わたくし的この10年+α(3)
自分のしょぼい昔話を今後どう展開していこうかと悩んでいるうちに、前回の更新から少し間が空いてしまいました。ということで、展開を考えていると文章を打つ手が止まってしまうので、あえて深く考えずに書いてみます。
さて、時は1993~94年頃。電子メールはその頃から重要な業務連絡手段の一つとなりつつありましたが、もっぱらX Window端末にログインし、コマンドラインでメールリーダを起動するというのがメールチェックの手段でした。職場のメインサーバがそれだったという理由の他に、当時インターネットのサービスを快適に使える環境がDOSやWindowsの載ったマシンにはなかったためです。それに、DOSのプロンプト画面でtelnet接続してしまうとそのPCは他のことには使えませんでしたが、X端末の場合は例えば一つのウィンドウでデータベースのメンテを実行しながらもう一つのウィンドウでメールをチェック、更にNetNewsのチェックやNCSA Mosaicの起動まで可能というマルチタスク環境の元で、インターネット世界(の、ごく端っこ)をたっぷり享受することができたのでした。
当時、同じ職場内にあった中央図書館では系列館との間に図書館システムを構築するために動いていましたし、また、系列館の中にもUNIXサーバ付属のデータベースアプリケーションを利用した所蔵データベースの作成を試みていたところがありました。しかし、筆者自身はこれらに何ら関わっておりません。
一応司書として採用されたこともあり、図書館担当部署への異動を希望してはいましたがなかなか実現しなかったこともあり、そうした動きを「自分には関係ないもの」として視界の外に追いやっていたように思います。本当に図書館で働きたいなら、じゃあ勉強すればいいじゃないの、だから図書館に行ってから困るんだよ、と当時の自分を叱りつけたい気持ちでいっぱいになりますが、当時は現実から目をそらしてNetNewsなどにのめりこんでおりました。「おお、fj.binariesにこんな笑える絵が!」「fj.rec.comicsにこんなに詳細なコミックス・リストが!」等々、仕事にはあまり活用できていませんでしたけれど。
仕事の関係でFORTRANだのPerlだのをいじる機会はあったので、そういう情報ぐらいはNetNewsに求めたかもしれません。しかしそういったプログラミング言語やスクリプトを思うように使いこなすこともできず、結局また趣味に逃げていたのでしょう、今思えば。
さすがに千葉大学附属図書館のWebサイトなど、図書館業界でエポックメーキングだったと思われるものには目を通していたものの、では、自分が図書館に移ったときにWWWやGopherを使って何をできるか?について深く考えることはありませんでした。
そして2年ほど経った年の秋。ついに系列機関の、図書館担当部署への異動を言い渡されました。しかし、またしても図書館業務に関わることはありませんでした。(この項つづく)
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