砂浜図書館に行ってきました
コロナ禍により今年は海水浴場としての開放を断念した大洗サンビーチ(茨城県大洗町)にて、8月1日から「砂浜図書館」が開設されています。
開設日時は2020年8月1日(土)から8月23日(日)の各日15~18時(天候などにより中止の場合あり)。
ニュース記事や砂浜図書館のFacebookによれば、大洗観光協会の若手メンバー中心のチームが「ビーチの新しい活用法」をテーマとして企画した催しとのことです。
実は先週も県央に別件で出向いたついでに大洗にも立ち寄っていたのですが、この「図書館」の存在を知ったのは残念ながら帰宅直後でした。というわけで、8月8日に大洗を再訪し、リベンジと相成った次第です。
「砂浜図書館」の利用受付窓口は、サンビーチの緊急避難施設の1階に設けられています。開場時刻の15時少し前に出向くと、既に数組の受付が済んでおり、我々一行の前にも2、3組がソーシャル・ディスタンスを保ちながら順番を待っていました。
受付で来館者の氏名、住所(同行家族は氏名のみ)をGoogleフォームで登録し、いばらきアマビエちゃんへの登録が完了すると、ターフ席とパラソル席(いずれも椅子は2つ)のどちらかの座席を選べます。我々一行はターフ席を選びました。席番のアルファベットが記入されたランタン(中身はドライフラワー)を受け取り、手指をアルコール消毒した段階で、書架のエリアに進むことができます。書架から読みたい本を選び、冊数を受付に申告すると、本を運ぶ用の網状のバッグを借りられる流れです(マイバッグがあればそれを使用しても良いようでした)。
蔵書は茨城県立図書館のリサイクル本が活用されています。駅の図書コーナーのような感じで、分類による排架はなされていませんが、類似傾向の本はざっくりとまとめられている印象でした。料理本のように時間をかけずに読める図書も置いてはありますが、ミステリやノンフィクションなどじっくりと読む系のものが意外と多いです。
個人差はありますが、じっくり系図書は1日の開館時間内(15時から18時の3時間)で読み切るのは難しいので、ラノベやショートショート、エッセイ集、漫画など、もう少しライトな読み物の冊数もあるとありがたいと思いました。しかし、もしかしたら近隣の方が何日か通って読む、という使い方もあるのかも知れません。それより何より、後述のとおりとても素敵な時間を過ごすことができましたので、これ以上の贅沢はないと思っています。結局2冊持ち込みましたが、遅読ゆえに薄めのエッセイを1冊読了するのがやっとでした……。
なお持ち込みも可能だったらしいと後から耳にしました。もし来年も開催されたならですが、お気に入りの本でも持ち込もうかな。
受付でアイスコーヒーのボトルを購入してから海岸に出ると、図書館エリアの入口に“Welcome Beach Library”と記された門のモニュメントと、その奥には洋書のモックが飾られた低書架のモニュメントが設置されています。所謂「インスタ映え」スポットとして設置されたものと思われ、我々も含め何人もの方が記念撮影していました。
ターフ席には普通のキャンプチェア2脚のほかに小さなテーブルが置かれていて、座席リザーブのランタンと2人分の本とドリンクを置いてちょうど良い程度のスペースです。
実は砂浜だと砂ぼこりと日焼けで大変なことになるのでは? という懸念も多少ありましたが、当日は気温が20℃台後半とさほど高くなく、また風も強くなかったこともあり、ターフ席ではほど良い潮風に吹かれながら2時間半読書に没頭。とても快適に過ごすことができました。
ただ、17時を過ぎるとさすがに海からの風がひんやりしてきてちょっと寒さがありました。また、風の弱い日でターフに守られていたとは言え、海辺である以上は若干の砂や陽射しは避けられませんので、何か薄手の羽織るものを持っていけば良かったです。
退場時にアンケートへの協力依頼がありましたので、費用負担について触れた設問に「ワンドリンク500円でも良い」と回答いたしました。
今回はあくまでコロナ禍でサンビーチが海水浴場として利用できないことを受けての暫定企画ということですが、ここ7、8年の間に大洗には海水浴以外の楽しみもたくさんあることがせっかく分かってきた所でもありますし(ガルパンは地元イベント的なものへの参加経験は全くないものの、アニメは全部見ていますし、年数回は大洗に遊びに来ています)、もしコロナが収束しても何らかの形でぜひ続けていただきたい、と思っています。もちろん地元にはささやかながらきちんとお金を落として行きますので!