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2005.04.24

ウイルスバスターのバグが原因の障害発生

 昨日の朝は、一昨日の夜遅くまで飲み会で盛り上がったこともあり、かなりの寝坊でした。ブランチをいただいた後、連れ合いのPCを使ってニュースサイトをチェックしたところ、こんなニュースが。

 ウイルスバスターの定義ファイル更新で、CPU使用率が100%になる不具合【スラッシュドット ジャパン】
 ウイルスパターンファイル2.594.00(日本時間:AM7:33頃公開)へのアップデートにおける、コンピュータのCPUが100%になる現象に関して【トレンドマイクロ社サイトより】

 しかもメーカ側でアップデートファイルのテストが不十分なまま世界に送り出してしまったというおまけつき。筆者のPCにもウイルスバスターが入っていて、しかも半自動アップデート(アップデートチェックは自動でアップデート時には確認ボタンをクリックする設定)になっていたので、ニュースを聞いていなければPCを立ち上げてアップデートしていたところです。危機一髪でした。
 また、職場全体で導入しているウイルスソフトも他社製品のため、被害が及んだのはごく一部のPCだけのはずです。そんなわけでほっと胸をなで下ろしはしましたが。
 怖いのは、「だからウイルスソフトなんていらない」という人が続出してしまうのではないかということです。ウイルスソフトがCPUに負担をかけるのは確かであり(実は以前Meマシンを使っていた頃は筆者もリアルタイム検索機能を切っていました)、それに不審なメール添付ファイルは開かないよう気をつければかなりのウイルス感染は防げるわけです。しかし、パーソナルファイアウォールも含めてあの種のソフトを完全に「不要」と言い切っていいのは、メールの添付ファイルを絶対に開かないと言えて、かつPCの危険なネットワークポートを自力で閉めることのできる人だけだと思うのですが・・・。更に言えば、PCのバックアップを定期的に取れており、いつPCがダウンしても準備万端な人とか。

 もっとも、ある程度の規模を持った企業や公共機関においてこうしたソフトの契約を一斉に解除するのは難しいでしょうね。今回のような失態は他社ソフトでも起こりえますし。それに「全くその種のソフトを導入しない」選択肢を採ることによる社会的責任の失墜の方が、ソフトを導入し続けた場合のリスクよりも大きそうですし。

 とにかく、小心者の筆者は、今回の被害を逃れたのを良いことに、まだまだウイルスバスターを使い続けることでしょう。メーカが一度犯した過失を再度繰り返さないことを信じながら。

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