科学技術の蓄積とお蔵だし : 行ってないけどSPARC Japanセミナー傍観感想
ああ、久々に図書館カテゴリの記事だ(涙)。
普段、とりわけ図書館を離れてからはSPARC Japanとかほとんど関心を持って追いかけていないのですが、min2flyさんのブログ記事や美どりさんのブログ記事を読んで久々にツボに入ったので簡単に感想。
あくまでお二人のブログを読んだだけの感想ですが、今回の主旨はきっと、やっぱり日本の一般の人に科学技術などに関心を持ってもらい、活用してもらうには、取っかかりになる日本語情報の発信も必要。あと、科学との橋渡しをする人も必要で、つまりサイエンスコミュニケーターがそれに当たるわけだけど、これからはライブラリアンもその一端を担えれば良いのでは?ということだったのだと思います。
自分としては、ライブラリアンが図書館情報学以外に専門を持つまでいかなくても、自分の図書館で何らかの専門分野を持っている場合、それについて学ぶことはもちろん大事だと思います。しかし、むしろ図書館の一連の業務で経験や技術をしっかり培い、それを発揮していくことはもっと大事だと考えています。
それから、一般の人の取っかかりになるような科学技術の発信、という点では、自分が身近に使ってるものしか分からなくて申し訳ないのだけど、こういう文献解題みたいなのも大事ではないか、と思うのです。この種の資料は少なく見積もっても1年以上の時間をかけて編纂されるため、ある程度枯れた(良い意味で)技術、研究成果の網羅であり、最新技術知識のアップデートには役立たないかも知れませんが、全国の研究者の知識の集大成(はっ、一種の集合知?)なので、十分使える筈です。
こういう風に継続的に科学技術を蓄積し、そしてお蔵だししていく努力も、研究者、ライブラリアン、そしてその人達を抱える大学、研究所、あるいは別に自治体でも良いと思うのだけど、組織側に必要である。そんなことを、SPARC Japanのレポートから連想して考えました。組織も研究者もライブラリアンも、面倒くさがってちゃいけないです、本当に。自戒を込めて。
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