組織の一員としての図書館員
本日、某大学図書館の課長級の方の、図書館広報に関する講演を拝聴する機会を得ました。その図書館は、名門大学に属しながらもブランドイメージに依存すること無く、積極的に新規事業に取り組んでいることで定評があります。
クローズドな場所で行われた講演なので、詳細な内容についてはここでは明らかにしません。ごく一部分だけ言及いたしますと、図書館を広報することは図書館、そしてその所属組織である大学をいかに愛してもらうかということであるというお話がありました。
今の勤務先では、自分の力不足もあって、一所懸命説明してるのに分かってもらえない、という理不尽で悔しい思いをした経験が何度かあり、組織のためを考えるどころかどちらかと言えば組織を憎むことの方が多かったように思います。ところが今日聴いたお話によれば、組織のトップ(経営者)としての視点が無かったなら、組織の附属施設である図書館を愛してもらうような広報も十分には出来ないし、そもそも広報の対象になるような新事業の立ち上げには必須の、学内のトップや会計部門のゴーサインを得られる説明だって出来はしない、というではありませんか。今の自分を省みて、これじゃいかん、と気づきました。
自らの仕事にもう少し組織の仕事としての意識(私的には「誇り」とも言う)を持ちつつ、もし自分がトップの立場だったらどう説明されたら納得するか?を常に考えておく必要がありそうです。こうして書いてみると、そんな当然のことも分からなかったのか、と言われそうですが、頭では分かったつもりでも感情が暴走してしまうのが筆者の未熟な所でして、と言い訳させていただきます。
とは言え、経営者側はかなり無茶を押しつけてくるもので、そこは解決のヒントを得てもそう単純には進まないというのは理解しています。しかもこっちはタヌキと対等に戦えるほど賢い子ギツネではありませんし。まずは心構えから入り、森の仲間の知恵を借りつつ賢い子ギツネになったつもりで行動してみようかと思うのです。もっとも、仕事の上で組織に貢献しつつ必ずしも迎合しない、というのは結構大変そうですけれども。
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