続々増える公共図書館
18日、NHK総合のニュース「おはよう日本」(関東ローカル)で、4月29日付け記事でも取り上げた「山中湖情報創造館」の話題が放映されていました。「図書館の無かった村に待望の図書館が」というほのぼの系の語り口でしたが、「富士山に関する情報の収集を継続して行っていく」「従来の図書館のように貸出中心ではなく、まだ浸透していないレファレンス・サービスにも力を入れていきたい」という創造館の姿勢が明確に取り上げられており、NHKらしいきちんとした取材をしていただけたようです。ニュースによれば、既に複数の県や市町村から見学の申し入れがきているとのことです。これから民間の力を活用して図書館を造りたいと考えている市町村の、特に行政畑の方には、「民間に委託する“だけ”では良い図書館は造れない」ということを理解された上で取り組んでいただきたいと思います。
先日茨城県の結城市に新しい「ハイテク図書館」(笑)ができたと書いたばかりですが、職場に届いている『常陽新聞』のバックナンバーをチェックしたところ、5月5日の記事で笠間市にも笠間市立図書館が4月23日に開館したことが取り上げられていました。これまで公民館図書室しかなく、近隣の市や町に頼っていたという状況は結城市とほぼ一緒です。やはり所蔵資料へのICチップ埋め込みによる処理システムを導入したということで、茨城県内ではこちらが最初になります(CDなど視聴覚資料への導入は全国初とか)。館長さんは品川区立図書館の立ち上げを行った経験のあるベテランの司書の方だそうです。いかにも日図協が聞いたら喜びそうなシチュエーションではありますし、図書館業界の現況は喜んでばかりはいられないような厳しいものがある(公貸権問題など)ことはわかっているつもりですが、今はとにかく身近に新しい図書館がオープンしたことを歓迎し、今後順調に多くの方に利用されることを期待したいです。
図書館とは関係ありませんが、本日不思議で仕方なかったニュース。東京都板橋署の留置場内の寝具の中から赤ちゃんの遺体が発見され、3月下旬から窃盗容疑で拘留中だった外国人女性が場内で出産したものとわかったそうです(アサヒ・コム)。女性が妊娠を隠していたことに加え、署員も他の留置されていた人も気づかなかったとか。筆者はまだ産んだことがないので詳細はわからないのですが、出産って通常大変痛くて悲鳴は上げるわ人によっては大量出血するわで、人気のある場所で誰にも気づかれずに済ませるのは難しいのではないでしょうか?また、たとえば赤ちゃんが亡くなっていて産声を上げなかったにしても、においや気配で何か異変に気づきそうなものですが・・・。留置場ってそんなにほったらかしなものなのかと何か納得いきませんでした。
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