このサイトの利用について

検索



  • ウェブ全体から検索
    ココログ全体から検索
    hibiki.cocolog-nifty.com内検索
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 図書館系ブログ掲載情報(土佐日記ブログとスリランカ国立図書館) | トップページ | 地方都市でのサーチャービジネス »

2005.01.10

「図書館職員もの」同人マンガ

 この年始に、「図書館職員もの」のマンガ同人誌2点を入手いたしました。長くなりますが感想など記しておきます。

『図書館のおねーさん8』(山田数多著. 麒麟館, 2004.12)
 以前も紹介した、とある市立図書館の分館を舞台に、そこで働く元気な娘さんたちや個性的な利用者の生態を描いた4コママンガシリーズです。年末のイベントで初売りされたものですが、事情あって年明けになってようやく手元に届きました。(数多さんお手数をおかけしました)
 今回の内容について、「『図書館職員』と『利用者』が別個にしか描けていないよーな気がします」と作者さんはおっしゃってますが・・・そうですか?ただ、作者さんがそう感じるとすれば、たぶん、主人公たちのキャラが利用者抜きでも十分立っている点にあるのかもしれません。
 8巻目ともなりお話は安定した面白さを提供してくれていますが、今回物語の舞台である桜丘分館に若干の変化が。分館が試験的に夜間開館を開始したのに伴い、元職員を非常勤で再雇用する、というお話なのですが、新キャラ、若菜さんがいい感じです。こうしたいい意味で行動力と理屈に富んだお姉様は館種を問わず共通に実在します(笑)。]迎え撃つ若手職員たちが全く口で負けていないのも良いです。上司は大変だと思いますが。

 以下、今回ツボだったせりふです。あえて細かい論評はいたしません。詳細がお知りになりたい方は即売会などで現物をどうぞ。

 最近著書が売れなくなったと嘆く作家と主人公のやりとり。
作「図書館が私の本をタダで貸すから売れなくなったんだ!!」
主「お言葉ですが、その本は図書館に入ってから一度も借りられておりませんが?」

 いわゆるデジタル万引について。
「最近は撮って行ってくれるから、(図書館の本を切り抜かれるなどの)被害がなくて、いーわー」

『ライブラリー・シンドローム 1995-1999』(しのなおみ著. 図書館問題研究会大阪支部, 2000.7)(注:書名の中黒(・)はハート)
 1985年から図問研大阪支部報に月1作ずつ連載されている、現役公共図書館員の方の手になる4コママンガの総集編です。総集編『1985-1989』と『1990-1994』は持っていたのですが、なぜか4年も前に発行された『1995-1999』だけは入手する機会がありませんでした。
 巻頭に舞台になっている凸凹図書館の変遷が掲載されていますが、連載当初ブラウン式で貸出を行っていたのが1999年現在督促はがきのコンピュータ出力が可能になっているなど、業務インタフェースの変化は著しいものがあります。でも図書館業務の本質に変化はないのだと、5年分(52回分)の内容を通して読むとわかります。現役の方ならではのリアルな現場のエピソードをちょっと懐かしい感じの絵柄で温かく綴る味わいが良いです。
 ところでおまけの「図書館ギョーカイ用語辞典」、半分以上は知らない言葉(あるいは使わない略語)でした。本当に館種や地域が違うと言葉の使われ方も違うんですねえ。
 また、作中の欄外に、SF大会で活動している「秘密結社日本SF図書館員協会」という組織が登場しますが、ここの人たちがまとっている、紺地の背に白文字で「囗の中にト」(図書館の略語)と染め抜いた「図書館ハッピ」と同じものが何故か筆者の手元にあったりします。確か学生時分に所属していたサークル(SF研にあらず)に共同注文の案内が回ってきて、それで作ってもらった覚えあり。学園祭などにもあれを着て出てたなあ、としばし郷愁にひたりました。

« 図書館系ブログ掲載情報(土佐日記ブログとスリランカ国立図書館) | トップページ | 地方都市でのサーチャービジネス »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

図書館」カテゴリの記事

コメント

 「図書館ハッピ」懐かしいですねえ(^^;).わたしも持ってます.最初に作成されたときに一口乗ったものです.首謀者が同期生で.
 3,4年前勤務先の忘年会に引っ張り出したらウケました.

おお、ハッピ仲間が!
私が持っているのは背に1文字、前襟に「図書館屋」の文字のみが入っているシンプルなタイプのものですが、背中側のすそにイラストが白く染め抜かれているタイプも存在しました。
所属していたのが児童サービス系のサークルだったためか絵本のイラストを染め抜いている先輩がいました。他のイラストパターンが存在したかは寡聞にして存じ上げません。
果たして今もあのハッピは作られているのでしょうか・・・。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「図書館職員もの」同人マンガ:

« 図書館系ブログ掲載情報(土佐日記ブログとスリランカ国立図書館) | トップページ | 地方都市でのサーチャービジネス »