第6回図書館総合展
11月26日、はるばる横浜まで第6回図書館総合展に行って参りました。
目的の一つは、ProQuest Infomation and Learning日本支社主催のフォーラムを聴くこと。聴講の動機は、「図書館員により開発された電子ジャーナル総合管理ツールSerials Solutions」というのが大変気になったのが一つ。また、最近職場の本部機関でProQuestの全文データベースを契約することになったのですが、どんな会社なのかまるでわかっていなかったので、ちょっと話を聞いてみようと思ったのも一つの動機でした。
フォーラムの前半1時間が、ProQuest社Senior PublisherのBurnstone氏による会社と主力電子出版商品の紹介。後半30分がProQuest日本支社の方によるSerials Solutionsの紹介でした。
前半部では、顧客である図書館との「パートナーシップ」の重要性をしきりに強調していたのが印象的でした。今まで日本の代理店と比べて業務上なじみの薄かったProQuestという会社について初めて知りました。1938年に開始されたというEEBO(Early English Books Online)という15世紀~17世紀の英語書籍のマイクロフィルム化プロジェクトが現在もなお続けられており、並行してデジタル化、テキスト化(SGML/XML)も進められているそうです。
後半はSerials Solutionsについての説明でした。ふむふむ、要はS・F・Xと同じ系統のサービスなのだな、と理解。大変わかりやすい説明でしたが、もう少しデモンストレーションなど行っていただきたかったです。
フォーラム終了後、前日から別件で横浜入りしていた連れ合い(同業者)と落ち合って展示会場入り。図書館総合展というものに来るのが全く初めてだったので、割と先入観なく各ブースを眺めたり説明を伺ったりと会場の雰囲気を楽しんでおりました。普段、新しいWebサービスとかデータベースとかいった商品につい目を奪われがちで、実際そうした商品の説明も面白かったのですが、一方で貴重書のマイクロフィルム化、脱酸処理など地道な資料保存技術を取り扱う企業も出展していました。また、図書館の運営を支援する立場にある団体や、あるいは図書館そのものなど、同じ図書館という分野にくくられた幅広い業種の企業や団体が一堂に会しているのはこの会場ならではだと思いました。
最後にNPO法人 地域資料デジタル化研究会のブースにお伺いし、山中湖情報創造館の丸山さんにようやくご挨拶することができました。緊張してあまりきちんとお話しすることができませんでしたが、文面から想像していた通りの熱意ある方でした。デジ研からいらしていたもう1人の方は、某大学図書館に所属しており、うちの連れ合いとネットでやりとりしたことがあるそうです。何と世間の狭いことか。(^_^;)
情報創造館のDVDは本当に志のある方に買っていただきたいと考え、あえて購入を見送らせていただきましたが、後から考えたら記念として1枚ぐらいあってもよかったかな、と後悔しております。ああ小市民・・・。
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コメント
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ご来場いただきまして、ありがとうございます。
8月の時点では、ただただおもしろがって新しい技術を試してみたい..という動機だけでBlogをはじめてみたのですが、こういう出会いがある...というのは、実に楽しいですね。
デジ研ブースには、NPOの会員であり理事でもある、大学図書館の司書(公務員)さんにも手伝っていただきましたが、もちろん休暇をとってのこと。例えてみれば、「日本野鳥の会」の会員のお巡りさんが、バードウォッチングのイベントに休暇をとって手伝いに来た。ということと、なんら変わりはないのです。非営利活動法人であるNPOならでは...の[参加のスタイル]があるんですね。
投稿: まる3@山中湖 | 2004.11.29 13:34