京都大学図書館機構
京都大学に「図書館機構」という組織ができたそうです。
附属図書館やその分館の他、実にたくさんある部局図書室や研究所・センターの図書室との間で、各種図書館サービスの連携・調整を図っていくこと、具体的には、
- 全学共同事業の実施に関する、附属図書館及び部局図書館等間における連携及び調整
- 図書館機能を有しない部局への支援
- 図書館機能に係る情報技術に関する、情報環境機構との調整
といった業務を行っていくのがこの組織の設置目的のようです。
別にこれらの業務努力を今まで行っていなかったわけではないのでしょうけれど、同じ大学にも係わらず図書室毎に開館時間も利用ルールも、利用者が受けられるサービスもまちまちな現状を、法人化に伴う業務効率化という観点で何とかしたかったということなのでしょうか。
「機構」として名義上ひとくくりにするのは簡単だけど実態は大変に違いありません。かの大学の内部のことはわかりませんが、機構の運営についての検討を実際に行う「図書館協議会」の中心になる附属図書館が部局図書室の顔色を伺うだけではなく、現場職員を納得させ牽引できるような提案を行っていけるかどうかが鍵になるんじゃないか?と私的には思います。
まあ、口で言うだけなら誰でもできるんですけど(嘆息)。
それはさておき、この機構のウェブサイト、むやみに格好良いです。京大では個々の利用者がカスタマイズできる図書館ポータルMyLibraryのシステムも学内向けに提供しているわけですが、それとは別に、ここ自体がすっきりまとまったポータルサイトになっています。RSSまで配られていますし。何だか悔しいほどの充実ぶりですね。
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