『リサ ママへプレゼント』感想
後2週間足らずで他の職場に移ると言うのに、相変わらず残務処理がはかどっておりません。昨日などは、月曜日用事があって休むつもりでいるところへ、夕方になり水曜日の朝が期限の仕事が飛び込んできたため、残務処理そっちのけで残業。加えて定時過ぎだというのに周りで小さいトラブルが発生して巻き込まれることを余儀なくされたり。おかげで折角夫が出張から帰ってくるのに夕食も用意できず遅い時間に帰宅する始末。
ついてないなあ、と憂鬱になっているうち、夫がやむを得ず外で食事を済ませて帰宅しました。彼の手から「買ってきたよ」と差し出されたのは、何と「リサとガスパール」の最新巻!
九州某所の「どんぐり共和国」というキャラクターショップで見つけてきたとのこと。早速読み始めました。学校で母の日のプレゼント用にせっかくねんどのお皿を作ったのに、うっかり作品をだめにしてしまったリサが、仲良しのガスパールと代わりのプレゼント探しにスーパーまで繰り出したら、またまた「ひゃー やっちゃった」な事件が…というのが今回のお話。
このシリーズの見どころの一つはどんな目にあっても(トラブルを起こしても)懲りないしくじけないリサの元気っぷりなのですが、もう一つにヘタレだけど辛抱強く心優しいガスパールの存在というのがあります。今回もスーパーでリサが乗り込んだ荷物カートの押し役を務め、売り物の香水を顔面噴射されるなどの被害を受けた上に、リサの起こした事件に巻き込まれて大人への謝り役まで引き受けるという活躍を見せていました。なんてけなげな子なんだ君は!リサは相変わらず(笑)だというのに。
絵本を読んだからと言って、憂鬱と気持ちのすさみの原因そのものが解決されるわけではないのだけど。それでもこの子供たちの物語は不思議に心をなごませ心地よくしてくれます。ここ1、2年で急速に日本での人気が高まっており、最近はパスコのCMへの登場なども果たしていますが、どうかこの絵柄や物語に漂う温かさはいつまでも失わないでほしいものです。
なお、ガスパールの活躍にばかり触れましたが、今回のお話における影の主役は実はリサのお母さんだと思います。我が子に対する愛にあふれた素敵な対応を見せてくれます。こういう懐の深い母親になりたいなあ。
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