六本木ライブラリーの会費値上げについて
某SNS経由で知ったのですが、あのアカデミーヒルズ六本木ライブラリー(以下、『六本木L』。)の会費がこの4月から大幅に値上げされたようです。
ばっくどろっぷ非常勤日記: 六本木ヒルズにある会員制図書館が月額57.5%も値上げした!?。 [ITmedia D Blog]
六本木Lには1回見学に行ったことがあります。薄給な上に自宅からはちょっと遠いので会費を払ってまで使おうとは考えませんでしたが、起業精神に満ち、ある程度資金も貯めてお友達も欲しい人、あるいは公共施設が閉まってしまう深夜近くまで勉強したい人にとっては何て素敵な場所なんだ、と羨んでおりました。
で、上の記事を読んで抱いた感想は、「普通の公立図書館で事足りる人はあえて六本木Lを使わなくてもいいのでは?」というものでした。無線LANぐらいは公立館の一部はもちろん、ファストフード店でも使える時代になってますし。日経テレコン21の月額料金が半額以下と言っても六本木Lの会費を足すと結構な額になるので、日経テレコン21さえ使えれば良いという人がわざわざ会員になるメリットはないわけですし。
昨今は普通の公立図書館でもビジネス支援とやらを行うところが増えているけれど、たぶん、そのレベルのことは自力で何とかできるような人が新たな糸口を求めて行く場所。六本木Lの役割はそれで良いと思うのです。いや、実際に利用者の立場になったことがないので100%断言できないのが弱いのですけど。
今回の値上げの具体的理由についてはわかりませんが、うがった見方をすれば、そうやって興味本位ではないコアなユーザを篩にかけているのかも?とも思えてきます。当然会員には事前通知と理由説明が届けられている筈ですし、その説明で納得してもらえない退会者が出るのはライブラリー側にとって百も承知なことでしょう。入会の敷居は高くなるかも知れませんが、それでもあえて入会する人物こそがライブラリー側の待ち望んでいたユーザ。そんな気がしてなりません。
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