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2005.05.27

フィリピンで旧日本兵生存?

 今日の朝刊で、フィリピンはミンダナオ島で、旧日本兵と見られる2名の男性が生存しており、今日にも日本大使館員が面会する予定との報道がありました。
 比で旧日本兵2人生存か 大使館員が面会へ 【Yahoo!ニュース】
 一部報道では既にお二人の実名が掲載されており、山岳地帯を転戦していたため引き揚げ船に乗り損ねて現在に至る、としているものもあります。
 フィリピンではないものの、筆者の実の祖父は第二次大戦でニューギニア戦線に出征して亡くなったとされています。「されている」というのは、実際は消息不明であるためです。かの戦線の状況が想像を絶する過酷さであったらしいことは聞いていますが、そんなこともあって、この祖父が100%亡くなっているとは思えずにこれまで来ました。

 上記の生存情報が本当であるとするなら、きっと彼らにも日本に残した家族がいることでしょう。しかし・・・しかしです。戦後間もなく残された筆者の祖母は、幼い娘(筆者の母)を抱えて現在の祖父に嫁ぐ道を選びました。この祖父は実祖父と同じ戦線で捕虜になったことにより運良く命をとりとめた人物ですが、娘の証言によればかなり長いこと戦場の記憶にさいなまれたばかりか、現地で罹患したマラリアの後遺症にも苦しめられたようです。その他様々な軋轢はあったものの、90代近くとなった今も祖父母は静かに余生を送っています。

 今回のお二人が日本にご家族を残されていたなら、その家族の皆さんもそれぞれの人生を送っているはずです。もちろん亡くなったと思われていた兄弟や父親、あるいは祖父が異国で永らえていたというのは喜ばしいことではありますが、その喜びは単純なものではないかもしれません。お二人が現地で家庭を築かれているかどうかなどは現在の報道からはわかりませんが、恐らく日本のご家族との再会が実現するとすれば、お互いの現況を壊さず、でもその後の交流は続ける、という形にならざるを得ないのではないか、と、「残された者」の子孫としては考えてしまうのでした。

【おまけ】
 砂の音はとうさんの声 / 赤座 憲久作 / 鈴木 義治. 小峰書店 (1978)

 昔、自分の家庭の事情をまだ知らずに小学校の課題図書として読んで無邪気に感動した本です。(事情を知らされたのは高校生になってからでした)

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コメント

 本題とは全く外れますが。 bk1っていつの間にか
cookieを食わなくても本のページが見られるようになったんですね!?
以前それが無理だったのでここ数年見た事なかったのです。

 cookie設定は「常に警告する」なので50回以上
「キャンセル」をクリックしましたけれど。(笑)
そんなbk1で私は一生本を買う事はないでしょう…。(^_^;

目的のためにはcookieは惜しみなく食べさせる主義なので(^^)あまり意識していませんでしたが、今頃ググったところ相当評判の悪い機能だったみたいですね。
先日bk1のリニューアルが行われたので、それで少し改善されたのかもしれません。

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» <旧日本兵>フィリピン・ミンダナオ島で生存情報? [つらつら日暮らし]
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <旧日本兵>フィリピン・ミンダナオ島で生存情報?  【マニラ大澤文護】在フィリピン日本大使館は26日、フィリピン南部ミンダナオ島で旧日本兵と思われる80歳代の男性2人が大使館員との面会を求めてきたと明らかにした。大使館員が27日、同島ジェネラルサントス市内のホテルで2人と面会する。  大使館関係者によると、面会要求の情報はミンダナオ島在住の別の日本人から大使館に提供された。2人は同市に近い山中に暮らし、日本兵... [続きを読む]

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