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2004.03.25

【参考調査メモ】VE方式とは何か?(2004.3.24)

 昨夜は強烈な睡魔に襲われてあまり内容のないBlogでしたが、ひとつ覚え書きしておきたい調査結果を思い出したのでメモしておきます。
 昨日職場のとある方から「VE方式とはどのようなものか?また、“VE”を適切に和訳した語はないか?」という質問が来たので、図書館の何名かで調査しました。
 「VE方式」が何であるかについては、国土交通省の用語解説ページに掲載されていました。以下引用。
 「VEは、Value Engineeringの略。目的物の機能を低下させずにコストを低減する、又は同等のコストで機能を向上させるための技術である。建設工事におけるVEは、実施する段階に応じて、設計VE、入札時VE及び契約後VEに分類できる。」
 また、東京都財務局のWebページ「コスト管理と建物保全」に掲載されている「VEの推進」という説明文(PDF)には、もう少し詳しい記述が掲載されていました。
 「VEとは、Value Engineering(価値工学)の略語で、目的物の機能を低下させずにコストを縮減する、又は同等のコストで機能を向上させるための技術をいいます。通常、建設分野でのVEは、計画・設計内容と同等以上の機能や品質を確保しつつ、工事費の縮減を可能にする改善提案をいいます。一般的に公共建築工事におけるVEには、実施する段階により、設計VE、入札時VE、契約後VEがあります。」
 この説明文には、「設計VE」「入札時VE」「契約後VE」についての用語解説も載っておりかなり便利と感じました。

 一方、「VE方式」の適切な訳語を見つけることはできませんでした。
 入札時VEについては、兵庫県のhttp://web.pref.hyogo.jp/gijyutsukikaku/ve/p-250.pdf(PDFファイル)に、「入札時VE(総合評価落札方式)」という用例が見つかりましたが、それ以外に訳語らしきものは見当たりませんでした。
 今回、図書館に適切な冊子体ツールが所蔵されていなかったためにWeb(Google)での検索が主となり、また、依頼者がWebの結果で納得されたことからひとまず調査は終了しましたが、どなたか解答の掲載されたツールをご存じの方はご教示ください。

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図書館」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

私は建築意匠設計の仕事をしております。

「VE方式」実務レベルではVEとしか言わないので、訳語は聞いたこと有りませんでしたね~「価値工学」では少し捉え方が違ってくるかもしれません。

少し調べてみたのですが、
http://www.watanabegumi.co.jp/pavements/knowledges/ccontr.html#ve
に書いてあった「提案報奨制度」は随分良い感じかと思います、「提案」の文字は必要かと思いますが、「VE提案」と言われる言葉もあるので難しいところです。

実際には予算減額案の事を指しますから、「代替提案」や「設計改善」「性能評価」等々意味としては色々有ると思うので、訳する目的によって使い分けられると思います。

ついでに色々調べていたら良さそうなサイトが有ったので記載しておきます。
社団法人日本バリュ-・エンジニアリング協会
http://www2.sjve.org/sjve.org/
VEの用語集
http://www.meihoku-sg.co.jp/ve-Glossary.htm
仙台市発注工事におけるVE方式試行要綱
http://www.city.sendai.jp/toshi/gijutsu/youko/veyoukou.html
ここは土木のVEを解説していますが、非常に良くまとまっていると思います。
http://www.pacific.co.jp/voice/index.jsp?page=004

公共工事には最近VEは付き物で、民間でも広く扱われる様になってきました、公共工事等は設計を完了し積算により工事費が算出された時点でVE案を数案作り、工法・仕様等比較検討しながら最終工事費(予算)を出していきます、民間等では、現場において設計変更をせず工法仕様等を検討し減額していったりします。

基本的に建築は各技術者の経験及び知識によって使われる技術が違うので、現場によって千差万別色々なやり方があります、VEで広く専門知識を持ち寄り検討する事で、経費節約に繋がる事はあると思いますが、未熟な技術者・浅はかな考えで行なう事は同時に危険が付き物ですので、慎重な対応は必要になってくると思います。

はじめまして、木風様。
このたびは有用な情報をお寄せいただきありがとうございました。
まさか本職の方からコメントをいただけるとは思いも寄りませんでした。

VEと一口で言っても幅広い意味を含んでおり、とても1つの訳語で済ませることは難しいようですね。

仙台市をはじめとするいくつかの地方自治体のサイトは調査を始めた最初にチェックし、VEというのが各自治体での契約に標準的に使われている用語であることを知りました。
「社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会」という団体が存在し、しかも既に日本で40年近くも歴史があるのですか。存じませんでした。
> http://www.watanabegumi.co.jp/pavements/knowledges/ccontr.html#ve
の「提案報奨制度」はなるほどと思いました。コストダウンのための工夫や提案はすなわち施工業者の評価につながるということですね。
ただ、せっかく良い工法を提案してもらっても、それを施工業者が
必ずしもベストの形で実践できるわけではないという問題はつきまとうわけで、そうした意味で工事の依頼元と施工業者が打合せを積み重ね、互いに信頼関係を築くことが大事なのだと思いました。

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