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2004.04.20

【書籍紹介】泉麻人のなつかしい言葉の辞典

 14日のイベントの際回収されたアンケートの集計に粛々と励みました。あと半日ぐらいかければ終わるかな。終わるといいな。

 さて、ZAKZAKによればDVD「泉麻人の昭和ニュース劇場」(全2枚)が6月25日発売とか。その昔、かれこれ20年ほど前にNHKで放映していた「激動の記録」にはまって以来のニュース映画好きとしては気になります。かなり欲しいです。
 泉氏の本では最近「泉麻人のなつかしい言葉の辞典」(泉麻人著, 2003.10, 三省堂)を読んだところです。主に昭和30年代に使われた今では「死語」となりつつあるものも多い言葉が取り上げられています。最初「現代〈死語〉ノート」(小林信彦著, 1997.1, 岩波書店)のような流行語辞典かと思いきや、「おたんこなす」「すかしやがって」などの現在めったに使われない日常語についても言及されているのがユニークです。内容の密度から見れば、その時代に社会人で時には流行語を生み出す側に立っていた小林氏の著した「ノート」(『言葉の辞典』にも引用されています)に百歩譲るかも知れませんが、「言葉の辞典」には泉氏の持ち味である、日常の何気ないエピソードとその際の心理を見事に切り取ったスケッチが満載されていて非常に楽しい読みものとなっています。もちろん、資料調査もおろそかにしない著者の姿勢が面白さを支えているのは言うまでもありません。唯一難を言えば、巻末に参考文献をまとめていただきたかったです。本文中に主に三省堂の辞書類からの引用が示されているので、ざっとはわかるのですが。
 それにしても泉氏が「葬式まんじゅう」を実体験として知らないというのは衝撃でした。最近こそ実例は減ってきましたが、筆者が子どもの頃暮らしていた茨城県南部では葬式の他、卒業式、新築祝いなど何かにつけおまんじゅうが出て当たり前だったように記憶しています。また、少なくとも、連れ合いの縁者が多く暮らす信州下伊那地方では、今なお葬式で揚げ饅頭(茶色い薄皮饅頭に衣を付けて天ぷらにしたもの)が登場するようです。やはり地方の方がそういう風習が残りやすいのかもしれません。

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