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2006.01.18

1万冊の廃棄図書

 すっかりごぶさたしてしまいました。

 ここのところ、購入図書の登録やら担当している印刷物の進行やら仕事が立て込む中(当面のピークは何とか越えましたが)、何故かミュージカルのチケット取りに血道を上げています。発売当日電話受付という正攻法で取れなかったので泣いていたら、親切な友人たちが窓口販売や専門サイトなど実に様々な攻略法を伝授してくれました。ただただ感謝です。
 というわけで、予定に変更がなければ今度の土曜日には早朝から某所でチケット抽選の列に並んでいる筈です。とりあえず当日までに、そして当日の寒さで風邪など引かないよう体調に気を付けようと思います。

 さて、東大大学院理学系研究科・理学部図書室のサイト経由で知ったニュース(情報源:東大薬学図書館にっき)。

 島根大で図書販売 (山陰中央新報・2006年1月16日)

 「島根大学図書館蔵書リユース市」を開催中!(島根大学附属図書館:お知らせ)

 国立大学(法人)でもこういうリサイクルを実施するようになったのですね。以前は確か、国立大学同士で廃棄図書を管理換(この言い方で正しいかわかりません)などして融通しあう程度だったような気がします。時代は着実に回っているのだと実感。
 しかし個人的にインパクトがあったのは、毎年1万冊近くの廃棄図書が出る(上記新聞記事より)ということです。ある程度の規模を持った大学図書館ではごく普通なのかも知れませんが、我が職場のような小規模館には割と驚異だったりします。

 恐らくは保存年限の過ぎた雑誌や、先生方のご退官で研究室でも図書館でも不要になった図書が対象になっているのでしょうし、また書庫スペースの関係で優先順位を付けて処分しなければならない図書もあるのだとは推測されるものの、それにしても結構な冊数だと思うのですが。いずれにしても、捨てられるだけだった図書が有効利用されるのは良いことだと理解しています。

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コメント

たった今その話を隣の席で上司と専門員がしています(笑)。

「うちでもしたい」という専門員の意見に、「慎重にやらないとマスコミに叩かれる」と難色を示しております。
かつて貴重書(と、誰かさんが判断した本)を廃棄したのを「こんな大事な本を廃棄するなんて」と書かれた大学があるそーな。

でも要らない本を売るのは独法化後の、財源確保の大学の自助努力の一環だと思うんですけど、如何。

まあ、親方日の丸機関がやることには全てケチをつけないと気が済まない人はおりますけどね(笑)。

財源確保はどこの法人でも一つの課題ですね。
うちの職場も「研究費が欲しければ外部資金を確保してこい」というノリです。

本を廃棄するのはそれ相応の事情があってのことだし、ちゃんとリサイクルしてある程度費用を回収しているんだから本来なら全然構わないと思います。
ただ、「1万冊」という数字には結構インパクトがあるので、本気で売るならそのへんの数字は思い切りぼかすか、逆にそうなるに至った「やむにやまれぬ事情」を細かく語っておくかしておいた方が良かったんじゃないかと、小役人としては考えてしまうのです、はい。

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