知恵袋に老婆心を働かせてみる
最近、それなりに日常で愉快なこととか考えさせられることとか色々起きているんですが、大半は仕事がらみなので流石にここには投下できません。
先日取り上げた図書館ねこの本は、記事を書いた翌日ぐらいに連れ合いあてにamazonさんから届いて、まだ読んでいる途中。また、最近の最大の趣味の話は別ブログの方で盛り上がっている最中です。
というわけで、世間様にネタを頼ります。早速、本日知ったニュースから。
Yahoo!知恵袋、All Aboutと連携
Yahoo!知恵袋×All About プロファイル 専門家回答 - Yahoo!知恵袋
専門家の皆さんがYahoo!知恵袋で回答してくださる部門は今のところ、「住宅」「マネー」「法律」「ビジネス」「キャリア」「医療・健康」の各部門だそうです。
All About プロファイルにはある「ペット」部門が何故か知恵袋にないのは謎。
これらのうち「法律」「ビジネス」「医療・健康」については図書館でのサービスも試みられていますが、ビジネス以外はさほど一般的になっているわけではありません。
今後、分からないことは専門家に直接訊く、が当たり前になる時代がやってくるのでしょうか?
一応、公共図書館からは「類縁機関」と呼ばれる所に勤めているので、困った時に専門家を頼りにしてくれるのは基本的に歓迎です。私自身で答えることはできないけれど、道筋をつなげることはできますからどうぞご利用ください、という感じです。まあ、類縁機関の図書館の資料もあわせて頼ってくれるならもっと歓迎しますが(^_^)。
一方で、その前に自分で調べるという文化も廃れないで欲しいと願う気持ちもあります。自分で調べない人を揶揄するググレカスという言葉もありますが、もっとネット以外も含めた幅広い範囲の話。
こういう考えは普通の人から見て、所詮司書のエゴに過ぎない?と思ったりもします。調べ物を渋々やっている人に取ってはさっさと答えが分かる方が良いでしょうし、それに明らかに調べ物に向いていないタイプの人というのもいます(どういう人か具体的な言及はしません)。大体私自身、レファレンサーとしては圧倒的に修行が足りない上にもう何年も実務を離れているので、レファレンスの勘みたいなのはかなり薄れてきている実感があります。
迷わず専門家に相談した方が良い事例(上の知恵袋の専門家常駐部門に属するもの、一刻一秒を争うもの等)もあれば、自分で調べることで実になる事例(以前、どう見ても司書課程の宿題だろう、という内容が知恵袋の質問に掲載されていたなんてこともありました)や、自力でとことん調べることでやっと納得できる事例なんてのもあります。
……なんてこと、今更私ごときが語らなくても良い、多分杞憂なことなのだろうけれど、物事を調べて知るには色々なルートがあるということを、誰にも忘れないでいてもらいたいものです。
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