図書館の指定管理者制度に関する記事
他のBlog(愚智提衡而立治之至也、山中湖情報創造館Blog など)でも話題になっていますが、YOMIURI ON-LINEの12月11日付け記事「図書館民営化――人件費削減の利点?選書に偏り?」で図書館の指定管理者制度について取り上げられていました。
指定管理者制度の適用例として山中湖情報創造館が紹介されている他、北九州市の市議会で市立図書館16館中5館の民間全面委託が12月10日承認されたことが報道されています。
堺市の高田中央図書館長のコメントとして「人件費などの節減分は新規業務と蔵書拡充に充てたい。民営化しても選書は市が主体で行うし、将来的にも有料化はありえない」、また、日本図書館協会の松岡事務局長のコメントとして「民間はベストセラーを中心に選ぶ可能性があるし、司書も専門性がつきにくい」がそれぞれ紹介されていました。前者はともかく後者のコメントがあまりに偏向していておおざっぱ過ぎるので、本当に松岡氏がこういう文脈で発言されたのか疑問です。新聞記事には字数制限等あるでしょうけれど、現場の声なども含めてもう少し丁寧に取り上げていただいても良かったのに、と思いました。
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コメント
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TBありがとうございますm(_ _)m
YOMIURI-ON LINEの記事をヨミダス文書館で検索してみたところ,12月11日大阪夕刊1面に掲載された記事が出て来ました.これはwebに掲載された記事より分量があり多少細かい説明もありました(^^;).ただ,松岡事務局長のコメントは
「民間はベストセラーを中心に選ぶ可能性があるし、司書も専門性がつきにくい。自治体が選書の権限を持つというなら指定管理者制度の意味がない」
というものでした.記者が白黒をつけたかったんでしょうか.
投稿: G.C.W. | 2004.12.12 20:32
コメントありがとうございます。
読売大阪夕刊の記事、こちらでも検索して読むことができました。東京夕刊の記事は仕方ないのですが相当はしょられてますね。
松岡事務局長の発言は偏向というよりむしろ指定管理者制度を相対評価したものなので、記事の結びとしては、大阪夕刊にある八洲学園大の高鷲教授の発言「公務員司書がこれまでどれほどのサービス精神と専門性を発揮してきたか。それによって今後、市民が公営か民営かを選択するはずだ。民営化の是非は一概には言えないが、サービスに差がなければ民営に流れるだろう」の方がしっくりきます。
投稿: MIZUKI | 2004.12.13 01:58