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2008年2月

2008.02.22

蚊帳の外から妄想

 近頃大学図書館界隈では学生による選書ツアー(ブックハンティングというそうです。知らなかった勉強不足者。)なるものが流行っているようです(参考記事:ブックハンティング問題まとめ - 図書館情報学を学ぶ)。
 中学や高校の図書館で図書委員が選書する時のように「委員活動の教育的効果」を言い訳にできるとか、あるいは某図情図書館みたいに司書課程履修中の学生の演習の場としての役割が求められているような場合を除いては、大学図書館という場所に求められている本分ではないのかも知れないけれど、図書館という場に関心を持ってもらえるきっかけぐらいにはなると思うので、別に悪いことではないと思います。大学図書館がコンスタントに買い揃えているべき研究用や授業用の資料を過度に逼迫しない範囲であれば、という限定付きではありますが。

 もし卒業研究・卒業論文が必修になっている学校であれば、どうせ3、4年生になったら嫌でも図書館――自校の図書館には限らないと思いますが――を利用せざるを得ないでしょうし。専門分野の図書や雑誌の充実の有難みが分かるのもその頃(だと思う)ので、それまで図書館に近づきもしないとか、学習室としてしか認識しないとかではちょっと寂しいかな、と思います。

 しかしこういう話を聞くと、違う館種に所属する者としては何となく疎外感があったりするのです。そもそも我が職場の図書館のメインの利用者は大人で、図書館に仕事で使う以外の専門書や研究用の参考図書以外を受け入れるなんてのはほとんど考えられないですし。レファレンス用という名目で専門分野のシリーズ絵本を入れたり、職場関係の歴史上の人物が登場する小説を買うよう手筈を整えたりぐらいのことはあったような気がしますけど、その程度です。
 大体、うちの利用者の皆さんをブックハンティングに連れて行くことを想像しただけで、こめかみが痛くなります。専門分野へのこだわりと貪欲さとワガママさとゾウに踏みにじられても壊れない根性とをたっぷり持ち合わせた人達を、甘い果実の豊かに実った書店という名の畑に解き放つなんて考えただけで……あれ?意外と楽しいかも?絶対「予算が足りない」だの「欲しいのは洋書ばかりなのに普通の書店には品揃えが少ない」だのと言われそうだけど。

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2008.02.14

組織の一員としての図書館員

 本日、某大学図書館の課長級の方の、図書館広報に関する講演を拝聴する機会を得ました。その図書館は、名門大学に属しながらもブランドイメージに依存すること無く、積極的に新規事業に取り組んでいることで定評があります。
 クローズドな場所で行われた講演なので、詳細な内容についてはここでは明らかにしません。ごく一部分だけ言及いたしますと、図書館を広報することは図書館、そしてその所属組織である大学をいかに愛してもらうかということであるというお話がありました。

 今の勤務先では、自分の力不足もあって、一所懸命説明してるのに分かってもらえない、という理不尽で悔しい思いをした経験が何度かあり、組織のためを考えるどころかどちらかと言えば組織を憎むことの方が多かったように思います。ところが今日聴いたお話によれば、組織のトップ(経営者)としての視点が無かったなら、組織の附属施設である図書館を愛してもらうような広報も十分には出来ないし、そもそも広報の対象になるような新事業の立ち上げには必須の、学内のトップや会計部門のゴーサインを得られる説明だって出来はしない、というではありませんか。今の自分を省みて、これじゃいかん、と気づきました。
 自らの仕事にもう少し組織の仕事としての意識(私的には「誇り」とも言う)を持ちつつ、もし自分がトップの立場だったらどう説明されたら納得するか?を常に考えておく必要がありそうです。こうして書いてみると、そんな当然のことも分からなかったのか、と言われそうですが、頭では分かったつもりでも感情が暴走してしまうのが筆者の未熟な所でして、と言い訳させていただきます。

 とは言え、経営者側はかなり無茶を押しつけてくるもので、そこは解決のヒントを得てもそう単純には進まないというのは理解しています。しかもこっちはタヌキと対等に戦えるほど賢い子ギツネではありませんし。まずは心構えから入り、森の仲間の知恵を借りつつ賢い子ギツネになったつもりで行動してみようかと思うのです。もっとも、仕事の上で組織に貢献しつつ必ずしも迎合しない、というのは結構大変そうですけれども。

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