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2009.02.09

屋形船で撃沈(乗客1名のみ)

 土曜の晩、隅田川の屋形船で催された連れ合いの職場の宴席に参加してきました。
 しかし!正味2時間と少しの宴会の間、普通に座っていられたのは50分程度。残りの1時間以上はトイレに駆け込んだり、コート被ってガチガチ震えながら船室の隅に転がったりしていました。……そう、船酔いです。
 いくらごく軽く体調を崩して貧血気味だったとは言え、まさか一滴も飲んでないのに、乗船直後にエンジンがかかった時の横揺れであっという間に来るとは予想もしていませんでした。確かに、幼少のみぎりにカーフェリーに30時間乗船した時には船酔いで寝込んだことがありましたが、わずか2時間強、しかも川なら大丈夫、と高をくくっていた自分が甘かったようです。
 でも、自分の船が和服の接待嬢(芸者さんではなくコンパニオンと推定)を複数乗せた別の船とすれ違った時だけは、意地でも窓辺に這いずり上がってガン見しました。こんな揺れる船に乗ってお酌して、オジさん達(あくまで推定)の話し相手まで務めるなんて、あの人達凄いです。
 あと、宴会料理の半分には箸を付けられず残さざるを得ませんでしたが、お造り(エビ等)と天ぷら(アナゴ(東京湾産)、キス、エビ等々)とシジミ汁だけは何としてでも血肉にしてやる、とお腹に納め、無事血肉にすることができました。多分、同席していた先輩が常備薬セットから出してくれた、船酔い最中のむかつき止めと、収束後の消化薬がバッチリ効いたおかげだと思います。ありがたいことです。
 それにしても、屋形船から眺める薄暮から徐々に夜景へと移ろっていく河岸の風景は実に美しかったです。また、息絶え絶えで横になっている時、窓から天空の高みに見えたお月様の光が綺麗で、へへへ、この船の中であの月は私だけのものだ、と心の中で呟いたりしていました。いつか雪辱を晴らしたい気もとてもしますが、しばらく屋形船は封印するつもりです。
 ちなみにその夜は秋葉原のホテルに宿を取っていたので、一晩ぬくぬくして体調回復に努めることができたのでありました。弱った身体には、温かいシャワーときめ細やかにスプリングの効いたベッドが最高です。

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