ぽ☆るた(PORTA)
国立国会図書館(以下、NDL)がいつの間にかデジタルアーカイブポータルをリニューアルして「PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)」なるサイトをオープンしていたらしいです。名前は「ぽるた」なのでしょうか?それとも「ぽーた」なのでしょうか?どちらにしても可愛い名前です。
とりあえず、ユーザグループを「図書館員」として登録したんですが、NDL蔵書目録(和図書・和雑誌)、雑索、近デジ、レファ協DB、CA、WARP、といったNDLオリジナルのコンテンツの他、デジタル岡山大百科、青空文庫、新書マップといった外部のメジャーコンテンツやDBについても横断検索出来るようになっていて便利です。NIIのGETAも組み込まれているそうで、連想検索も使えます。しかもページはユーザ登録によりデザインや検索先コンテンツを自分カスタマイズ出来るようになってます。当然のようにAjaxでメニューの並べ替えも可です。
で、こんな便利そうなポータルを正攻法で使うのは、数千万のEJ買うだけで重箱の隅をつつかれる貧乏研究機関の知恵も力も勇気もない図書館屋として大変悔しいので、思いつきで最近アニメが放送終了して寂しい「らき☆すた」をキーワードとして突っ込んで、簡易/連想検索にかけてみました。結果は……まあ、ひらがなタイトルや著者名をとにかく洗いざらい引っかけてくれている様子です。
雑索のヒットレコードを見ると、1番目がすかいらーくフードサイエンス研究所の「食に関する助成研究調査報告書」収載論文、2番目に「大庭 みゆき」さんという方の論文が出てきました(^_^)。あぁ、みWikiさーん!と喜ぶ人は喜ぶんだろうな、と思いつつ画面の下を見ると、「資料ピックアップ」に貴重書画像データベースから、
つきしま 〔元和・寛永(1615~43)年間〕刊
幸若舞曲。平清盛が福原開港の工事で、人柱の代わりに寵童と法華経一万部を埋め、「経の島」を築いたという話。古活字版。挿絵には彩色が施されている。
の紹介が!えーと、もしかして、こんな所まで連想検索が連動してます?ちょっとびっくりです。
で、「らき☆すた」でいくら検索してもコミックスが児童書で、しかも1巻しか出てこないぞ、と思っていたら、「☆」はどうも句読点と同じストップワード(他に呼び名があったと思いますが失念)だったらしく(笑)、「らきすた」で検索したらあっさり全巻(最近発行された5巻は多分整理中)のデータが出てきました。書誌データを表示すると、右上に、
関連情報リンク ブックマークをつける ブックマークを見る おすすめ
の4種類のリンクが出現。「ブックマークをつける」のは何かはばかられたので、とりあえず「おすすめ」をクリックすると、こんなのが出てきました。
多分、Amazonの「おすすめ」と同じシステムなのだと思います。ここまでやるか。
ついでに、「関連情報リンク」をクリックすると、今度はこんなのが。
……何だか凄すぎて、あと、楽しすぎて、余計に悔しくなってきました。こんなのが何の役に立つ?って何年か前の自分なら言っていたと思います。今の自分は、PORTAが知識の大海に楽しく立ち向かうのに有用なツールだと素直に認めることが出来る分、少しは成長できたのかも知れませんけれど、小さい仕事でぐだぐだしてる最近の自分が何か嫌になりました。もう寝ます。
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国立国会図書館が国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)を公開した(2007-10-15)。PORTAは2005年5月から2007年9月までプロトタイプシステムとして公開されてきたNDLデジタルアーカイブポータルをリニューアルしたもので、今回正式版として公開されている。NDL... [続きを読む]
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