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2008年12月

2008.12.31

図書館総合展レポート(ARGカフェ/フェスト編)

 大変ご無沙汰しております。
 今年の図書館総合展終了から既に1ヶ月が経過してしまいました。これを少しでも書かないと年越せない気がしたので、ごく簡単ですが思い出しレポートです。

 11月28日、図書館総合展のタイアップ企画(とでも言うんでしょうか、あれは)「第2回ARGカフェ/ARGフェスト」に参加してきました。
 イベントの主催者でいらっしゃる、メールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集長の岡本さんの、
「自分はあくまで場を提供するだけ。皆さんで交流して、出会って、別の場所で花開いて欲しい。30分ぐらいの議論で話が深まるわけがない。第2部のARGフェストで登壇者と話を深めていただきたい」
という開会のご挨拶の後、色々な立場に立つ12名の方の自己紹介&ミニ発表が各5分間ずつ展開されました。
 個人的に印象に残ったのは、ピッツバーグ大学付属図書館のグッド和代さんの発表。ピッツバーグ大で日本からの依頼を受け付けてるなんて存じませんでした。日本にない資料を入手するためなら、リクエストフォームぐらいは頑張ってきちんと書きますよ、と思います。
 あと、和光大学の小澤かおるさんの「セクシャル・マイノリティ(性的少数者)」に関する発表の、
「図書館でこの種の問題に関する本を手に取ることに当事者は抵抗感を覚える。そうした当事者達への情報の提供保障が必要」
という話に目から鱗でした。こうした問題への取り組みは図書館の予算獲得に直結するようなものではないとしても、図書館の社会的存在意義を高めるには必要であると考えます。
 それから、慶應大学の原田隆史先生によるNext-Lの紹介はいつもながらハイテンションかつアクティブかつパワフルで、圧倒されっぱなしでした。
 12名の発表終了後は質疑応答が30分ぐらいありましたが、職場からトラブル対応の電話がかかってきたため、その場にはいられず残念。その分、第2部では大いに楽しませてもらいました。日頃知らない人と話すのは苦手なのですが、出会う人出会う人と次々に名刺交換してお話しさせていただくのは意外にもかなり愉快で楽しかったです。というか、ほかの図書館系の集まりだと、
「自分は専門図書館の人間だから大学図書館の仲間にも入れないけど、企業の1パーソンライブラリの仲間ともちょっと違う立場だし、人に語れるようなインパクトのある仕事もしていないし……。」
とちょっと気持ちが引っ込んでしまうことが多いのですが、これだけ参加者同士の立場がかけ離れていれば、何も怖い物なんかないや、と開き直ってお話しできたような気がします。
 それと、第1部の終了後に自分のブログの読者さんとお会いできたのもびっくりです。おずおずとここのブログの名前を伝えたら「読んでますよ!」と言われて動揺し、ただお礼を申し上げるほかございませんでした。いや、「日々記」違いだったらどうしよう、と未だに思っていたりするのですが(^_^;;)。最近趣味の方にはまっていてこっちの更新が少なくてどうも申し訳ございません。

 ARGカフェ。次の開催があれば、そしてスケジュールさえ合えば、ぜひまた参加させていただきたい集まりです。主催者さま、参加者の皆さま、書くのが大変遅くなりましたが本当にありがとうございました。

 今回久々のブログ更新であると同時に、今年最後の更新となります。皆さま良いお年をお迎えください。

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2008.12.03

図書館総合展レポート(フォーラム聴講編)(2008.12.4加筆)

 元来筆が遅い上、図書館総合展終了直後の貴重な土日をまるまる趣味の観劇に費やすという、人間的にも金銭的にも不埒な真似をしてしまいました。というわけで、レポを平日夜に書いているありさまでして、筆がなかなか進みません。ようやく「フォーラム聴講編」突入です。

 11月28日の第10回図書館総合展。午後一で開催されたフォーラム「図書館とライブラリアンを元気に変える!-その活性化戦略の裏側―」を聴講してまいりました。

 講師は以下のお二人でした。

 石黒敦子氏(慶應義塾大学 三田メディアセンター事務長)
 茂出木理子氏(お茶の水女子大学 図書・情報チームリーダー)

 石黒さんのお話は、図書館は学内で理解されているか?図書館を「大学の心臓」と思っているのは図書館員だけではないか?図書館員として客観的にも理解を進めていくことが大事である、という発言から始まりました。

 繰り返し強調されていたのは図書館広報の必要性について。Googleブック検索との連携発表においては、図書館系以外の雑誌等の媒体にも積極的に報せることを心がけたそうです。
 また、慶應の「デジタルで読む福澤諭吉」は2007年度の私立大学図書館協会賞を受賞していますが、何と応募を決めたのはエントリー期限の3日前だったというから驚き。
 応募に当たって、当初はトップページに載っていた図書館長の挨拶文を第2階層ページに移すとか、ページの顔となる福澤先生の写真は、若かりし日倫敦に赴いた際に撮影された得意満面のポートレイトを掲載する等、細かな工夫を凝らしたのが功を奏したようです。ページの最終的な完成形ができたのは、協会賞の授賞式直前だったとか。

 あと、ご自身の経験を踏まえて、図書館にはもちろん専門家も必要だけど、図書館の外に出る人事もまた有効である、ということも語られていました。ただし、図書館にカムバックすること前提。
 こちらのブログには書いていませんでしたが、先日参加した「INFOPRO2008」のディスカッションでも同じ問題が取り上げられていました。せっかく図書館で育てた優秀な人材を社内の別部署に持って行かれるのは辛かったけど、本人と会社のためになるなら……と泣く泣く手放したという話者(企業図書館の実務責任者)に向けて、会場から「それは手放すべきでなかった」との声が上がり、これに対して話者が将来図書館に戻してもらえるなら、という条件で承諾した、という返答をされていました。

 続いて茂出木さんご登場。茂出木さんのお話は以前に一度、職場主催の講演会で拝聴したことがありまして、その「図書館員にはめったにいなさそうな」イケイケかつ有言実行なキャラクターに惹かれたものです。
 今回のテーマソングは「赤鼻のトナカイ」(略:赤トナ)。ついに茂出木さんは歌う図書館員としてもデビューしてしまわれました(驚愕)。キーポイントは「(赤トナは)職場で泣くな。泣くぐらいなら怒れ」「新しい上司となったサンタクロースは赤トナを褒めてお仕事してもらう」「褒めたのは赤トナだけではない」「赤トナのおかげでソリのライトが要らなくなった分、トナカイ手当を要求」でしょうか。

 この赤トナについては後半の主催者(紀伊國屋)とのフリートークでもネタにされていました。赤トナを虐めていた側で、新上司の方針に反発するトナカイがいたらどうする?という質問に対し、

 石黒さん :意見の異なる者もまた仲間。違う意見があってこそ仕事が活性化される。
 茂出木さん:働いて結果を出すことで、そんなことはどうでも良くなってもらう。

(2008.12.4)
 お二人の発言内容が逆になっておりました。以下、お詫びして訂正するとともに加筆いたします。

 石黒さん:(相手の力量を見ながら)仕事を任せる。働いて結果を出すことで、そんなことはどうでも良くなってもらう。ライバル意識を持たせて、イジメをバカバカしいと思わせる。
 茂出木さん :意見の異なる者もまた仲間。シニカルな目を持つメンバーも必要。敵役も含めてチーム力。違う意見があってこそ仕事が活性化される。では、紀伊國屋さんはどうされていますか?(と司会の紀伊國屋の方に逆質問)
 司会:個人的にはその人に「当事者」「共犯者」になってもらうことが大事だと思う。
 石黒さん:多様性の中で人は成長する。批判もまた真実である。色々な人がぶつかり合いそうしたことを見出せるようになることが重要。

と、それぞれ毛色は異なりますが、良い仕事をすることで部下も前向きになれる筈、という方向性を共通して示されていたのが印象的でした。

 全体に、「ポジティブかつ有能なお二方だからこそ実行できる(できた)」という面ももちろん多々ありますが、まさに表題のとおり、楽しく聞けて元気の湧いてくるフォーラムでした。
 なお、実は今日、当日のメモを職場に置いてきてしまいまして、記憶のみで書いていますので、お二人のご発言が実際のニュアンスと違ってしまっている可能性がありますことをご了承ください。

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2008.12.01

図書館総合展レポート(展示編)

 最終日の11月28日のみでしたが、パシフィコ横浜で開催された第10回図書館総合展に行ってきました。

 現地着は10:30過ぎ。午後は全部フォーラム聴講に費やされるため、駆け足で展示を回ることに。頑張りましたがおつき合いのある書店さんのブースに顔を出したり、友人と会って「キャー、元気ー!?」となってみたり(笑)してたもので、企業ブースは半分も回れておりません。
 でも佐々木マキ原画展は見て、見事に釣られて村上春樹文庫本をお買いあげしてしまいました(ちょっと負けた気分)。
 あと、ポスターセッションもじっくりチェック。学術ものと図書館活動の広報ものがほとんどでしたが、あれを一緒くたにして評価するのはちょっとしんどいと思いました
 印象に残ったのは国立国会図書館(NDL)の調査活動の報告と、愛知大学の学生の児童図書館調査の報告辺りでしょうか。NDLのは「きちんと年間の活動として人を集めて調査に取り組んでいる」という事実を一般の人が見ても理解しやすくまとめてました。愛知大学のは多少分かりづらい点もありましたが、一所懸命調べたことを評価したいです。
 図書館広報系のポスターは見た目綺麗過ぎるものが多く、却って違和感あり。学内向けパンフをそのままコピーして貼られても困ると申しましょうか。でも鎌倉市図書館のポスターは古き良き観光案内な作りで割と良かったように思います。
 あと、今年は会場中央の飲食スペースで、お弁当が売っていました。いつもはサンドウィッチとドリンクとドーナツ位しか置いていないのに。10周年記念ということで、来場者増を見越しての対応でしょうか。接客に追われて外に食事に出る余裕のない出展者の皆さんには比較的好評だったようです。
 この後は、総合展公式フォーラム1つと公認イベント1つに参加。これらについては追ってレポします。

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