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2005.07.27

図書館を束ねる非司書の事務屋さんへ

 割と最近mixiというSNSに出入りするようになり、図書館系のコミュニティ(Niftyのフォーラムみたいなもの)をチェックしていますが(専門外の話題も多いのでかなりROM状態)、そこに記事を書き込んでいる方に派遣社員とか非常勤職員の方が実に多いように思います。たまたまそうした雇用形態の方に書き込みが多いだけなのかもしれませんが、たぶん、実際に司書資格を取った人の就職口としても増えている雇用の形ではないかと推測されます。
 もちろんどのような雇用形態であっても就職口が確保されるのは良いことと思います。しかし問題は恐らくそうした方に現場での決定権がないということ。司書は派遣あるいは非常勤のみで、正職員は全て事務方であることから、現場で問題が起きても最終解決が正職員にゆだねられてしまい解決されないケースもままあるようです。(指定管理者制度の下ではそうしたケースはないものと信じたいですがそのあたりの情勢はわかりませんのでここではひとまず横に置きます)
 昨今の流れから、司書=公務員である必要は必ずしもないと考えてはいますし(自分の首を絞めることは承知)、正職員が司書でありさえすれば問題が解決に結びつくという話ではありませんが、図書館という施設を適切に運用していくには、権限を持つ側にその自覚がないと難しいと思います。
 司書資格自体は大した印籠にならないくせに、それを持っているのといないのとでは悲しいかな「図書館を職場にすること」に対する感覚が違いすぎるのでしょう。何もしなくてもお給料はもらえるわけですし。
 そういう正常な仕事感覚もない職員のために、図書館という場が「そうした感覚でも働けるもの」「司書はルーチンワークをこなしてさえいればよく、図書館運営の基幹になる事項の決定権は不要」という認識で自治体など親組織に理解されるのは、あまりいい傾向ではないな、と考えます。図書館って確かに今まで「そういうもの」と見なされることが多かったかもしれませんが、ちょっと今の世の中の流れで「そういうもの」と認識されてしまうと後々つらいですね。
 ここに書いてもどうしようもないのだけど、せめて、正職員(特に事務屋さん)は非常勤さんや派遣さんの主張に耳を傾けて欲しい。予算とか権限の限界でどうしようもない場合もあるだろうし、100%は理解できないかもしれないけれど、理解し、少しでも解決しようと努めて欲しい。個人的に図書館至上主義には反発しますけれど、町に図書館があってそれが便利に利用されることって町を活性化するには意外と大事なことですし、それに図書館の「これから」について具体的事例をもって考えられるのは今実際に図書館にいる人間だけなのですから。

 SNSという閉じた世界のことを外向けブログに書くのは禁じ手かも?と思い、あまり書かないようにしていましたが、ちょっと今回は見ていて耐えられなかったので長々と吐き出させていただきました。
 今日こそ最近はまった「ケロロ軍曹」の話でも書こうかと思ったのに・・・。

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