今からでも遅くはない : 被災地支援なお話
お久しぶりです。って、もうここチェックしてる人も少ないと思いますが。
5月に更新して以降、何故か、
「あの震災の被災地(うちも被災地ですが津波被災地という意味です)に行かない限りはこのブログも更新しないぞ」
と思っていました。そして、できれば自分が今お仕事に……はしていませんが、一応専門分野である図書館が現地で大変なことになっているというのは聞いていたので、できればそちら方面でお役に立ちたいと。
それから時は流れ、ごく端っこの方で関わっているsaveMLAKから図書館の派遣支援募集が一度出たのですが、日程などで迷っている間に乗り損なってしまいました。
なあに、図書館の支援は被災者の生活環境がもう少し落ち着いてから。まだチャンスはあるさ。
しかし自分は舞台の追っかけを趣味としているのですが、そちらに注力している間に夏は過ぎまして。
ようやく機会が巡ってきたのは9月のことです。図書館の仕事のブランクは長いけど、と思いつつ、南三陸町図書館(注:リンク先は「仮設」図書館です。元々の図書館は津波で流失。)という所まで3日間行ってきました。帰ってきたらブログ更新だ、と考えながら。
……甘かったです。実際行ってみると、自分のできることなど本当にちょびっとしかありません。それは自分が図書館員としての年期が少な過ぎて使えない、というのも1つありますが、それよりも、「3日間じゃとっても足りないよ」というのが大きかったです。
ただ、逆に「こんな小さい技術でも人の役にたてるんだ!」と目から鱗が落ちたのもまた事実です。例えば自動車の運転。日頃、通勤にも買い物にも車がないと生きていけない……までは申しませんが、運転ができるとかなり便利な田舎に住んでいるので、運転は下手くそながらもそこそこ慣れています。交通手段の少ない被災地で、その下手くそ運転があれ程フル活用されるとは思いもよりませんでした。
但し、運転はできてもカーナビを読むのも不自由する程の方向感覚ゼロのドライバーにつき、同乗した方々には未だに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
で、この南三陸町の支援、まだまだ継続中です。と申しましても、この12月の連休に実施された支援活動には、自身は参加できなかったわけですが。しかも趣味活動を理由に(>_<)。働けなかったのが残念というより、リアルに利用者さんがあの図書館に来館している所を見られなかったのが残念なのです。
まあ、また、次の機会は必ずありますので、そちらを狙いたいと思います。
もし今、被災地で何ができるだろう?と迷っている人がいたら、「必ず何かできることがあるよ」と声を掛けたいです。
お子様の手が離せないなどの諸事情で現地に行けない方には、saveMLAKのWiki編集辺りから始められるという方法もあります。ちょうど先日Wikiまつりも開催された所で、まだ学校図書館の被害情報記録や、それ以前に施設ページ(情報掲載用ページ)の作成もまだ足りていなかった筈です。
そんなことが役に立つの?と考えるよりもまず、何でも「やってみる」ことが大事と思います。今からでも決して遅くはないのですから。
と、生意気な口を叩きましたけれど、自分もかなりのキリギリス体質なので、あくまで「できる時に支援」の体勢で生きています。しかも「できる時」のスパンが長い(苦笑)! 日々きちんと支援を継続するために動いてくださっている皆様には頭が下がりっぱなしです。
だからここであまり偉そうなことを書けるような立場ではないんですが、来年も引き続き支援は必要だし、故に今からできることを眈々と探して、淡々とこなしても決して遅くはない、と思うのです。これは、自身がサボりっぱなし人間だからこそあえて言わせていただきたい一言です。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。どうぞ新しい年になっても、あの3月の震災を、そしてそれ以前の中越、奥尻、阪神、その他過去に起きた数々の災害のことをくれぐれもお忘れ無く。
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