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2008年5月

2008.05.24

TRCとDNP

 友人経由でごく最近知りましたが、TRC((株)図書館流通センター)っていつの間にかDNP(大日本印刷(株))の傘下に入っていたのですね。DNPと言えば印刷だけでなく情報系のアイテム(ICタグ、リライトカード(利用券)等々)や出版も扱うということで、2社の間にまるきり関連性がないわけではないけれど、TRCって勝手に公共性の強い企業というイメージを抱いていたので、大きい営利企業の傘下へ、というのがちょっと意外でした。
 あと、TRCのWebを見ていて、(株)図書館総合研究所のサイトの存在に気づきました。何かと思えば、TRC系列の図書館業務委託や運営の請負会社のことでした。サイトあったんだ、ということよりも、今年5月1日までサイトがなかったというのが不思議です。
 しかし図書館総研の「業務内容」等をつらつら見てますけど、この業務内容でちゃんと儲かっているのか?というのは他人事ながらかなり不安。まあ、TRCが大企業の傘下に入っていることにより、大組織ならではの縛りも生まれるけれど、同時にDNPに長年蓄積された技術や経営のノウハウなんてのも是非やり取りさせてもらわないとね、と、ありきたりですが期待しつつ見守らせていただくことにいたします。

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2008.05.17

図書館目録雑感

 以下、こちらの記事を読ませていただいた、本当に雑然とした感想です。

egamiday3: loser - 負け続ける図書館目録

 この記事を読んで実感したのは、自分はハナから普通の図書館OPACとWebcatとAmazonとOCLC(BLも)を別物として割り切っていて、それぞれの機能に限界があることをあまりにも「当たり前」として受け止めていたということです。
 それどころか、各々に限界を有したそれらのデータベースを併用することにより適切な情報を取り出すこと自体に、図書館員のアイデンティティを見出しているように思います。あと、図書館で遡及入力が間に合わなくてOPACで検索しても出て来ない資料を、図書館に直接電話して問い合わせて「あります」って言われた時には凄く喜んだりして。

 でも、本当はそこに安住して、限界を「当たり前」と納得していてはいけないのでしょう。私はAjaxだのOpenSearchだのFRBRだの、何度説明を読んだり聞いたりしても今ひとつ仕組みについて理解が進まないシステム音痴な人間なのですが、そうしたシステムの限界に納得できなくて「何とかしたい」と思う人間だけが次の世代に進めるんだろう、ということ位は分かります。
 そういう次の世代に進む試みという意味で、APIの公開により様々なデータベースが相互につながることができる可能性を広げた「PORTA」って、かなり画期的だったんではないかと思います。でも動作が重すぎるとか(昨年のスタート時よりはかなり改善されましたが)、既存の図書館書誌をメタデータとして展開するやり方にかなり無理無理感があるとか、その他洩れ聞こえてくる内情なんかを聞いてしまうと、保つのかな、これ?って思ってしまうのもまた事実です。こちらはPORTAのスタート時にかなりわくわくしまくり(当時のブログの記事)、『丸善ライブラリーニュース』の某記事(参照リンク)に引用されてしまったりもしたクチなので、何とか上手いこと長持ちして欲しいと願っておりますが。

 以降は蛇足。大学図書館畑ではないので事情は良く知らないのだけど、GeNiiってその「次の世代」を目指したかったんだろうな、という気がとてもしています。ただ、PORTAみたいな鬼っ子が出現する余地がなかったというだけで。これから鬼っ子が出てくるのかも知れませんが。鬼っ子PORTAが異端で終わるか影響力のある魔王になるかは私には予測の付かない話です。

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2008.05.11

久世番子『番線』

 少し前に購入した、久世番子さんの『番線』をようやく読了しました。番線というのは書店で発注等に使われる「書店の識別コード」の業界用語だそうで、元書店員番子さんらしいネーミングです。「元」と書いたのは、これを書く前にWikipediaで番子さんの項目に当たった所、既に書店員は辞められているという記述があったからです。少し残念ではあるけれど、本業に専念できるのは幸せなことであるとも思います。
 表紙を開いた瞬間、口絵イラストの布団に横たわる番子さんの図のインパクトが強烈でした。きちんと書棚があることを除けば、自分の寝室にそっくりだったからです。読みかけの雑誌、漫画、文庫本、演劇パンフ:-)やらを枕元に貯めこみ、しかもそれらをなかなか片づけられず、ドレッサーの椅子の上にまで積み上がっていっている体たらくなので、家族から「営巣」と呼ばれています。多分、番子さんは「本好き」だけでなく「読書家」でもあると思うのですが、「読書家」にコンプレックスを抱いている人間としては彼女の「本好き」ぶりの方に共感しております。

 一応図書館屋としては、国立国会図書館の前後編ルポを丁寧に読みました。積層書架や火災発生時の消火方法に関する説明を、蔵書保護至上主義という切り口で描いているのが面白いと思いました。確かうちの職場のコンピュータセンターもガス消火だったよな、と思い起こしてみたり。
 あと、蔵書のカバーの脱衣についても触れられてましたが、カバーに奥付が付いている場合は切り抜いて本体に貼り付けるというのは初めて知りました。そう言えば前の職場(うちの職場系列の図書館は大体カバー脱衣後装備方式です)でも同じことをしていたなあ、確か。あ、「爆弾に注意」プレートも笑わしてもらいました(書庫内で出庫にかかる時間を知らせるプレートだそうです)。
 同じ国立国会図書館の修復部門のルポも、自分には縁の薄い分野なので興味深かったです。古文書を「原型を壊さず直すことはもちろん必要があれば元に戻せる方法で補修しています!」に深く頷いたりして。

 この作品における図書館以外にマイツボに入ったキーワード、キーフレーズは、
「もしも私が家を建てたなら(略)壁全面の本棚ぁぁぁ~」
「手動写植機」
「教科書やおい」
「近年のツンデレブームは…文部省の陰謀!!」
「トリックの穴 見つけちゃいました」
「一箱古本市」
あたりでしょうか。

 余談ですが東京創元社の校正課のエピソードである「トリックの穴」の件。仕事関係で学術論文の校正ならやったことがありますけど、その時は用語の統一ぐらいまでなら気づけたものの、流石に実験過程の穴を見つけるレベルには至れなかったです。まあ、それをチェックするために学術論文には査読者というのがいるわけでして。でも見つけられない時は数人がかりでも重大な間違いを見つけられないことというのは本当にあるので、恐ろしいことです。

 『番線』は漫画ですが、本好きさんは結構楽しくいちいち納得しながら読める本かと思います。お勧めです。

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2008.05.04

ICタグ付きポストイット

 連休が始まったというのに見事に風邪を引いてしまいました。風邪薬が手放せない状況であるものの歩けないほどではないので、今日のチケットを既に取ってしまった観劇は出かける予定です。ただ、明日の上京予定はキャンセルするかも知れません。

 さて、筆者はポストイットを使うのがかなり好きです。仕事にももちろん使っていますが、プライベートでも持ち歩き用に表紙の付いたポストイットノートを愛用しています。
 LISNewsの記事(Post-Its + RFID | LISNews)と、その元ネタのEngadgetの記事(MIT reinvents the Post-It note... with Post-It notes - Engadget)によれば、MITで、RFID付きポストイットというのが開発されたそうです。紹介されている映像を見ると、PCに接続された専用パッドの上でRFID付きポストイットにデジタルペンでメモを書き込んで、そのメモ情報をPC側にOCRで読み込んでデータベース化することができるということのようです。また、RFIDなので、当然位置情報も記録できるとか。本のページの間にしおりとしてRFIDポストイットを挟み込むという使い方ができるようです。
 ポストイット貼りっぱなしにしておくことが本の長期保存のために良いとは到底思えないので、あくまで一時的な情報の整理を前提にしたものなのかどうかは分かりませんが、上手に使えば楽しく仕事に活用できそうです。しかし高そうなポストイットだなあ。これじゃ普通のポストイットのように使い捨てできないし、そもそもタグの情報を手軽に消去できる手段がない限りは簡単にその辺に捨てられないじゃないか、とも思ってしまいます。

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2008.05.03

連休前のお食事会

 5月2日、ARGの岡本さんがつくばにご来訪、ということで、仕事を終えた後急遽某中華料理店でのお食事会に出向いてきました。

 参加メンバーは岡本さんの他、はてなIDで言うと、Shizukukunimiyaさん、milkyaさん、神さん(はてなIDなし?)あんそにさん(はてなIDなし)、haruka-izumiさん、min2-flyさん、それから匿名希望の某さん、といった筑波大学の学生・院生さん方がいらしてました。

 皆さん既に主目的である図書館の長時間に渡る見学を終えられた後でした。私はと言えば、会の後半戦からの参加となったこともあって、席に着くや否や食べまくってしまい、確か初対面の方もいらした筈なんですが、ろくに挨拶もせず無礼を働いてしまったような気がします。その節は失礼いたしました>皆さま。

 お食事会では、

  • プロモのためにがまじゃんぱー(参考リンク)のPOPを筑波大附属図書館中に貼りまくってはどうか。
  • がまじゃんぱーの顔ハメを附属図書館前に立ててはどうか。
    (顔ハメ参考リンク:全日本顔ハメ紀行Web版
  • 附属図書館のスタバに筑波大限定メニューが欲しい。
  • 次は秋葉原でオフ会だ。

等々の話題が出ていたかと思います。

 短い時間で、人見知りする質(しかも最近の新入職員減で職場でほとんど若者(特に男子)と喋っていないので、若者慣れしていない(笑))のため、あまり突っ込んだお話等もできずじまいでしたが、楽しい時間を過ごさせていただきました。アキバオフ会……行けることを願っております。

(2008.5.5追記)
 Shizukuメンバーでお食事会に参加されていたのはあんそにさん。神さんは筑波大でのディスカッションのみのご参加でいらしたそうです。大変失礼いたしました。

 なお、当日昼間何が行われていたかについては、以下2つの記事に詳しいレポが掲載されています。

岡本さん来筑&農林水産研究計算センター、農林水産研究情報センター訪問 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか

2008-05-02(Fri): 筑波訪問 - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版

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