第25回医学情報サービス研究大会に参加して
ご報告が遅れましたが、7/12・13はARGカフェに後ろ髪を引かれつつも、筑波大で開催された第25回医学情報サービス研究大会に出向いてきました。
# だって医情大会の方が先約だったんですもの。
医情大会に参加したのは2回目でしたが、2日間通しで参加するのはお初でした。
自分は1日目は午後の植松先生の基調講演「大学図書館の未来」から聴講しましたが、聞くところによると午前中の石井先生と松林先生の「継続教育コース1・2」も面白かったそうなので、午前中自宅でぐずぐずしていたことをちょっと後悔しております。
植松先生の講演は大学図書館の外国雑誌&電子ジャーナル問題がかなりウェイトを占めていて、その話ももちろん大変ためになりましたが、先生の本領発揮だったのはやはり、後半の図書館のレファレンスデスクの配置の工夫等、図書館施設・建築のお話だったように思います。
さて、2日間通しで一般演題の発表を聴いた感想ですが、医史学関係の発表のように個人による独自研究の色合いが濃いものから、トリの順天堂大学の方の発表のように「シソーラス用語の解析によるアスベスト研究の動向」のように、医中誌WebやPubMedといった文献データベースの内容をテキストマイニングツールで解析し、更にJCRまで駆使しているという本格的な情報学の研究まで色々と取り揃えられていて、かなりお腹いっぱいになりました。
発表のうち、聞いていて戸惑ったのは「一般演題.II(病院図書館)」でしょうか。自分のこれまでの職務環境とほとんど共通点がなく、また、内容的にも現時点でリアルタイムで試行中であり、未だ落としどころの見えないプロジェクトが大半であったため、自分的にはやや消化不良気味の面がありました。
ポスターセッションではWHOの発展途上国への学術情報無償提供プロジェクトHINARIに関心を持ちました。FAOでやっているAGORAの方は聞いたことがありましたが、医学分野の方は全く初耳でしたので、その場でポスターに記載されている参考文献をメモさせていただきました。
一般演題以外では「医学系レファレンスの集い」に参加しました。内容は、「医学図書館」誌のレファレンス事例紹介連載、農林水産研究情報総合センターの「レファレンス協同データベース」の利用実例等で、予想以上に内容盛り沢山で楽しかったです。人数的にも予想外に盛況だったらしく、用意された教室がいっぱいになって主催者は悲鳴を上げていたようですけど。
なお、閉会後に撤収作業に参加した時に、忙しく受付作業に立ち働いている実行委員の方に「どうしたら良いですか」みたいな空気の読めないことを言って固まらせてしまったのですが、あれは黙ってさりげなくその辺の撤収に加わるのが正しい態度だったのだと後から深く反省(結局そうしました)。皆さんすみませんでした。
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