夕凪の街 桜の国
今週頭から受講していた研修が無事終了しました。明日からの仕事にすぐ活用できるような基礎的かつ実践的という充実した内容でした。教わったことを実際全部1人で業務上実行しようとするとなかなかつらいかもしれません。しかし基本的には業者と分担して仕上げていく種類の仕事であり、今回の研修で「ここまでは業者に任せても良い」「裏を返せば業者の側でやって当たり前」の技術範囲というのが理解できたので、今後はそういうスタンスで仕事に臨みたいと思います。
夕方、ようやく壊れた乗用車をディーラーに診てもらいました。部品を取り寄せて交換すれば直るとのことで一安心。
帰りに書店に立ち寄り、しばらく前から気になっていたコミック『夕凪の街 桜の国』(こうの史代. 双葉社, 2004)を入手、読了。描きようによっては重く沈んでしまったり大上段に構えてしまったりしがちなテーマを、しっかりした資料調査に基づきながら、皆実と七波という生きた時代の異なる2人の若い女性の視点を借りて自然体で身近なものとして描くことに成功している“文学”だと思いました。それでいて心に一かけのハードな現実に対する思いを残してくれます。と、左記のような一言でくくってしまうにはあまりにもったいない佳作です。
おまけ。外カバーの「夕凪と桜」の風景も美しいですが、カバーを剥いだ表紙に描かれている、同じ風景の切絵にも違った魅力があります。
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