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2005.06.01

続・知られざる雑誌

 先ほど30分ほどかけて書きかけた記事を、途中でバックアップのためCTRL+Cでコピーしようとしたところ、間違ってCTRL+Vを押してしまいました・・・orz。やや投げやりに書き直しです。
 昨年3月17日付け記事「知られざる雑誌」で雑誌『缶詰時報』を取り上げた際、

 不思議なレギュラー記事としては、「魚肉ソーセージコーナー」というのがあります。目次を見て矢も楯もたまらず記事の内容をチェックしたところ、なんと、魚肉ソーセージの生産量などの統計表に加えて魚肉ソーセージの販売などに関する最新動向が掲載されていました。なぜ魚肉ソーセージだけ特別にページをもらえるのかが謎です。チーズかまぼこやサラミソーセージは無視してもいいというのでしょうか?

という疑問を呈しておりました。
 その後謎が解けることもなく1年以上が経過していましたが、今日になって、『魚肉ソーセージ』という何とも脱力を招くタイトルの雑誌の存在を耳にしました。このWebcatの書誌(リンク先参照)がまた、誌名とヨミと変遷情報しか記されておらず、発行元などがまるきり不明という脱力っぷりなのですが、何と国内で17館もの図書館で所蔵されています。それはともかくWebcatの前後誌情報をたどっていくと、どうやら以前は「日本魚肉ソーセージ協会」という団体から発行されていた模様です。
 ではこの団体の正体は?と思い、Googleで検索したところ、トップにいきなり「日本缶詰協会の歩み」が引っかかりました。日本缶詰協会と言えば、『缶詰時報』の発行元。青い鳥はすぐそばにいたようです。

 このサイトの年表の2002年(平成14年)の項によれば、

6月   魚肉ソーセージ部会設置(社団法人日本魚肉ソーセージ協会6月解散)
12月  (社)日本魚肉ソーセージ協会の残余財産(9,499,355円)の寄付を受ける。

とのこと。つまり、解散した日本魚肉ソーセージ協会の資産および事業を引き継いだのは日本缶詰協会であり、おそらくはかつて『魚肉ソーセージ』誌で提供されていた統計資料や業界最新動向の一部を引き継いで掲載しているのが、『缶詰時報』の「魚肉ソーセージコーナー」であると推測されます。『魚肉―』誌の現物を見ていないのであくまで推測ではあるものの、思いがけず1年以上前の謎を突き止めることができました。ごく小さな胸のつかえが下りた気分です。

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