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2005.05.28

動物園と図書館

 昨今の、「直立レッサーパンダ「風太」大人気【スポニチ】」などから見られる一連のニュース記事によると、千葉市動物公園の風太くんだけでなく、全国の動物園にいる可愛いレッサーパンダたちがすっくと直立している模様。これは来週あたりみんなきりもみ式で火を起こしはじめるに違いない、という2chネタはさておき。(^_^;)
 今朝のフジテレビ『めざましどようび』でも直立レッサーパンダの全国取材映像を紹介したばかりか、「大車輪をするサル」など人間が見て面白い行動をする動物園の動物についても取材し、
「どんな動物でもブレイクする可能性がある」
と結論づけていました。何だよ「ブレイク」って(笑)と呆れつつ、「なるほど」と感心している自分がおりました。確かに今まで誰も着目しなかった一部レッサーパンダの特性に、小さな新聞記事がきっかけでスポットライトが当たった(で、それに他メディアも乗っかった)のですから。
 折しも北海道の旭山動物園が先駆的な飼育方法(というか動物の“見せ方”)で人気を集めたのを皮切りに、動物園というスポットが注目を集めているように思います。今月に入ってからの朝日新聞(掲載日失念)では、
 「全国の動物園が、例えば円筒型水槽でアザラシを飼育するなど、旭山動物園のやり方を模倣して客寄せをはかっている」
という記事も掲載されていましたが、良い物なら最初は別に模倣でもいいじゃないか、後から独自性を模索していけばいいだろう、と筆者は考えます。ちゃんとした動物園ならとっくにやっているのでしょうけれど、飼育動物の特性を見極めて、1種1種の行動の魅力をお客様にアピールできるような見せ方ができて、かつ老若男女のお客様のツボにはまるようなら何より。

 こじつけくさくて申し訳ありませんが、こういうやり方って図書館にも通ずるんだろうな、と思います。先駆的な館があればまずは旅費や視察料:-)を惜しまずそこのやり方を学んでみる。動物の珍獣度合いを問わず、ではなくて、資料が高価で貴重であるか、普遍的に入手できる物かに関係なく幅広く収集する。集めた資料はテーマや分類、対象客層などそれらの特性に合わせてお客様にアピールする・・・などなど。
 図書館が動物園と異なるのは、レッサーパンダは動物園か中国の山中に行かないと見られませんが、本は図書館じゃなくても書店や古書店でも出会えるということでしょうか。「図書館でしか見られない本(図書館納本用に別装幀とか大判サイズになっているような本は今もあるのでしょうか)」や「図書館ならではのサービス」が図書館におけるレッサーパンダに当たるのかも、と乏しい頭で考えて見てはいますが、今ひとつインパクトが弱いような気がするのです。あまり結論になっていませんが、結局は各館の担当者のひらめきとセンスと実行力がものを言ってくるのだろう、と思います。どんな資料、ひいてはどんな図書館にもブレイクする可能性があるのですから。

追伸
 でも風太くん他全国のレッサーパンダくんたちは今とても「わけわかんない」状態だと思います。早くうち(飼育舎)の周りにいるこの人たちどいてくれないかな、といらだってたりして。動物園にはレッサーパンダ以外にも面白い動物がいるわけですし、ブームに乗って園を訪れた人たちにはこれを機に他の動物の面白さにも気づいてほしい、と思うのです。ブレイクももちろん重要なのだけど、それ以上に節度とか対象となるものへの思いやりも大事なわけですから。

レッサーパンダを見せ物にするな!(旭山動物園からの緊急メッセージ)

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コメント

旭山動物園が、自治体直営施設だと知ってびっくりしました。
動物と来場者を「繋ぐ」のが職員の使命だと、館長が充分承知しているところが秘訣なのでしょうか?
それと、過去につぶれそうになった事への「危機感」が作用しているのでしょうか。

初めまして。
旭山動物園の復活ですが、閉園の危機に直面した際の職員の皆さんの努力もさることながら、その後発足した市民団体「旭山動物園くらぶ」(現在はNPO法人)の力も大きかったようですね。
直営であるだけに、動物園は市の大事な財産である、という意識が高いのかもしれません。

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