この牛丼、賞味期限から4年5ヶ月。
先週、連休中に更新した記事で「賞味期限から4年4ヶ月経過した冷凍牛丼の試食にチャレンジ」した、と書きましたが、あれは間違いでした。
正しくは、「4年5ヶ月」です。左の写真をご覧いただくと分かるのですが、 「賞味期限」(消費期限ではなく)の欄には「04.12.07」としっかり書いてあります。ちなみに「製造日付」は「03.12.09」。更に申しますれば、このブログを開設したのは2004年3月7日。牛丼も作られた当時にはまさか自分より若いブログに書かれるとは思いも寄らなかったことでしょう。
そしてお鍋で温められる牛丼パック達。
何故この牛丼がこんなにも我が家の冷凍庫に放置されたのか?きっかけは、2004年2月に、前年米国でBSEが発生し、米国産牛肉の輸入が禁止され、結果吉野家の牛肉在庫がなくなったのを受け、牛丼等の販売が自粛された(参考:Wikipedia)ことでした。
たまたま生協の宅配で購って自宅の冷凍庫にしまわれていた2パックの牛丼を見つめながら考えた、当時の心境を再現すると、大体以下のとおりです。
我が家のこの吉野家の牛丼が消費されたら当分市井ではお目にかかれなくなる。かといって、帯広式の豚丼の旨さを知っている元北海道民としては、あのつゆだくっぽい吉野家の豚丼は許せない。では、もったいないからしばらくこの牛丼は食べずに置こう。どうしても我慢できず食べたくなったら、吉牛の栄光の日々を偲びながらしみじみと食べよう。
……と思って、冷凍庫への保管を始めたわけです。
しかし、誤算だったのは、意外と牛丼を食べずとも我慢できてしまったということでした。牛丼をいただくなら他のお店でもいただけますし、コンビニでも牛丼弁当は売っております。やがて薄情な人間の脳からは吉野家の牛丼の味の記憶も薄れ、冷凍庫内のパックの存在すら去りつつありました。
ところが私は忘れていても、連れ合いは存在をしっかり覚えていたようで、今年5月、連れ合いから、私が恒常的にサボっている冷蔵庫・冷凍庫の中身整理の必要性を突っ込まれた際に、
「冷凍庫の吉野家の牛丼も何とかしないと」
という発言があり、記憶の封印が解かれたのでした。
と言うわけで、遅く起きた憲法記念日の朝、台所にはブランチとして牛丼を温め始める私の姿がありました。
温め終わったパックを開封し、ごはんに盛りつけ。七味は何となく振ってみました。そしてこわごわと試食。
どうかな……???……!!……!!!!
妙な匂いもせず、お肉やタマネギの歯触りも良く、意外と美味しく食べられるではありませんか。そうか、そう言えば吉野家の牛丼ってこんな味だったっけな、と急速に記憶がよみがえってきて、懐かしくいただくことができました。
実は食後も半日ぐらいは、何か胃腸に影響が及ぶんじゃないか?と気にしていたのですが、全くそのようなこともありませんでした。
今は、長年ひっそり連れ添ってきた仲間が去っていったような、そんな心持ちでいます。でも、やっと食べられて良かったという気持ちの方が強いです。
もっとも、まだ冷凍庫には、永年保存状態になっている食べ物やら氷枕やらがいっぱいで、それらを片付けるのは追ってこれからなのですが(^_^;;)。
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