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2004.12.14

NII Library Week 2004

 NII(国立情報学研究所)主催の“NII Library Week 2004”に行ってきました。
 会場到着直前、うっかり花粉症の薬を飲んだところ激しい睡魔に襲われてしまいました。おかげで最初の話題である「目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の現状と課題」については半分ぐらいしか聴けない始末。某私立大学図書館の方が、一部大学で文献複写の「手数料」を取ることの是非について質問を投げられていましたが、この場で尋ねるようなことでもないし、またNIIで即答できることでもないので回答は保留されていました。筆者の職場は、今年4月の国立大学法人化に伴い生まれた「ILL文献複写等料金相殺サービス」に参加した結果、年間登録料(10,500円)という出費が生じるようになった以外は現在に至るまでサービスの長所の方を多く享受できてきているので、「他館の複写サービス変更による弊害」というのはさほど感じていません。しかし今回、サービスの変更により弊害をくらったと考えている館というのも存在するのだと実感しました。

 次の話題は学術リポジトリ。千葉大で試験的に導入され、来年1月には正式公開の予定であるなどの話を伺い、つい我が職場に置き換えて考えてしまいました。職員の発表論文等研究業績の取りまとめシステムについてはうちの職場は比較的しっかりしているので、取りまとめ担当部署とうまく連係すれば、論文のサーバ掲載許諾とデータの提出までは何とかなりそうです。問題は、リポジトリ用のサーバをどこの部署が運用するのか?また、どこの部署が責任を持って提出されたデータを確認修正するのか?ということです。少なくとも図書館だけでそれらを実行するような余力も権限も今は持たされていないので、NIIのサポート対象外である職場の者としてはやはり、親組織レベルできっちりリポジトリ事業を実施してもらわないとどうしようもないと考えています。

 最後はGeNii(NII学術コンテンツポータル)の話でした。これまでのNACSIS-IRは発展的に解消され、GeNiiが文献データベースや、学術論文の全文(含む引用文献情報)を提供する総合的な学術情報資源サービスとして新たにスタートするとのことです。科学技術振興機構(JST)のReaDJ-STAGEとの棲み分けはどういう理屈になっているんだろう?という疑問は昔からずっと残りっぱなしなのですが、研究者が情報を入手する手段が豊かになるのは良いことだと思います。

 それにしても、またまた手前味噌になりますが、GeNiiの機関定額制料金(100名/50,000円から)を「高い」と言わざるを得ないうちの図書館の予算っていったい何なのでしょうか。リポジトリ事業がどうしたとか言う前にまずそこから何とかしなければならないのかもしれません。

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図書館」カテゴリの記事

コメント

 ウチもILL料金相殺サービスの弊害を蒙っております(^^;).この件に関する当方のblogのエントリーには,コンスタントに読者が来ますよ.
 あまりに腹が立ったので,先日まで文書等に「サービス未参加」としていたのを「サービス不参加」に書き換えたほどです.
 私立→国立の複写依頼はもちろん,私立→私立の場合でも,これまで郵便局の口座への振込だったものが銀行への振込になってしまい,昨年以前より割高な利用料金にされてしまった私大図書館がいくつもあります.地方では,都市銀行の支店が無い立地にある大学も少なくないのですから,郵便局の口座を廃止するのは勘弁して欲しかったです.
 何らかの機会を見つけてNIIに苦情を言いたいひとはたくさんいるんじゃないでしょうか?

>G.C.W.様
 うちの館の親組織ではそもそも郵貯口座を持っていないので論外ですね。(^^;)
 そもそもなぜこの手の振込は都銀の口座同士であることが求められて、郵貯口座ではいけないのでしょうね。10年以上勤めていて未だにわかっておりません。
 なお、年間登録料についてですが、上記の説明会で、「多くの大学等に参加いただいたので値下げも検討している」とNIIの方がおっしゃっていました。

>>MIZUKIさん

> 年間登録料についてですが、上記の説明会で、「多くの大学等に参加いただいたので値下げも検討している」とNIIの方がおっしゃっていました

 おや(^^;).情報ありがとうございます.
 どちらかといえば,登録料値下げしなくてもいいですから,登録料の請求書を複写相殺料金とは別に切ってくれませんかねえ,というのが勤務先での希望なんです.Q&Aで「それはやらない」と高らかに宣言されているので,勤務先では不参加を決めたものですから.何とかなりませんか?>>NIIさま.

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» 制度不参加 [愚智提衡而立治之至也]
 日々記-へっぽこライブラリアンの日常-:NII Library Week 20 [続きを読む]

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