地方都市でのサーチャービジネス
図書館の現況についていつも辛口の意見が提示されているブログ「日本の図書館はもっと良くなる」の1月10日付け記事で、中国四国地域4県の中小企業情報センターにより「ビジネスマンお助け情報リンク集」というサイトが作成されていることを知りました。
このサイトのどこが注目かと言うと、サーチエンジンで収集した検索結果について最終的に公開するための分析および加工作業にあたって、いわゆるサーチャー(旧・データベース検索技術者、現・情報検索応用技術者)1級資格所持者への外注を行ったことを明記していることです。この種のサイトで「情報の専門家であるサーチャーの手が入っている」「従って信頼の置ける情報である」ということを前面に出して売りにしているのは大変珍しいのではないかと思われます。
しかもその外注先のWebサイト(上記リンク集の『このリンク集の作成方法』からジャンプできます)を見る限り、そうした情報検索・調査やデータベース構築やデータ加工を主業務とされているようです。倉敷という大都市とは言え、東京・大阪以外の地方都市でこうした情報専門家によるビジネスが成立しており(当然ながら当該企業の方の地道な努力によるだろうことは想像に難くない)、また、上記のような県の境界を超えたビジネス支援の機運が高まっているというのは興味深いことです。
ところで余談ではありますが、筆者、サーチャー1級を何度か受験しては落とされ続けております。今回上記の情報を目にするにあたって、
「そうか、1級というのはそれだけ(ビジネス上の売り文句になるほどに)重要かつレベルの高い資格なんだ。それじゃ受からなくて当然だな」
と改めて納得した次第です。酸っぱいブドウよりさらに高みに実っている本当に美味しいブドウを味わうためには、やはりそれ相応の凄まじい努力が求められるようです。
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