で明かされる登場人物の秘密については既に知ってしまっているのですが、楽しみに読ませていただくことにします。

【2008.1.20追記】
 『アーシアン』の文庫5巻、読みました。最終話の後日譚が載っていましたが、雑誌掲載時に読んだだけなのに意外とコマ割り等覚えていた自分に感心しています。
 前に書いた「プロローグに該当する」話、総司令官ミカエルと双子のルシフェルの物語(秘密の花園5、6)も収録されていました。この話で影艶(主人公の1人)の出生の秘密を匂わすエピソードがあり、副官ラファエルもその事実を知らされているわけですが、後の時代のエピソードにラファエルが秘密に感づく場面があるので矛盾が生じています。高河作品にそういう緻密さはハナから求めてはいませんし、求めてもいけないのだと思いますが、完結編を謳うからにはもうちょっとだけ緻密さを発揮して欲しかったです。とは言え後付け設定も多そうなので、限られたページ数で収拾を付けるのはさぞ大変だっただろうと想像しています。個人的には影艶が託されたのが何故桜侯爵家だったのか知りたかったような気がするのだけれど。
 あと、アーシアンの同人誌発表作品もどうせなら一緒に収録して欲しかったなあ。単に自分が未読ですので。

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コメント

それにしても、あのガンちゃんのやる気のなさ加減と山ちゃんの力のこもったナレーションが、まだちょっとしっくりいかないナ。アイちゃんは、なかなか良いと思いますよ。

実写版の生瀬&コバケンそして深キョンの三人組は、どんな感じになるのやら。

投稿: まる3@山中湖 | 2008.01.21 02:23

貸そか?>同人誌。
4冊しか持ってなくて、「アーシアン」のは1話しか載ってませんが。

投稿: あまた | 2008.01.21 08:04

>まる3さん
新作本編は未見なのですが、ガンちゃんの性格付けが180度変更されていると聞いて、ああ、もうこれは本当に別物なんだな、と思いました。
実写版の深キョンドロンジョ様には納得がいきませんし、ケンドーコバヤシ氏も存じ上げないのですが、生瀬さんは良い役者さんだと思うのでそこだけ少し期待しております。

>あまたさん
お言葉に甘えてしまってもよろしいでしょうか?
何かで上京等されるついでで構いませんので。
タイトルは「かくも長き抱擁」でしたっけ。

投稿: MIZUKI | 2008.01.21 12:48

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