続・山中湖情報創造館
「山中湖情報創造館」のBlogについて、「愚智提衡而立治之至也」、「読書日記」でも取り上げられていました。
「愚智提衡而立治之至也」より:「そして図書館屋としては,図書館の仕事に明るく楽しく長期にわたって従事出来ればこれに勝る幸せはないだろう,と(^^;).」
長く楽しく、そして生活の心配もなく図書館の仕事をできるのなら、必ずしも公務員という身分に固執する必要はないと思います。しかし、これまでは公共の図書館で一定の権限を持って働こうとするなら公務員試験を受けて合格し、正職員になるという選択肢しかなかったわけで。そういう立場でがんばってきた人々が不安を抱く気持ちはよく理解できます。
ただ、なぜ自治体が民間委託を検討しているのかを子細に検証し、それが納得の出来るような内容であるならば、民間に委託することで図書館の公共性が失われると言って闇雲に反対するよりも、委託先の団体ときちんと意見交換し、これまでのサービスのあり方を見直しつつ新たな図書館を作り上げていくことが大事ではないかと思います。これまで十二分にノウハウが蓄積されてきたであろう、地域のお客様へのサービスの継続性を重視するなら(そして地域でそのサービスが求められているなら)、民間委託してもそれが失われることのないよう、図書館側で自治体上部の計画に積極的に関われるよう努力していけばよいだろうと外野としては考えるのです。
ちなみに筆者は館種こそ異なりますが、一応公の禄を正職員という立場で喰んでおります。
「読書日記」で紹介されていた文科省の資料。こんな資料が掲載されていたのですね。存じませんでした。字、字が細かい・・・。自分は公共図書館の指定管理者制度の影響をもろに受けるような立場ではないものの、この件についてはもっと勉強が必要だなあ、と思います。
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» NPOによる図書館運営 [山中湖情報創造館]
公共図書館の実情というのを、実のところ最近まで知りませんでした。特に「異動」。図書館の職員が役場に配属されたり、その逆だったり、ましてや館長さえも年度とともに、... [続きを読む]
日々記さん、トラックバック失敗したらし、3つも登録されてしまいました。前2つは削除してくださいませ。m(_ _)m
投稿: maru3@yamanakako | 2004.08.08 21:43
トラックバックありがとうございました。
ダブり分については削除しておきましたのでご安心ください。
「司書の卵たち合宿」楽しそうですね。またBlogでのご報告などお待ちしています。
投稿: MIZUKI | 2004.08.08 22:38