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2008.05.17

図書館目録雑感

 以下、こちらの記事を読ませていただいた、本当に雑然とした感想です。

egamiday3: loser - 負け続ける図書館目録

 この記事を読んで実感したのは、自分はハナから普通の図書館OPACとWebcatとAmazonとOCLC(BLも)を別物として割り切っていて、それぞれの機能に限界があることをあまりにも「当たり前」として受け止めていたということです。
 それどころか、各々に限界を有したそれらのデータベースを併用することにより適切な情報を取り出すこと自体に、図書館員のアイデンティティを見出しているように思います。あと、図書館で遡及入力が間に合わなくてOPACで検索しても出て来ない資料を、図書館に直接電話して問い合わせて「あります」って言われた時には凄く喜んだりして。

 でも、本当はそこに安住して、限界を「当たり前」と納得していてはいけないのでしょう。私はAjaxだのOpenSearchだのFRBRだの、何度説明を読んだり聞いたりしても今ひとつ仕組みについて理解が進まないシステム音痴な人間なのですが、そうしたシステムの限界に納得できなくて「何とかしたい」と思う人間だけが次の世代に進めるんだろう、ということ位は分かります。
 そういう次の世代に進む試みという意味で、APIの公開により様々なデータベースが相互につながることができる可能性を広げた「PORTA」って、かなり画期的だったんではないかと思います。でも動作が重すぎるとか(昨年のスタート時よりはかなり改善されましたが)、既存の図書館書誌をメタデータとして展開するやり方にかなり無理無理感があるとか、その他洩れ聞こえてくる内情なんかを聞いてしまうと、保つのかな、これ?って思ってしまうのもまた事実です。こちらはPORTAのスタート時にかなりわくわくしまくり(当時のブログの記事)、『丸善ライブラリーニュース』の某記事(参照リンク)に引用されてしまったりもしたクチなので、何とか上手いこと長持ちして欲しいと願っておりますが。

 以降は蛇足。大学図書館畑ではないので事情は良く知らないのだけど、GeNiiってその「次の世代」を目指したかったんだろうな、という気がとてもしています。ただ、PORTAみたいな鬼っ子が出現する余地がなかったというだけで。これから鬼っ子が出てくるのかも知れませんが。鬼っ子PORTAが異端で終わるか影響力のある魔王になるかは私には予測の付かない話です。

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