Cellの表紙絵
既にあちこちでネタになってますが、覚え書きとして。学術雑誌Cell 130(5)の表紙にジョジョの作者荒木先生のイラストが掲載されました(アサヒコムの記事)。紙面では9月7日の夕刊の記事です。論文へのリンクはこちら(リンク先はScienceDirect)。
同じ朝日の朝刊に載った 「「骨壊し屋」女性ホルモンが抑制 東大教授チーム解明」もCellの同じ巻号に掲載されていて(ScienceDirectへのリンク)、これはこれで画期的な内容の筈なのだけど報道では影が薄くなるんじゃないか?と余計な心配をしてしまうぐらい、今回の表紙(これは別の論文著者が作成依頼したもの)はインパクトも強く、しかしこの名門誌の表紙として何の違和感もなくはまっています。
ちなみに表紙の元ネタ記事が載っているCellのサイトに、昨日の午後あたりから全くアクセスできない状態になっていました。現在(9/8 8:30)はアクセスできるようです。Cellの表紙にあの種のイラストが載ったことも(そもそもアメコミの絵も載ったことがあるのか謎)、Cellのサイトがアクセス殺到でダウンしたことも、恐らく初めてなのではないでしょうか。
で、当然のように勤め先関係の図書館にはプリント版は未着。これは受入があり次第表紙をコピーに行こうかな……と思ったのですが、雑誌の最新号はコピーNG。しかも、表紙の画像って1単位の著作物。著作権が荒木先生とCell編集部のどちらに帰属するにしても、あれが創作性のある著作物であるのは確かです。
じゃあ、Cellの次号が発行されて図書館に入庫してから、「表紙の半分以下」をコピーすればいいのかな?とも思いましたが、どこまでが半分なのか?ポーズを決めてる「壊し屋」(SCRAPPER)部分だけ切り取ってコピーするとかなら良いのだろうか?とか考え出すとまた悩んでしまいます。もっとも図書館側の裁量でコピーを断られてしまっても致し方ないわけですが。やはり大人しくCellやアサヒコムのサイトに載っている画像を個人用にダウンロードしてこっそり眺めることにします。
あと気になったのは、Cellの最新号のサイトには“Cover Caption”いわゆる「表紙のことば」が載っていて、今なら表紙イラストの解説と、これの絵師が“Japanese manga artist Hirohiko Araki”であることが記載されてます。この文章って次号が出たら消えてしまうと思うのだけど、CellのArchiveには保存されないんでしょうか。保存してほしいけど、保存先として該当する場所は無さそうで、ちょっと残念。
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