歌声は二度と
本田美奈子さんが亡くなられたそうです。(NEWS@nifty記事)
アイドル時代はさほど関心がなく、ソプラノの歌声とか細い身体にまとった「1986年のマリリン」などのヘソ出し衣装に強烈なミスマッチ感を覚えていたぐらいです。そんなわけでどちらかと言えばキワモノアイドルとして認識していたので、「ミス・サイゴン」でミュージカルデビューしたときは意外でした。
その後十数年、着々とキャリアを重ねた彼女の舞台は見たことがありませんでしたが、確か昨年偶然見た『たけしの誰でもピカソ』に出演されており、アイドル時代とは全く異なる柔らかな歌声を耳にして、ああ、すっかりミュージカルの世界に足場を築いたんだなあ、と感心したものです。
また、最近『モーツァルト!』や『エリザベート』の鑑賞をきっかけに少しずつミュージカルへの興味がわいてきたところだったので、彼女が回復して舞台に復帰した頃にまた、評判を呼んでいる歌声を聴く機会もあるかも、今は白血病の治癒率も高くなっているし・・・と思っていましたが、もう叶わなくなってしまったようです。
スポニチの記事に、
「治ったらまた一緒の舞台と思っていたのに、残念というより悔しくてたまりません。なぜこんなにも早く…。」
という市村正親さんのコメントが掲載されていました。きっと多くの共演者の思いを代表するものでしょう。
« イベント対応の仕上げはドーナツで | トップページ | ドーナツ屋さんは何故に混む? »
「ニュース」カテゴリの記事
- 2011年3月11日のこと(2011.05.04)
- 最近の図書館&情報関係ブックマークネタ(2010/8/3~8/12)(2010.08.12)
- 4月27日、「事業仕分け」にプチ愚痴る(2010.04.28)
- 言葉が見つからない(2009.05.28)
- 知恵袋に老婆心を働かせてみる(2008.11.06)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ただの一観客に過ぎない私ですが、ニュースを聞いて湧き上がったのは「悔しい」という感情でした。
どうして彼女なの?どうして天はあの歌声を私たちから取り上げたの?と。
本田美奈子さんの舞台を見たのは2回だけですが、その迫力は忘れられません。あまりにも力強くて、なんと言えばいいのか、彼女の存在が「歌そのもの」のように見えました。
白血病は治らない病気ではない、彼女はちょっとお休みをしているだけ、と思っていたのに…
投稿: すいすい | 2005.11.06 22:21
>すいすい様
死の訪れは老若男女を問わず平等である、と頭ではわかっていても、こんな時はやはり理不尽さを覚えてしまいます。
「治らない病気ではない」私もそう信じていましたが、病気はあまりに厳しすぎたようです。
本田さんご自身の無念さ、悔しさは察するまでもありません。
いつか彼女の生の歌声を聴きたかったです。
投稿: MIZUKI | 2005.11.06 23:50