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2021.10.02

かえるのピクルス期待の新鋭、りぶちゃんに訊く! 本とか図書館のこととか。

わが家の住人は人間よりもぬいぐるみの方がたくさんいます。20年来のメンバーで多数派の「おかいものクマ」たちのほか、ここ8年ほどは「かえるのピクルス」たちがかなり増えつつつあります。

さて最近、かえるのピクルスコミュニティに新しい仲間がふえました。

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常に何かの本らしきものを手にしている新鋭の名前は「りぶ」ちゃん。当家住人には珍しく色々な本を乱読している様子。

そんな新鋭に、本や図書館に関する話を訊いてみました。

 

——いつも、本を手に持っていますね?

 本はしょっちゅう何か読んでます。手に持っているこれは人間の皆さんで言うところの電子ペーパー。雑誌、小説、漫画、事典類……結構色んなジャンルの資料を瞬時に手元に呼び出せるから便利ですよ。

 

——紙の本だけでなく色々読めるなんてすごいですね。

 ええ。私はその時に興味のあるものをジャンルを問わず乱読したい方なので助かってます。何か調べたい時も、これひとつでできるのはありがたいです。

 

——最近読んだ本で面白かったものはありますか?

 漫画ですが最近まで無料公開していた『ゴールデンカムイ』。シリアスもワクワクもギャグもいっぱい詰まっていて楽しかったです。でもかえるが一緒に旅したら食べられちゃいそう(笑)。私たちはぬいぐるみのかえるだから食べられないけど。

 

——なるほど。ちなみに、図書館に興味はあったりしますか? わが家では町の図書館にはちょっと遠いのであまり行かないのですが。

 図書館も気になってます。行ったことはありませんが、バランス良く色々なジャンルの本が置いてあると聞いています。一度見てみたいのでぜひ連れていってください。

 

——図書館には、ぬいぐるみおとまり会をやっている所もあります。わが家には小さい子がいないので参加できませんが、おはなしを聞いたり、図書館の中を探検できたりするそうですよ。

 その会の話はぬいぐるみネットワークで聞いたことがあります。その会に参加する機会はなさそうですが、少し興味はあります。入れてもらえるのがわかりませんが、一度書庫に入ってみたいです。でも写真撮影もあるからあまり好き勝手にはできなさそう(笑)。

 

——そのおとまり会ですが、ぬいぐるみの皆さんの間での評判はどうなんでしょう?

 それぞれみたいですね。全てのぬい仲間とそのパートナーが図書館とかイベントとか、あとぬいぐるみがパートナーと離れて泊まることとかが好きなわけじゃないから強制すべきじゃないと思います。

 少なくともぬいぐるみ本人とパートナーのどちらかが図書館、本、おはなし会、探検、おとまりのどれかに興味がないと無理やり参加させられてもイベントを楽しめなくて残念な思いをしそう。あ、私はしっかり楽しめる自信がありますよ!

 

——ぬいぐるみの方に一度伺いたかったのですが、あのイベントは借りる本はぬいぐるみが選ぶことになっています。でも実際は……。(言いよどむ)

 借りる本はぬいぐるみが選んだ設定になっていますが、実際には私たちはパートナーや家族以外の人間に正しく意志を伝えるのは難しいので、司書さんが選んでくれるらしいと、図書館の子供コーナーにいる仲間から聞いています。

 (少しうつむいて)代わりに子供たちに貸す本を選ぶ司書さんは、“ぬいぐるみが選んでます”って設定をどう思ってるのかな。お仕事で子供たちに本を選んでるのは自分なのに。そう考えるとちょっと申し訳ないかも。

 

——本を受け取った子供たちが、その本をちゃんと楽しく読めているのかは、気になるところです。

 本当のことをわかってる子供もいるでしょう。冷めた目で見る子。罪悪感を覚える子。楽しんでるふりをする子。割り切って設定を楽しめる子。色んな子がいると思います。

 でも、誰が選んだかはともかく、せっかく借りた本なのだから子供たちが少しでも楽しく読んでくれて、その本と出会えて良かった、と思ってもらえたらいいですよね。

 

——最後になりますが、ぬいぐるみと、図書館や人間とのこれからの関係についてどう思いますか?

 ぬいぐるみは、人間の気まぐれや思いつきで行動を左右されることもたくさんあります。でも逆に図書館に限らず、ぬいぐるみだからこそ人間とともに行ける素敵な場所や面白い世界もたくさんあると信じています。

 だけど人間の子供はぬいぐるみとは違うから、大人はあまり自分の都合で振り回さないで、ちゃんと目を見て子供のお話を聞いた方が良いと思います。そうしないと大人の自己満足で終わってしまうから。

 

——ありがとうございます。ぬいぐるみの皆さんにたくさんの幸せがありますように。コロナが落ち着いたら色々な所に一緒に行きましょうね!

 はい、ぜひともよろしくお願いします。

2020.08.10

砂浜図書館に行ってきました

コロナ禍により今年は海水浴場としての開放を断念した大洗サンビーチ(茨城県大洗町)にて、8月1日から「砂浜図書館」が開設されています。

開設日時は2020年8月1日(土)から8月23日(日)の各日15~18時(天候などにより中止の場合あり)。

ニュース記事や砂浜図書館のFacebookによれば、大洗観光協会の若手メンバー中心のチームが「ビーチの新しい活用法」をテーマとして企画した催しとのことです。

実は先週も県央に別件で出向いたついでに大洗にも立ち寄っていたのですが、この「図書館」の存在を知ったのは残念ながら帰宅直後でした。というわけで、8月8日に大洗を再訪し、リベンジと相成った次第です。

「砂浜図書館」の利用受付窓口は、サンビーチの緊急避難施設の1階に設けられています。開場時刻の15時少し前に出向くと、既に数組の受付が済んでおり、我々一行の前にも2、3組がソーシャル・ディスタンスを保ちながら順番を待っていました。
受付で来館者の氏名、住所(同行家族は氏名のみ)をGoogleフォームで登録し、いばらきアマビエちゃんへの登録が完了すると、ターフ席とパラソル席(いずれも椅子は2つ)のどちらかの座席を選べます。我々一行はターフ席を選びました。席番のアルファベットが記入されたランタン(中身はドライフラワー)を受け取り、手指をアルコール消毒した段階で、書架のエリアに進むことができます。書架から読みたい本を選び、冊数を受付に申告すると、本を運ぶ用の網状のバッグを借りられる流れです(マイバッグがあればそれを使用しても良いようでした)。

蔵書は茨城県立図書館のリサイクル本が活用されています。駅の図書コーナーのような感じで、分類による排架はなされていませんが、類似傾向の本はざっくりとまとめられている印象でした。料理本のように時間をかけずに読める図書も置いてはありますが、ミステリやノンフィクションなどじっくりと読む系のものが意外と多いです。
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個人差はありますが、じっくり系図書は1日の開館時間内(15時から18時の3時間)で読み切るのは難しいので、ラノベやショートショート、エッセイ集、漫画など、もう少しライトな読み物の冊数もあるとありがたいと思いました。しかし、もしかしたら近隣の方が何日か通って読む、という使い方もあるのかも知れません。それより何より、後述のとおりとても素敵な時間を過ごすことができましたので、これ以上の贅沢はないと思っています。結局2冊持ち込みましたが、遅読ゆえに薄めのエッセイを1冊読了するのがやっとでした……。
なお持ち込みも可能だったらしいと後から耳にしました。もし来年も開催されたならですが、お気に入りの本でも持ち込もうかな。

受付でアイスコーヒーのボトルを購入してから海岸に出ると、図書館エリアの入口に“Welcome Beach Library”と記された門のモニュメントと、その奥には洋書のモックが飾られた低書架のモニュメントが設置されています。所謂「インスタ映え」スポットとして設置されたものと思われ、我々も含め何人もの方が記念撮影していました。
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ターフ席には普通のキャンプチェア2脚のほかに小さなテーブルが置かれていて、座席リザーブのランタンと2人分の本とドリンクを置いてちょうど良い程度のスペースです。
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実は砂浜だと砂ぼこりと日焼けで大変なことになるのでは? という懸念も多少ありましたが、当日は気温が20℃台後半とさほど高くなく、また風も強くなかったこともあり、ターフ席ではほど良い潮風に吹かれながら2時間半読書に没頭。とても快適に過ごすことができました。
ただ、17時を過ぎるとさすがに海からの風がひんやりしてきてちょっと寒さがありました。また、風の弱い日でターフに守られていたとは言え、海辺である以上は若干の砂や陽射しは避けられませんので、何か薄手の羽織るものを持っていけば良かったです。

退場時にアンケートへの協力依頼がありましたので、費用負担について触れた設問に「ワンドリンク500円でも良い」と回答いたしました。
今回はあくまでコロナ禍でサンビーチが海水浴場として利用できないことを受けての暫定企画ということですが、ここ7、8年の間に大洗には海水浴以外の楽しみもたくさんあることがせっかく分かってきた所でもありますし(ガルパンは地元イベント的なものへの参加経験は全くないものの、アニメは全部見ていますし、年数回は大洗に遊びに来ています)、もしコロナが収束しても何らかの形でぜひ続けていただきたい、と思っています。もちろん地元にはささやかながらきちんとお金を落として行きますので!

 

2019.06.09

映画『ニューヨーク公共図書館 : エクス・リブリス』感想(2019.6.1 10:15鑑賞)

皆さまこんにちは。
こちらでは2017年11月以来の投稿になります。
前回の投稿から1年半の間に職場異動で再び図書館と縁が切れてしまうなどの細かい変化はありましたが、その辺の話は横に置いてひとまず本題にまいります。

はじめに、当方は国内外の図書館業界のリアルな情勢とか統計データとかに関する知識は皆無ですし、故に日米図書館事情の比較なんてことはできません。また、残念ながらニューヨーク公共図書館(以下、「NYPL」)を実際に訪れたこともなく、多少『未来をつくる図書館 : ニューヨークからの報告』を読みかじった程度(はっ、完読していなかったかも?)に過ぎません。このような立ち位置ですので、以下は「批評」ではなくあくまで「感想」の範疇にとどまることをお断りしておきます。

2019年6月1日に神田神保町の岩波ホールにて、フレデリック・ワイズマン監督の『ニューヨーク公共図書館 : エクス・リブリス』を観てまいりました。

上映時間3時間25分(休憩含む)。ちょっとしたミュージカル観劇より長いです。

最初休憩時間10分、と告げられており、おいおい、この女子トイレの行列では間に合わないだろう? と心配していましたが、しっかり全員が用を足せていたように思うので、恐らく休憩時間に運営側の微調整が入ったものと推測しています。

閑話休題。肝心の映画の感想ですが、人物紹介等も特になく、図書館(併設施設や分館を含む)やその周辺における各種活動について撮影した実録映像を、何らかの一本貫く姿勢を芯にした一つの流れのシークエンスとして、ノーナレーションでひたすら鑑賞者に提示していく形式のものでしたので、一つ一つの場面を理解するために頭を回転させ続けるのが割と大変でした。
ちなみに上映館にて購入したパンフレットには映画に登場する場面や人物の簡単な解説が載っていました。もちろん映画館内で開きながら映画を観るわけにはいきませんが、これがあるのとないのとでは鑑賞後の振り返りがずいぶん違うと思いますので、これからご覧になる方は是非購入されることをお勧めします。

また、NYPLと言えばあのくまのプーさんのオリジナルのぬいぐるみの子たちが常駐している児童室が著名ですが、本編には数学やロボットプログラミングなど子供たちを対象にしたいくつかの活動は登場するものの、プーさんたちが登場することはありません。これはこの映画がNYPLという施設の物語ではなく、あくまでNYPLという媒体を通じて繋がる人と人との物語であることの表れであると思います。

鑑賞後に真っ先に考えたのは、この映画に登場するような、読書会など本に関わる活動や、学習ワークショップ、講演会、音楽会などの社会教育活動のみならず、低所得者へのモバイルWi-Fiルータ貸与のように社会福祉に関わる活動や、就活支援、起業支援などの活動について、NYPLにおいては「図書館の活動」として当然のものと認められていますが、日本の公共図書館で同じような活動を同じような形で実践するにはやはり壁がありそうだ、ということです。日本の貧困や就労の問題も昨今早急に解決すべき深刻な社会問題として報道されているところではありますが、アメリカのそうした問題は、働く上での学歴や職種による分業や給与体系上の区別が制度上日本よりもきっぱりしている一方で、長年に渡り深い根を下ろし続けている人種差別、移民問題も影を落としているので、単純に「アメリカではこうだから、日本でも」と言えるものでもありません。

とは言え、日本でも図書館でのビジネス支援や、オガールプロジェクトのように地域の図書館を中核施設として位置付けた公民連携まちづくりなど、これまで図書館に期待されてきた、資料提供・保存・調査、読書普及などの知の拠点としての役割をしっかり果たしつつ、従来の図書館の範疇に留まらない人と人とを繋ぐ取り組みがなされています。問題は日本全国でそうした取り組みがまだまだ「当たり前」になっていない点にありますが、決して破れない壁ではないとも考えています。

そのように考える他方で、映画の中で何度か取り上げられていたNYPLの幹部会議の風景において、電子書籍の提供、ベストセラー図書の購入、ホームレス利用者への対応などの課題について協議されているのを見て、「なあんだ、こういう所は日本と同じなのか」と思わず苦笑していました。

あるコミュニティに属する人のひとりひとりが精神的にも知的にも経済的にも自立し、生まれ持った権利と尊厳とを持って生きていくために、そのコミュニティの図書館はいかにしてコミュニティの人々を支援する役割を果たすことができるか?
この映画における各シーンは、いずれもそうした図書館の役割についての示唆に富むものばかりであるという印象を受けました。

個人的に特に印象に残った場面と台詞は、次の2つです。

「『やるべきこと』と『やりたいこと』を一致させる必要がある」
(NYPLの幹部会議における、ニューヨーク市及びスポンサー(NYPLは「公立」ではなく運営主体は非営利組織です)からの予算獲得に関する館長の発言より)

「しかし、黒人文化研究図書館がこの地域にはある。あなたもお子さんも一生通うことができる。」(故にたとえ教科書が偏向していたとしても図書館で正しい歴史を知ることができる。)
(NYPLのハーレム地区の分館で開催された利用者との意見交換会において、子育て中のアフリカ系女性が『某社の教科書は黒人奴隷の歴史について歪めた書き方をしている』と憤り訴えた際の、黒人文化研究図書館長の発言より)

世界からの高評価に決して甘えることなく、また、アメリカという多民族、民主主義の国家において揺らぐこともない、確固たる方針を持って運営されるNYPLの秘訣を、これらの場面に垣間見たように思います。

以上、映画の感想でした。
7月5日まで岩波ホールにて上映され、その後順次全国の映画館にて公開予定とのことです。(映画公式サイトの劇場情報
図書館、特に公共図書館の活動と社会に果たす役割について関心のある方は、一度、あるいはそれ以上、ご覧になることをお勧めします。

2017.11.29

小山市立中央図書館農業支援サービス事業10周年記念シンポジウム参加レポート

2017年11月23日(木曜日・祝日)、小山市立中央図書館農業支援サービス事業10周年記念シンポジウム「おやまがもっと好きになる!~図書館で語る地域の未来~」に参加してまいりました。

シンポジウムの開催案内ページ

このイベントのことは当日まで知らず、同行者に教えられて「これは面白いかも」と急遽出向いたのですが、事前の想定以上に興味をそそられる内容でした。

小山市の農産物がほかの地域と比べて特に頭一つ出ているなどの「売り」があるかと言えば、失礼ながらそうでもないと思うのです。

結城紬は確かに名産ですし、市内に「桑」「絹」という地名があることからも、養蚕が盛んであることが分かります。一方、名前からすると隣の結城市(友好都市でもある)のイメージが強いです。

ほかの名産品であるかんぴょう、ハトムギ、酪農も、言ってはなんですが、外から見ると決して華やかな生産物とは思えません。

ところが。そこで「6次化産業」というキーワードが意味を持つものとなります。

今回登壇された皆様のお話を伺って、6次化産業への取り組みというのは、一見周囲に当たり前にごろごろ転がっている、取るに足らないように見えるもの(農産物)に隠れた価値を見出し、変身あるいは窯変させて(加工して)世間に売り込むプロデューサーというか錬金術師みたいなものだと改めて思った次第です。

それから特筆すべきは、図書館の自治体行政施策への食い込み方です。

シンポジウムには実際に6次化産業で起業された洋菓子店にジェラート店、そしてかんぴょうの実(夕顔の実)のスピーカーを開発したスピーカー工房の方々が登壇されていましたが、図書館での起業相談会でインスピレーションを得て起業に繋がった方、あるいは図書館での展示が製品の売り込みに繋がった方など、いずれも図書館をハブとして次の展開に結びついた経験を自然に口にされていました。
もちろんシンポジウムという場で紹介されるのは成功事例であるという条件こそありますが、当日ご挨拶もされていた市長さんのツイートにもあるとおり、自治体の中で図書館が農業振興という役割を果たす「場」としてしっかりと根付いているという印象を抱きました。

「ビジネス支援図書館」という活動が行われるようになって久しいですが、実のところ自分には意外と保守的な面もありまして、ビジネス支援サービスは、いわゆるレファレンスサービスともレフェラルサービスとも異なる、既存の「司書さん」では太刀打ちできない地平にあり、「別にそれ、図書館じゃなくても良いよね」という思いをほんの僅かながら抱いておりました。
しかし、今回のシンポジウムを拝聴して思ったのは、どのような形であれ、図書館が「そこに行けば何かヒントが見つかるかも知れない場所」あるいは「何か違う世界への道が開けるかも知れない場所」として、住民に認知されるのはとても大事であるに違いない、ということでした。そこが図書館であるからと言って、「ヒント」や「新しい世界」が別に本にまつわるものでないといけない、という話は全くないと思います。

これは確かに、ALA年次総会のポスターセッションでプレゼンされるだけの価値のある図書館活動である、と改めて我が意を得たり、な思いを抱いた次第です(小山市立中央図書館のウェブサイトで紹介された現地の様子)。
なお、無論、ストーリー仕立てで楽しく説明したポスターの質の高さがあってのことでもあります。

ちなみに中央図書館内の農業支援図書コーナーや、農産物展示コーナーも、質、量ともにたっぷりと充実していました。
写真は、腰痛のあまり館内での撮影許可手続きをサボってしまったので、残念ながらありません(すみません)。
気になる方は是非直接足をお運びください、ということでひとつよろしくです。

2017.11.26

ここ2年、何してた?

こんにちは。ご無沙汰しております。
こちらのブログについて、2015年11月に海老名市立図書館を訪問して以降、約2年の間更新を中断していました。

この2年間の出来事をかいつまんで記しておきますと、昨年前半はちょっとした、化学療法が必要な病気(早期)に見舞われて、試験開腹を含めて2回の手術を受ける羽目に陥っていました。
昨年梅雨時期に化学療法を受け始めたのですが、それと前後して手術の後遺症で左下肢静脈に血栓ができ、緊急に3回目の入院。
退院してからは左下肢の重だるさや、化学療法の副作用の足先の痺れ、脱毛なども発生しましたが、その合間に仕事に復帰したり、趣味の観劇生活を再開したりしていました。

2017年に入ってからは、プライベートで自分の不甲斐なさに起因するトラブルを起こしてしまったり(一応収束済み)、手術後の身体の変化の影響でなかなか思い通りに戻らない体調に焦れつつも、どうにかこうにか生きています。

そのような最中、9月上旬にはCode4Lib JAPAN 2017カンファレンス in 熊本へのスタッフ参加を実現しました(2年ぶりの復帰!)。
11月上旬には、図書館総合展(会場:パシフィコ横浜)行きを敢行。半日休暇での、体調を見ながらの100%物見遊山な参加でしたが、短いながらもとても楽しい時間を過ごすことができました。

そして、2017年11月下旬現在は……何と慢性腰痛に悩まされる日々を送っております😥
かなり以前から脊柱管狭窄症の疑いは指摘されていましたが、ごく最近、軽度の脊柱管狭窄症と改めて診断され、鎮痛剤で様子見状態を継続中です。薬に頼らなければちょっとした距離を歩くこともままならないので、そろそろ東洋医学に頼ろうかと目論んでいるところです。

そんなわけで、現状の体調はあまり上々とは言えない状況です。
ただ、そのような最中でも昨秋大部分が抜け落ちた頭髪は、1年経ちショートボブの長さまで復活。
また、脚の重だるさや痺れは腰痛に気を取られてほとんど気にならなくなっています。
万全でない代わりに、たとえ底辺であっても日々仕事もしながら悲喜こもごもの暮らしを営めているのは、きっと良いことなのだと思います。

なお、その仕事は、昨年から職場異動になり、研究支援関係の事務仕事を主業務とし、その合間に少しだけ職場内の図書館の仕事を見る日々を送っております。
図書館は立場や組織の体制上、私は若干の伝票を切る以外にはほとんど権限らしいものを有してはいないのですが、幸いにも優秀なスタッフが切り盛りしてくれているのでありがたい限りです。

以上、この2年間の経過と近況のご報告でした。
何だか全般にあまりめでたいことに乏しい2年間でしたので、これから少しでもめでたいことが起きてくれれば、否、めでたいことに繋がるよう少しでも徳を積み重ねられれば、と考えている日々なのです。

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