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2008.06.06

無い物ねだり

 もう先々週の話になりますが、ちょっと3日程研修で出張していた間に職場関係の次期図書館システムの仕様書案が届いていました。かなり後れを取りつつ1時間位かけてチェック完了。
 さて、仕様書案、作成者の弁によれば結構たくさん間違いがあって、複数の関係者から修正指摘を受けたんだそうです。
 ところが。私には間違いを見つけられなかったのでした。……2個位しか。明らかに自分より10年以上も若い子ですら間違いを見つけているっていうのに。
 理由は明白。そもそも現行の図書館システムをきちんと使い込んでいないから。図書館業務経験年数を数えると5年以上はあるけど、他業務との兼務だったし、というのは多分言い訳になりません。

 ここで本来なら、締切が迫る中で折角作った案の大幅作り直しを強いられた担当者の気持ちを推し量るべきでしょうし、また、自分にはチェックできなくても、他の人がきちんとチェックして指摘してくれたのだから、そこは胸をなで下ろす所なのかも知れません。
 ただ、やっぱり自分は図書館屋としては半端者だということを思い知らされたみたいで、ちょっと悔しいのです。しかも一方的に自分よりへなちょこと思っていた相手よりも、既に図書館の実務能力が退化した状態になっているかと思うと。いえ、元々そんなもの存在しなかったのかも知れませんが。

 あと、他の多くの仕事と同様、図書館の実務って継続して取り組み続けてなんぼな所があります。やっぱり離れていると、実務の本当に細かい部分は忘れてしまいます。
 うちの職場系列の場合、個々の図書館の規模が小さくて、職員の頭数も少なく、特に新人採用が控えられている昨今は、中間管理職な人までが実務をこなさなければならないという現実があるのだから、本当はいつ図書館に戻っても付いていけるようにしておくのが理想だとは思うのだけど。でも、現在の仕事があまりにもそっちとはかけ離れすぎてしまっているからなあ。
 図書館にいた時も確か、上手くできない、思うようにいかない、荷が重い、ってぶーぶーと無い物ねだりしていたような気がするのですけれど、今の仕事でも同じような気持ちになっている自分がおります。もしかしたら責任を持って働くこと自体そもそも向いていなかったのかも?と後ろ向きになる時もあったりしますが、取りあえずぶん投げて逃げるのはイヤですし、誕生日を過ぎて不惑までのカウントダウンが始まった年齢で他に食べていく術を知りませんので、引き続き踏ん張ることにします。

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コメント

応援してます。
他人事ではないってのもありまして。

>roeさん
いつもありがとうございます。
ここで書いたからと言って図書館の仕事にすぐ戻れるとか、現在取り組んでいる、自分の怠慢ゆえにちょっと苦しくなっている仕事が魔法のように解決するわけでもありませんけれど、つい書かせていただいてしまいました。
仕事の責任を果たすことについては、とても良好な状況にあるとは言えないのですが、やれることはやろう、と思っています。
今はそれしか申せません。

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